9月1日
○今日は「防災の日」。それに合わせたのか、このところ「南海トラフ巨大地震」の記事が多い。最悪クラスの地震(マグニチュード9.1)が起こると32万3千人が死亡すると言う。にわかには信じられないような数字だが、有識者会議の想定だからもちろん根拠はあるのだろう。最悪クラスの地震が起きる可能性は低いとも指摘されているが、東海、近畿、四国、九州など関係のある地域の府県の住民の不安は大きいだろう。と言って今逃げ出すわけにもいかない。いつ起こるか分からない大地震の備えをどれだけ早急にできるのだろうか。不安が不安を呼んでちょっとした地震にもあたふたすることにならないか。私が住んでいるところは津波の心配はないが、地震の影響は予想がつかない。有識者会議は「過度に心配する必要はなく、正しく恐れてほしい」と要請してもいるようだが、「正しく恐れる」とは言うは易いが実際にはどうすればよいのか。これからまた、週刊誌辺りがセンセーショナルに書きたてて不安を煽らなければいいがと思う。
東日本震災以来外国人でも日本に旅行するのを敬遠する傾向が強かったが、その不安が収まっていない今、このようなニュースが海外でも大きく取り上げられたら、その不安は高まるのではないか。中国からの観光客を受け入れる仕事をしている東京にいる上海人の施路敏も頭が痛くなるだろう。
○この辺りの学校では9月1日が2学期の始業式のところが多いが、1日、2日は土曜、日曜で始業式は3日になる。2日「儲けた」ことになるが、早く子どもが学校に行ってほしいと願っていた親の中にはヤレヤレと溜息する者もいるかもしれない。いつものことだが、夏休みに入ると「さあ、40日もあるぞ]とウキウキするのだが、過ぎてしまうと「もう終わったのか」と思い、サボっていた宿題に追われる。
近所の輸入食品を扱っている店の主人はイタリアにいたことがあるが、イタリアの学校の夏休みは3カ月で、宿題もないらしい。子どもたちは戸外でのびのびし、日に焼けていないと嗤われるとか。だからイタリア人はだめなんだという陰口もあるようだ。
9月3日
○救急車で市民病院に運ばれた。私鉄の駅のコンコースで両脚が後ろによろめき,尻餅をついてそのまま仰向けに倒れて頭を打った。棒倒しになったのではなかったから気を失うこともなかったし、瘤もできなかった。すぐに通りがかりの人が集まって、いささか恥ずかしい思いをしたが、体を支えてくれたり、扇子で扇いでくれたり、茶を勧めてくれたり、脈をとってくれたりと皆親切だった。近くの私学の小学生らしいのが覗きこんで面白そうに笑ったが、怒る気にもなれず笑い返したら立ち去って行った。そのうち駅員などがやってきて、やはり頭を打っているのだからと救急車を手配してくれたが、意識ははっきりしていたし胸がむかつくこともなかった。運ばれる途中で救急隊員のてきぱきした仕事ぶりを見たが初めての経験だった。市民病院の脳神経科で頭のCTを撮ってもらったが、出血もなくその他の異常もなかったので病院で小一時間休養してタクシーで帰宅した。脚が後ろによろめいた原因は分からないのがちょっと気になる。親切にしてもらった人たちにお礼を言うすべもないが、心から感謝している。
○ロンドン・パラリンピックの競泳女子100メートル背泳ぎ(視覚障害)で明大大学院の秋山里奈選手が1分19秒50で優勝した。この選手は生まれつき目が見えないが金メダルについて「きっとこの世で一番きれいな色なんだと思う」と話したそうだが、何と良いことばだろうと感動した。
9月4日
○寝起きする時にどうも肩や首筋が痛むので、かかりつけの医院で診てもらった。鞭打ち症だそうだ。頭を打つとなるらしい。幸い軽いようで、気分が悪いと言うようなことはない。昨日は暑い中を今の私の脚ではちょっと歩き過ぎたようだから、これからは気をつけようと思う。つくづく脚が弱くなったと思う。脚が弱るとことさらに年齢を感じる。 夕方、最近世話になっている鍼灸院で手当てをしてもらったが丁寧に施療してくれ、今後のことについても細かくアドバイスしてくれた。今のところ異常は出ていない。