ライトフロウズ ノウト:Lightflowz-Note

音の和 彩の波 響き合う
五感豊かなひとときを♪ 

【 十二ヶ月の山ぎわの詩 九月:秋の影 十月:星の声 】 

2024-12-29 | 十二か月の月の詩

ライトフロウズノウト 新しい1ページ…

というより本当に久しぶりのページにようこそ

本当に長いことblogを留守にしてまったのに読みに来て

くださった方々ありがとうございます。

メールで毎週のお知らせくるのでページビュー数はわかるのです。

二か月以上更新なかったためblogの背景がなくなっていました…

それも知らなかった@@;見てびっくりでした。

 

大きな病気をしたのではないのですが

7月頃家族約二名がコロナ、私は検査で陽性出ず-

で8月お盆頃に過去振り返っても1,2回あるかないかの

腰痛と気管支炎ダブルパンチ(咳がまた腰痛に響く)で、

すっと治らなくて後を引いてしまい

それでもお仕事と前からの約束や外せない用事は

なんとか外出はできていました。八月終わりごろだったか

良く効く薬を見つけて少しずつ良くなり今に至る、

で入院や手術じゃないので大したこともないですが

良く聞くお薬がとにかく眠い、一般的に痛み止めや咳止めは

その点注意なのですが選択肢がなかったのでした。

 

もともと集中に入るのに時間かかり書くのが遅い私ですが

眠いのが我慢できずすぐ寝てしまいます(年のせい?)

強めの薬の間が空いてもやっぱり眠いのはどうして?

と思ってみると、前にblogでも書いたように記憶しますが

数年前から心身どこかに多少ストレスあると、家で一人の時は

後で眠くなる癖があり痛い→眠いのが続いていたのですね。

”腹が立つ・悲しい”なども→”眠たい”によく移行します…

それを人に言うと「精神衛生上いいんじゃない?」と言われます。

確かにストレス解消法”寝る”はコストもかからず良いのですが

困るのは起きた時いろいろ用事が溜まること…

一応主婦でもあるので、寝て起きた結果やや慌てるときもあります。

 

と、文字で書くと大層ですが寝込んでたわけでもなく

ほとんど大丈夫になり

何とか年末にこうしてひとつは更新できました。

十二ヶ月の月の詩も遅れて九月と十月分になってますが

もしよければお付き合いください

 

 

十二ヶ月の山ぎわの詩

【九月:秋の影】

静かな午後の日差しは
その日もまだ緩やかに
辺りを満たしていた

けれどふと
薄紫色の風が吹き過ぎて
目に見える景色の全てに
幽かな翳りを置いていった

風が掃きよせた熱の欠片は
秋の影の足元に集まり
静かな季節に向かう 

けれどまだ
鎮められない埋み火を
裡に潜めているならば
安息の場所に行けない

以前の住処は既に無く
元より戻る場所はない

秋の影はただ
言葉を持たない欠片達の
小さな焔が消える日まで
深い眼差しで見守り続ける

 

【 十月:星の声 】

日は落ちて
山際の家並みや
秋草の茂る空き地も
宵闇に沈む

昇りはじめた三日月は
祭りの仕舞いの
灯りのように

薄青から暗紫へと
優しく移ろう色調の中で
仄かに佇み

夜空を飾りはじめる
星たちの光は
それぞれの色の声でさざめく

そろそろ見えてくる
オリオンの三ツ星は
古の夜の航海の標(しるべ)

冴えた夜気の流れの中で
耳を澄ませたら

行く先を指し示す
星の言葉は私にも
聞こえるだろうか

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【十二ヵ月の山際の詩:七月 吉野賛歌Ⅱ / 八月 夏の影の奧】

2024-09-16 | 十二か月の月の詩

ライトフロウズノウト新しい1ページのようこそ♪

 

朝夕やや涼しくなりましたが

お昼は生駒界隈もまだ真夏の気温

虫の声の合唱はしっかり秋なのですが

皆様どうぞ日々気をつけてお過ごしください

 

一回よもやま話を書きたいなと思いつつ

月の詩のページばっかりになっておりますが

まずはなんとか更新を、ということで

七月と八月の分…

もしよければお付き合いください

 

【七月の山ぎわの詩:吉野賛歌Ⅱ】

山は緑に
照り映えて
連嶺さやかに
雲の影写す

河は碧く
悠々と流れ
白波巻いて
川音清く木霊する

その渓谷に
神龍住むとも
人は言う

太古の海の
記憶を深く
地に抱きつつ
古里守り
客人迎え

大和の国の
来し方行く先
見護り給う




【八月の山ぎわの詩:夏の影の奧】

午後の陽光は
明度を落とし
影は少しずつ
長くなる

日々の色彩を
親しく映す
山々の稜線の上に
夏の形の綿雲と
共に浮かぶ
羽のように薄い雲

夏至からそろそろ二月が経つ
緩やかに過ぎる
季節の名残を
瞼の裏に探そうとして
目を瞑るとき

手に触れる何もかもが
砂粒になり
散り去る幻をみる

その儚さは
幸せ 
それとも不幸せ

この世の持ち物を
皆 捨てたとき
どんな姿に
なっている?

