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ハートキャッチプリキュア! 第49話(最終回)「みんなの心をひとつに!私は最強のプリキュア!!」

2011年01月30日 | ハートキャッチプリキュア!感想
【今年のプリキュアさん】

花咲さんの1年が終わりを迎えました。
「ハートキャッチ」さんは「チェンジ」の言葉通り、型破りで破天荒だった。
でも一つ一つは、歴代プリキュアさんをきっちり継承してた。

「原点回帰は失敗の元だ」的なことを、東映的な偉い人がおっしゃったと聞いたことがありますが、回帰しつつ昇華した稀有な例のように思う。

■ハートキャッチプリキュア! 第49話(最終回)「みんなの心をひとつに!私は最強のプリキュア!!」

アバンなし。
いきなりサブタイトル。
やっと始まったと思ったらオーケストラさんバンク。



可能な限り引っ張って、花咲さんの最後の戦いが始まります。
オーケストラさん炸裂!ぐしゃり!勝った!
しかし出来る女・海キュアさんは、すぐに異変に気付きました。



耐えきりやがった…。
しまった。この後の連携なんて練習してない。
オーケストラさんを当てたら勝ちじゃなかったのか。



愕然と見守るその先で、デューン様はむくむくと巨大化していく。
肩に乗せた謎生物と共に。
何なんだ、あの謎のカメレオンは…!



巨体から繰り出すパンチで、物理的に地球が破壊されていく。
さりげなく数発撃ちこんでるデューン様がお茶目です。(一撃目は右手だったのに、番君らが目撃してるのは左手)
轟音上げて崩壊する地球をバックに、花咲さんらは最後の決戦に挑む。
なお、強大な敵に対し、最初に一歩を踏み出したのは海キュアさんでした。
出来る女です。つくづく。



花咲さん:
 「悲しみが終わらないのは私達の力が足りないから」
 「憎しみが尽きないのは私達の愛がまだ足りないから」
 「…だから」
 「私達は力を合わせましょう」

必殺兵器・オーケストラさん。
その実態は、歴代プリキュアさんの想いとか絆とかそんなのです。
でもそういえば一点足りなかった。
歴代プリキュアの魂だと言うのなら、ここにいる現役の魂が乗ってない。
しかるに最後の攻撃は、必然と言えば必然だったのかもしれない。



花咲さんらしき何か:
 「無限の力と、無限の愛を持つ」
 「星の瞳のプリキュア」
 「ハートキャッチプリキュア・無限シルエット」

で、でかい。
そしてこの果てしなくセンスのないネーミングは、紛れもなく花咲さんだ。
この期に及んで、何を…。



花咲さんらしき何か:

 「くらえ、この愛!!」

 「拳パンチ!!」

やりやがった…。

「最強のプリキュア」と豪語するのも無理はない。
でかい。強い。
確かに「最強の」プリキュアです。戦力的な意味で。



ごつり。



当たったパンチは意外とダメージなさそうです。
ああこれは、悪い子を叱る母のような、愛のある優しい一撃的な意味なのか。
これなら「愛をくらえ」の意味も分かるような…



ごぅん!!

爆発した!何その零距離攻撃!!

こうして、デューン様は粉砕されました。
そして世界に平和が戻って来る。
愛って、凄いな。

後日談。
花咲さん家には妹さんが誕生。
命名:ふたば。つぼみからちょっと大きくなった。

輝く世界を見ながら、花咲さんは夢を語られる。



花咲さん:
 「もう一度宇宙に行きたいです」
 「今度は、自分の力で!」



花咲さん:
 「そして出来るなら」
 「草も花もない宇宙に、少しでも花を咲かせたい」
 「せめて、そうすれば……」

小さい頃には「お花があればいい」と宣い、己の小さな世界に閉じこもっていた花咲さん。
見つけた夢は、宇宙飛行士。およそ考え得る最もアウトドアな職業さん。
そして「宇宙にお花を咲かせたい」。素晴らしい夢だ。内容もここに至るまでの経緯も素晴らしい。



