赤い靴で 街あるき

横浜の波止場から~♪函館に。
街の散策やキッチンの片隅から。見たり聞いたりの「ひとかけら」を綴ります。

晴天のへきれき(前編)

2012-10-11 | 日々のひとかけら

横浜の街にまだ原っぱがあった頃・・・
少年数人(小学校低学年)がそれぞれの宝物(お小遣い?)を土に埋めた。
そしてそこを離れて他の遊びをして、戻ってきて土を掘ったら
なんと・・・さっき埋めたものが消えていた。

少年たちの1人。和菓子屋のA君がそこにはいない。

遊びの途中で彼はいつの間にか姿を消していたのです。
「Aが盗ったんだ~。Aの家に行こう」と騒ぐ少年たち。(そりゃ騒ぐだろう。ごもっとも)
その時「いいよ。いいよ。みんな行くなよ!」と言った<おとなな少年>。
それが、子供時代のオットの兄です。

これは仲間の子供たちから母が聞いたらしいが、いかにも義兄らしいエピソード。
クールで<おとな>。
人の<性格としての大人>は、成人してから出来上がるのものではない・・と
この話を聞いて納得した次第です。

        *   *   *   *   *   *   *

だいぶ前のことです。まだスマホが珍しい頃。、その義兄がスマホを見せてくれた。
オーディオやゲームetc・・・昔から全て新しいものを入手して使うのが兄です。
スマホも完璧に使いこなしている様子だった。

数日後「デブが持ってもスマートホン」と、なにかで読んだ私たち夫婦・・・
「うふっ!」・・・・。
はい。兄は西田敏行さんに似ています。

で・・・この敏行兄さん。適齢期に海外勤務だったのが災いしたのか?
はたまた西田敏行的風貌のせいか?結婚歴なし。
還暦を過ぎた戸籍の綺麗な独身です。

でも、おしゃれな家具の揃う広~いマンションで優雅に暮らし・・・
無口だけれど社交的で話題は豊富だし、性格はおとな。

そんな兄に惚れた女性がいた!

実家の母です。

「もしも、もう一人娘がいたら是非!嫁にやりたい」・・と
残念ながら私には姉も妹もおりません(笑)

でも、シングルが当たり前として認可されるのが成熟した社会だと思うアタシ。
優雅なシングル。結構なことじゃないか!と思っていました。
それに・・・とても楽なのです。私の「1人嫁」としての立場は。

ところが数日前のことです。携帯で義兄と話していた夫が「フェイスブックか?
(兄はしています)。結婚相談所か?」・・と、言ってるじゃないですか!!
どうやら私たちに紹介したい女性がいるらしい。

ひゃぁ~~!結婚相談所の類は義兄は嫌いなので登録してないはず・・・

「あっ自分でか?そりゃあおめでとう。そうかぁ・・・」

実家の父の末期癌で沈みがちな私も、思わず浮きました。

飛びました

晴天の霹靂。還暦過ぎの結婚!タレントだけじゃないのですね。
とりあえず、前編はここまで。
後編はこの話を私たちから聞いたオット両親のことを綴ります。

トップ写真は記事とは無関係ですが、ハマっ子ファミリーのオット一族に
ちなんで「横浜市営」のミニバスです。
おめでたい赤ですし(笑)