中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

市教委

2013-02-12 08:23:15 | 身辺雑記

 大阪市や滋賀県大津市の生徒の自殺に関して、大阪市教委や大津市教委がよく登場しましたが、両方の事件に対するそれぞれの市教委の対処の仕方が、何か事なかれ主義のようなところがあって不快でした。特に大津市の教育長の姿勢は問題でした。 

 市教委、正確には市教育委員会のことですが、新聞などによく使われてはいても、一般にはどの程度正確にその組織が理解されているのかはよく分かりません。教育委員会は文字通り教育委員の合議の組織で、それぞれの市で定められた数(一般に5名)の教育委員で構成されています。委員は議会の承認によって首長によって任命されます。教育委員会の長は教育委員長です。教育委員会は教育に関する事務をつかさどりますが、実際にその仕事をしているのは教育委員会事務局で、その長が教育長です。教育長は教育委員会のメンバーとして参加していますから、生徒の自殺問題の調査の結果は当然教育委員会に報告され協議されたでしょう。 

 大阪に関しては橋下市長が市教委の在り方を難じていて、いろいろと市長の方針を発言して問題になっていましたが、彼は教育委員会と教育委員会事務局の双方に不満を持ったのではないでしょうか。私が隣の市の市教委事務局にいた頃は、職務上教育委員会に出席することがありましたが、市長が同席することはなく、事務局でも市長の姿を見たことはありませんでした。本来は教育委員会の任務である教育行政の仕事は、市長の指示でどうこうされるものではありませんが、橋下氏はその性格から自分の下に置かないと我慢が出来ないのでしょう。そこに現在の大阪の教育の危うさを感じます。