もう今年も折り返し
気がつくとかわり映えの
しない自分がそこにいる
これじゃだめだと
思いつつもいたずらに
歳だけ重ねていく
まだ前途に期待していた少年時代
この時期になると我が家の食卓には
「すもも」がでてきていた
でも僕等子供の口には入らなかった
子供は腹をこわす
とか勝手な理由を言って
親達が食べていた
せいぜい口にできたのは
駄菓子屋だったり縁日ででてくる
真っ赤な得体のしれない「すもも」のみ
賞味期限ぎりぎりの
お値打ち品コーナーのモノを買ったのだが
よく熟していて実にうまい
子供に食わしたくない大人のホンネが見えてくる