花咲さん:
 「私達4人のプリキュアが、砂漠の使徒を倒し地球を守ったことを」
 「人々は時がたつにつれて、忘れて行くでしょう」
 「でも私は、えりか・いつき・ゆりさんと、プリキュアになって走り続けたこの1年を決して忘れません」
 「なぜなら私を成長させ、未来の道まで見つけさせてくれた…」
 「かけがえのない大切な宝物だからです」

しばらくすれば花咲さんの活躍を忘れてしまうかもしれない。
でもこの1年で得たことは、きっと残り続けると思う。
花咲さんの最後の言葉が胸に響きます。
「ハートキャッチ」さんからは、1年の間に色々な形で影響を受けたし、こんな私も多少はチェンジできた気がする。
ありがとう花咲さん。そしてお疲れ様でした。



「ハートキャッチプリキュア」、完。


(左画像)
プリキュアぴあ

(右画像)
プリキュア!映画主題歌ベスト

映画ハートキャッチプリキュア!花の都でファッションショー・・・ですか!?【特装版】 [DVD]


私事で恐縮ですが、今までに見たことのある最も怖かった悪夢は「木星を間近で見る」内容のでした。
CGが進化した現在においても、「水平線・地平線・天上の全てを覆い尽くすほどの巨大な存在」を再現する術はない。
でかいものは純粋に怖い。それを思い知った。



そんなわけで、地球上で巨大デューン様と、そこからの攻撃を目視していた皆さまの、恐怖と勇気を褒め讃えたいです。

【今週の花】

決戦直前でデューン様に向けられてるミラー。
無限シルエットが「星の瞳」なのは、バックの宇宙空間を映しこんでいるから。
『鏡』のキーワードが、さりげなく活きてます。
自分をチェンジできるのは自分しかいない。
プリキュアさんはお手伝いするだけなんです。拳で。

憎しみは自分で断ち切るしかない。
1話前に月光さんがそうしたように。
デューン様の事情はさっぱり分からないし、聞けば聞いたで同情の余地もあったのかもしれない。
でも結局、憎しみを断ち切れるのは自分だけ。
プリキュアさんはお手伝いするだけなんです。拳で。

…「無限シルエット」についてですが。
「オーケストラさんはプリキュアの化身」なのだから、最終的に花咲さんも同化するのは必然。
それどころか「ないとおかしい」くらいの演出だったはず。
理詰めで考えれば予想できて当然なのに、思いつくことすらできてなかった自分が悲しいです。
プリキュアさんを作ってる方々は、本当に凄い。

【今週の海】



来海さん:
 「無限の愛!無限の力!」
 「地球を救っちゃったんだよ!」
 「あたしの人生これ以上、何があるってのよ!?」

そう言いたくなる気持ちは分かる。
10代半ばにして宇宙規模の戦闘を行い、数百年来の念願を達成、地球の危機を救ってしまった。
これから先、これ以上の激動があるとも思えない。

でもそこから続く夢の語りは良い流れだった。
確かにプリキュアさんとしての戦いはクライマックスを終えた。
だけど人生はまだまだ続く。語られる夢は、プリキュアさんの激戦以上の激戦です。

月光さん:
 「今まではこころの大樹が私達を見守ってくれていたわ」
 「でもこれからは、私達が、私達の心が、こころの大樹を育てて、見守っていくのよ」
 「いつまでも無限の力とか、無限の愛とかに頼っちゃダメ」
 「自分の人生なんだから」

「プリキュアはお手伝いをするだけ」「最後に頑張るのはその人個人」。
花咲さんたち自身も、「プリキュア」で解決するわけじゃない。
「プリキュア」としての自身の思い出に応援されながら、夢に向かって頑張るんだ。