夏の影は
その手を広げて
視界の向こうを
遮っている

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【十二ヶ月の山ぎわの詩:五月 朝の唄 / 六月 雨音のドーム 】

2024-07-31 | 十二か月の月の詩

ライトフロウズノウト 新しい1ページにようこそ♪

 

再度のお久の更新、それでも

訪れてくださった皆様,、また新しく

読みに来てくださった皆様に感謝しています。

 

どこか特別具合が悪いことは私自身には

なかった…けれど7月は中間頃に

家族約一名コロナ罹患がありました。

おかげさまで6日ほどで復活しましたが

症状ピーク時はやはりちょっと緊張しますね。

皆様もどうぞお気をつけて。

詩の作成も遅いのに今回は

一年のタイトルがなかなか決まらなくて

ふた月も遅れてのアップになり

季節がずれてしまいました。

 

一年のテーマもしくはキーワード

今回は”山際”(やまぎわ)

山 鳥 森…なかなかピンと来ず

それらが入っていて今の住まいに近い言葉

ということでこれに落ち着きました

もし良ければお読みください…

 

【 十二ヶ月の山際の詩:五月 朝の唄 】

春の夢から覚めた
鳥たちが
朝の唄を歌う

それぞれの色で
軽やかに輝く
無垢の声が

日に透ける
木々の葉の緑を
振るわせて
音の環を作り
響き合う 

風は今
稲蔵の神道を
吹き抜けて
新しい季節の
通り道を掃き
清める

 

 


【 六月 雨音のドーム 】

降り続く雨

雨粒がガラス窓に
半透明のベールをかけて
外の景色を滲ませる

緑の山も今日は霞んで
低い雲の中

部屋は雨音に包まれて
小さなドームに
籠もっているよう

言葉は出口を失って
想いは重なり

意識は次第に
心の海へ


何かを探しに
来たかと思う

深く 
より深く
潜っていくと

仄白い小さな光が
奥底に見える
あともう少し

でも届かない
今はまだ
息が続かない


降りしきる雨の
優しい音に
引き戻されて
元の部屋の中

振り返る
束の間の記憶

しばらくは
雨はやまない
小鳥の声も 
聞こえない

 

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【 十二ヶ月の夢の詩:三月 凍える影…夢の向こう 四月 夢の空旅 】

2024-05-07 | 十二か月の月の詩

ライトフロウズノウト新しい1ページにようこそ♪

 

まだスローペースがなおりませんが

やっと3月と4月の詩ができました。

最近の私の良くないところは

完成したのにすぐにblogに書けてないところ

ですが、不思議なことに日が少し経つと

言葉も変わったりします。

今一応”確定”はしたので…

もしよければどうぞ

よもやま話も近いうちに… 

 

 

【 三月の夢の詩:凍える影…夢の向こう 】

春はまだきの
冷たい空気は

日ごとに明るい
鳥達の声に温められて

草木のつぼみは
ふくらみ始める

桜の便りも
もうすぐ聞こえて
南から北へ
あらゆる場所をその花色で
染めていくだろう

ただ
悲しみが
あまりに深く
刻みこまれた

遠い彼の地では
冬の影たちが
凍えたままで去り難く
留まり続けて

新しい季節の息吹を
夢の向こうに
隠そうとする

流れる時間
囚われた記憶

その距離は
動かないまま
取り残されるか

あるいは
乖離し続けるのか

それでもなお
ひたむきに祈りを捧げて
その地を守る人々に
幸いあれと
ひとえに願う

 

 

【 四月の夢の詩:夢の空旅 】

弥生の末の
不意の別れは

過去に訪れた
悲しい知らせの
記憶を幾つか呼びおこす

縁の巡りは
この世の習いと
わかっていても
少なからず心は揺れる

おりしも地上は
桜咲く時

あのひとは今
現し身の衣を脱いで
天翔ける
鳳のように

花色の霞の野山を
高い空から
見ているだろうか

どうぞ
今ひとときの休息を
忙し過ぎた日々を忘れて
夢の空旅を
楽しめますよう

また会う日までと
見送る言葉を
はらはら舞い散る
花びらに寄せる

 

 

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【十二ヶ月の夢の詩:二月 淡い日差しの中の夢】

2024-04-21 | 十二か月の月の詩

【 十二ヶ月の夢の詩 :二月 淡い日ざしの中の夢 】

昼下がりの淡い日差しを
小さく振るわせる
鳥の声に誘われた微睡は

閉じた瞼の裏に映る幻と
寄せては返す遠い波のように
繰り返して響く声に引き込まれて

次第に深くなっていった

幻影は形を成すと見せて
また別の姿に移ろう

声たちは呼びかけか
無心のリフレインなのか
言葉達は聞き取ろうとすると
遠ざかる

輪郭は意味を為さない

夢の奥底の
更に深くへと誘う
優しい青と銀色の闇


息を忘れてでも
その奥に潜る
勇気があるなら

海の底よりも深くで待つ
伝え手に会うことが
できるだろうか

行き着く術を
知っていると思う
そこに始まりがあることも


けれど思い切る力が足りない
躊躇ううちに
歌い続ける鳥の声に
呼び戻され
陽の光が瞼に広がり
目覚めれば
リフレインは遠ざかる

春の歩みは遅い
新しい季節の彩りは静か

夢の旅は
いつかまた始まる
命綱は真実の言葉

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