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美術展鑑賞 国立国際美術館へ

2017-09-15 01:45:54 | トレフル ゆとろぎタイム

この数ヶ月、なるべく長い時間の外出を控えていたのですが、
思い切って美術展に出かけてきました。
大阪の中之島にある国立国際美術館で開催中のブリューゲル
「バベルの塔」展です。
先週初めにお友達のY2さんからお誘いのメールを頂き、気に
なる美術展でしたので、2つ返事でご一緒することにしました。
二人して絵画と鑑賞後のティータイムを楽しみにワクワクして、
午後いちに列車で出かけました。
オランダ、ネーデルランドの美術、ボイマンス美術館もヒエロ
ニムス・ボス、そしてピーテル・ブリューゲルなる画家も初め
ての鑑賞です。
16世紀画家、本家ボスやボス模倣画家の作品は、美術館の
HPで今風に名付けられたポケモンならぬボスモン。
どれも精巧な線描です。
鑑賞しながら、ボス模倣画家作品なんて今なら大問題、著作
権侵害の五輪騒動を思い出していました。
ブリューゲルのボスモンスターを見ていて、ルイース・キャロル
不思議の国、鏡の国のアリスの挿絵を、特に卵のハンプティ・
ダンプティを思い浮かべました。
館内は平日にもかかわらず結構な人出で、それでも順調に鑑
賞し、さて最後今回のお目当てブリューゲルの「バベルの塔」
に近づいてきました所、もう正倉院展並みの列となりました。
進まな~いです。 
近くまで来ると、意外や小さめの絵画です。
ホント、マクロミクロの緻密で繊細な塔の絵です。
混雑しているので、やっとたどり着いた絵を前にして、速やか
にお進みくださいと案内が。
列並びで拡大のパネルを鑑賞していたのでそれとなく、ここが
そこが、そうなんだと拝見しました。
ミッションスクールで聖書に接していた頃から、バベルの塔の
下りは世界の言語の違いという起源として興味深い物でした。
そして私の脳内の塔の形状は雑な螺旋階段風だったのですが、
凄く立派な建築設計のもとの建造物が描かれていました。
会場出口の近くのスクリーンビジョン画像を見て、尚その壮大
な建造物や作業人物の細かい描写に再び感動。
鑑賞時間は3時間弱。
初めての16世紀ネーデルランドの画家達の作品鑑賞でしたが、
とても有意義な時間を過ごしました。  2017.9.13 wed


会場撮影コーナーにて。


少し大きめのポストカードとA5サイズのファイルを鑑賞記念に。

追記
バベルの塔で思い出したのですが、私の大好きな漫画家倉田江美さんの
著書『一万十秒物語』バベルの塔という作品ががあります。

お前の兄が頂点にれんがを積み上げにでかけてからどのくらいたった?
もう五十日たった。
じゃあまだまだだな。なんせ頂点に達するには三百日以上歩かなければ
ならない。てっぺんのれんがが一つでも落ちてみろ、新しく置きなおすだ
けで三百日が必要だ。
あれ~っ?なんだろう。
れんがだ。れんがが落ちてくる。
なに!。わ~っれんがが!。れんがが・・・。ずん! し~~ん・・・
なんだ、れんがじゃなくって人間じゃないか。
・・・・・ホッ・・・ヨカッタ。
落ちた奴隷は死の直前に思いました。
あ~~オレの命はれんがひとつよりおとるのか。

レンガ1つと人ひとりの命。笑っちゃいけないけど、洒落た作品です。
帰ってから本を引っ張り出し読み返しました。
くわえて、昔よく見たアニメ「バビル2世」の塔はどんな形だったかなと気
になり検索してみましたら、なんとブリューゲルの作品を思わすアーチを
用いた同じような塔でした。

コメント (1)
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