【今週の陽光】



色香が溢れだしてる…。

花咲さんと同じ格好をしてるはずなのに、異様に卑猥に見えるのは何ででしょうか。

【今週の月光】

お父様は何だかんだで復活するのかとも思っていたのに、戻られなかったようです。
「ハートキャッチ」さんはその辺シビアだ。
そういったことも全部受け止めて、人はチェンジしていける。



月光さん:
 「私も自分の人生、考えなくちゃいけないわね…」

苦労してるのは分かるけど、正直、17歳の発言とは思えない。

【今週の謎生物】



最後まで謎のままだった謎生物。
劇中で誰も指摘しないところがシュールです。
何だったんだ、アレは…。

花咲さんらが妖精マントをつけていたように、デューン様もカメレオン鎧を纏ってる。
その辺の対比なのかしらとも思いましたが、無粋な気がしてきました。
奴は謎のカメレオンで、デューン様にも愛があることの比喩ということで納得する。

その他、デューン様の事情なんて花咲さんはさっぱり分からない。
詳しい事情は存じませんし、知ったところで何ができるわけでもありません。
それでもちょっぴりのお手伝いと、お役に立つことならできる。テーマを徹底しておられる。

【今週のくどまゆ】

世界最後の時を健気に戦われた。



最終回の様子は、Twitter上で工藤さん・池田さんも実況されてました。
くらえ、愛!
奇怪な時代です。来年は更にがっつりプリキュアさんと戦われるそうで、応援しています。

【どこかの花】



最終シーンで描かれた、花咲さんっぽい誰かさん。
正体としては、ふたばさんや将来の娘さんが現実的な想像でしょうけれど、過去の花咲さんの象徴だと思ってみたい。
幼かった引っ込み思案の花咲さんも、こんなに成長して変わった。

【来年のプリキュアさん】

始まる前から全力!CM2連撃で、北条さんがスタンバイ。
「荒ぶるプリキュア」という情報だけでは、どんなテーマの話かさっぱり分かりませんが。
プリキュアさんは毎年テーマが非常に熱いので、来年も期待しよう。

【追記】
小説版の感想を書きました。
感想:小説 ハートキャッチプリキュア!

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10 コメント

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有無を言わせぬ説得力 (RubyGillis)
2011-02-23 01:11:59
>たみひとさん

ひいっ!

「巨大なものは純粋に怖い」。
再実感しました。。
ご紹介ありがとうございます。

「ハートキャッチ」の皆さまの戦いに、改めて賛辞を送りたいです。。
返信する
夜空に木星 (たみひと)
2011-02-20 20:59:59
もう2週間近く前の記事ですが、今発見して、こちらの事を思い出しました。

ギズモード
「見上げた夜空に月の代わりに木星が浮かんでたらどう見えますか? (動画あり)」

http://www.gizmodo.jp/2011/02/post_8436.html

私はそんなことを想像したこともなかったのですが、これは…こわいですね…。
主様の、地球にいた皆さんへの勇気の賛辞に激しく共感しました。

返信する
次の世代へ (RubyGillis)
2011-02-06 04:27:40
>あおいさん

あの逃げてばかりだった新人さんも、1年たって立派な戦力に…。
歴代でも極端に「弱い」を強調されていただけに、なおさら成長を実感します。

ラスト、あの娘さんが誰かは分かりませんが、「これからも続いていく」感じが非常に出ていたと思います。
先輩から続くシリーズの絆を、次の世代に継承していく…。
構成全体が美しいシリーズだったと改めて思います。
返信する
変わっていく日々 (RubyGillis)
2011-02-06 04:16:48
>ダコチンさん

花咲さんのおかげで、自分自身も少しは変わることができたように思えます。
新人さんだった花咲さんがあんなに立派になられたのだから、私達もまだまだ変わっていけるはず。
色々と考えさせられるシリーズでした。

