中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

中国の鉄道料金

2007-10-15 08:05:32 | 中国のこと
 この男の子は、西安の邵利明(シャオ・リミン)、愛称明明(ミンミン)の近所の子で、今年と去年、明明の家に招かれた時に母親に連れられて遊びに来ていた。明明の父親が可愛がっているようだった。名は王辰軒(ワン・チェンシュアン)、愛称を軒軒(シュアンシュアン)と言う。

昨年の軒軒


今年の軒軒。だいぶ大きくなっているので驚いた。


 今年この軒軒が両親に連れられて母親の故郷の山東省に行ったと明明が話した。西安から列車に乗車した時に乗務員は軒軒が大きいので身長を尋ねたと言う。109センチだったので、後1センチで子ども料金を払わないですみましたと明明は言ったが、私には意味が分からなかった。

 明明の説明によると、中国の鉄道の子どもの料金は身長によるとのことだ。110センチから140センチまでは子ども料金、140センチ以上になると大人料金なのだそうだ。どういう理由からこのような規定になっているのか分からないが、これでは身長を過少申告すれば誤魔化せるのではないかと言ったら、車両の出入り口の辺りに印がつけてあって、乗務員が大きいなと思うとそこで測るのだそうだ。中国の列車の、特に硬座という普通車はよく混む。旧正月などでは大変な混雑になるようだから、正直に申告しない者がいたらいちいち確認の計測をするのは手間のかかることだろうと思ったが、そこは正直な乗客が多いのか、乗務員が大雑把に扱っていて済ませているのか。日本では6歳以上になると料金を払うことになり、15歳以上で大人の料金となるが、それに比べると身長で決めたほうが分かりやすく合理的ではないかと卒業生のH君が言ったが、どんなものだろうか。

 軒軒は3歳半、規定に1センチ足りなかったので料金を払う必要はなかったが、親は我が子が大きいのが嬉しくて、子ども料金を払っても気にならないと言っていたそうだ。軒軒の父親は東北地方の遼寧省の出身だそうで、東北人は体が大きいので、軒軒は東北人の血を引いているのだろう。とにかくよく食べるそうだ。来年会うのが楽しみである。