中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

孫と会う

2011-06-26 10:42:00 | 身辺雑記

 久しぶりに孫息子と会って食事した。あらかじめメールで寿司がいいか、ピザがいいかと聞いたらピザと言ったから、私鉄で一駅のところにあるAというイタリアンレストランに連れて行った。この店はあるイタリア人の男性(故人)が40年以上も前に開いたもので、現在地に移ってからも30年以上になる。個人の邸宅を買い取って改造したというなかなか洒落た造りの店だ。

 

 この店のピザはどれも美味しいが、私は特にホワイトという、トッピングがチーズだけのものが好きだから、それと、孫が言ったトマトの物を注文した。大学の講義が終わったのは4時半頃で腹が空いていると言っていたから、さっそくうまそうに食べていた。

 

この孫は次男の息子で大学2年生になる。小学校の教師を希望しているとかで私学の教育学部に通っている。今では私よりもずいぶん背丈が伸びているが、幼い時からおとなしい子で、今でも無口でおっとりしている。4人の孫のうちで1人だけの男だから、何となく気になる存在だ。食べながら話をしたが、彼の方からいろいろ話しかけてくることはなく、私が話すとそれに応えるくらいだが、別に無愛想ということでもない。大きな声で笑うこともなくフフフという感じだ。こんなことで女の子にはもてないだろうと思って、彼女はいるのかと尋ねたら曖昧に頷いたが、今は違うと言った。地元の子らしいから、孫のような性格の男子は物足りないのかも知れない。

 

 「オヤジとは最近うまくいっていないのか」と尋ねると、「誰に聞いた?」と言ったが、特に気を悪くした様子もない。実は昨年あたりからちょっとした言葉の行き違いで互いに口をきかなくなったと息子からも嫁からも聞いていた。高校生くらいまでは父子は仲がよく、2人ともサッカーをしていたので、2人でボールの蹴り合いをしていたし、息子のサッカーの試合はよく観に行って、その批評をしたりしていた。「今頃反抗期と違うか。普通は中学生くらいであるのだぞ」、「お父さんは寂しそうだったぞ」などと言ったら笑っていたが、その様子からは今はそれほど深刻な状態ではなさそうに思った。

 

 大いに話が弾むというようなものではなかったが、やはりたった一人の男の孫とひとときを過ごすのは心が和むものだった。もう少しはきはき話すようにならないと教員採用試験の面接の時に不利だという心配もあるが、また時々会って、私が教育委員会の事務局にいたときの経験などを交えて、追い追い話してやろうと思う。

 

 駅で別れる時に、こちらを振り返ったので「オヤジと仲よくしろよ」と声をかけたら、にこりとして頷いた。いくつになっても孫は可愛いものだと思う。