あの写真立てはいいですね。
撮影しているのがただの民間人というのがまた良いです。

「プリキュア」という「栄光」の一瞬は終わっても、その終わりも含めて変わっていける…。
そんなことをしんみり思ってしまいます。
返信する
明日を歩こう (RubyGillis)
2011-02-06 04:14:49
>カッツさん

プリキュアさんは「可愛い」「面白い」ということももちろんですが、大人から見ても考えることが非常に多いところが、とても好きです。
私らの予想の遥か上を行き続けるスタッフ様も、本当に凄いです。

ハートキャッチさんは終わってしまいましたが、私らも前向きで!
自分の力で自分の道を進んで行く強さを持ちたいです。
返信する
愛が空からやってくる (RubyGillis)
2011-02-06 04:13:54
>白餅さん

1年かけて筋の通ったテーマを貫いた花咲さんに乾杯!
一見トンデモに見える演出(女神パンチ!とか)にすら、ちゃんとテーマ性を込めてるのは、非常に凄いことだと思います。

ブログはとても楽しいですよ。
個人的にはお勧めです。
返信する
Unknown (あおい)
2011-02-02 18:27:42

ハートキャッチがオールスターズに出演したときは
前回の新人だったフレッシュに比べてもあまりにも弱すぎて
先が思いやられましたが
1年間で本当に成長しました。

最後の終わり方もいままでにはないものでした。

ハートキャッチらしい終わり方でしたね。

最後に写真の前にいたのは
つぼみの子供?
それともふたばちゃんか?

1年間ありがとう!!
返信する
花咲さんも立派に成長されました (ダコチン)
2011-02-01 01:07:40
色々と予想の斜め上の上を行った感がありましたが、
最初からテーマは一貫して変わらなかったようですね。
現状を決して他人のせいにせず、
今を良くするには自分が変わらないといけない…
すっかり成長されてしまい、DX3では花咲さんも
新人プリキュアの良い見本となってくれるでしょう。

花咲さんたちの今後の人生が楽しみですが、
自分の人生をもっと頑張らないと…とも反省しました。

後、全く即物的な感想を言わせていただくと、
最後に映った写真と写真立てが超欲しいです。
メモリアルグッズとして、商品化されると嬉しいのですが。
返信する
Unknown (カッツ)
2011-01-30 22:31:52
もう語ることがありすぎて何を言えばいいかわかりませんが、とにかくすんごいものを見てしまったといいたい。合体して無限シルエットになることは想像できなかったなーてっきりノーマルフォームになってみんなの愛の力でごり押しするのかと思ってましたが予想の斜め上いっててすごかったです(^^)デューン様やサバークやダークや双葉の最後の姿などちょっとした謎も置いていったあたりも良かったです(ToT)人生とは振り向くな×2ですぅbyコフレのごとくいつまでも過去のことにこだわらずいつまでもハトキャさんが終わったことをくよくよせずいきたいですこれからの自分の人生もその言葉のように前向きでゆきたい。花崎さんのように大きく夢も持ちたいしエリカさまのように夢にむかって一直線に生きていきたい。

まさかアニメでこんなに考えさせられるとはおもいませんでした、ハトキャ最っ高でした
返信する
愛が愛がおもすぎるって理解を拒んだらパンチがきた (白餅)
2011-01-30 20:07:15
女神さんとの合体とは全く予想できなかった自分を恥っぱなしです。
まだまだ未熟です、プリキュア道は奥が深い…

花咲さん達は明日を迎えることができた、地球を砂漠にし、人間をクリスタルに押し込め、ある意味で変化を否定する輩を退けた。

未来はわからない、けれど花咲さんは一話の花咲さんじゃない。
昨日を省みてなんとか今日を変えるんじゃなく、明日を夢みて今日を頑張れるひとに成長した。
実は世界を救ったとかよりそれが一番大事なのかもしれない。
投げ出さないこと、逃げ出さないこと、信じぬこと、それが一番大事、いまの花咲さんはそれができるんだ。いい最終回だった。

うーむ、スイートさんはblog解説してしちゃおうかな…
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