ライトフロウズノウト
新しい1ページにようこそ
今日は一日大雨の日
皆様のお近くは大丈夫だったでしょうか。
私はたまたま外出せずに家にいる日だったのですが
仕事ででかけた家族があちこちの通行止めで
通勤の経路を変えたりしておりました。
それでもほぼいつも通りで帰宅したので一安心でした。
南の海を通過中の台風と梅雨前線がいるので
雨風 まだまだ注意が必要ですね。
週末に雨は一旦収まるようですが…
よくニュースと足元見て、気を付けてと思います。
こんな日ではありますが・・・
十二ヵ月の詩、4月と5月分
5月に間に合わなかったのですが
また2つ載せたいと思います
どちらも あと少しのところまできて仕上がらず
ならべて行ったり来たりして
昨日おとつい落ち着いたところです。
で、ふと気づいたのですが5月から
新しいテーマでも良かったのです。
風の次のテーマ、向こう一年の。
ちょっとそんな気がしつつも
途中まで書いたらそのまま置いてもおけず、
遡って調べもせずに5月の風の詩を書いておりました
今過去の投稿みたら本当は4月で一区切りでした。
とりあえず、もし良かったらどうぞ、
こちらの2編をお読みくださると嬉しいです
(次のテーマ、何にしようかな)
【 十二ヵ月の風の歌:4月 さざ波~風が運ぶのは 】
さざ波の声を聞いていた
古の地の
名前を持つ
川のほとり
春風が川面につくる
優しげな波は
移ろう日差しの
欠片を乗せて
小さく燦めいていた
波は互いに
つかず離れず
触れては分かれ
やがて水中に溶けてゆく
川面を見つめる
ひとの足元は
薄氷を踏むより脆い
湿った土の
香りを含む
温い春の気を
呼吸するうち
輪郭を失うからだ
留まる思念は
薄いガラスを
宙に敷くように
広がっていく
それは幸せ
或いは虚ろ
答えを知るのは
時の果まで
旅をしたあと
今はただ
光の欠片を
見送るばかり
仄かに響く
春の遺言
風に運ばれる
さざなみの声
【 十二ヵ月の風の歌:5月 風の彩 】
5月の静かな昼下り
涼やかに吹く
風を見ていた
穏やかな家並みの
軒先をかすめ
道端の野花の
葉先を揺らして
通り過ぎてゆく
風の行方を尋ねない
そして
どこから来たのかも
終わりは始まり
途切れることなく
星のどこかで
繋がっている
夢にみる
透明なからだになって
いつかの風に融和して
高い空へと翔けていくこと
山々や海を
隈なく見下ろし
翠色と緑
青と紺碧の
階調すべてを
眼と心とに
写しとること
地上に降りれば
そこに生きるもの皆の
命の温度に触れて
日が落ちたあとは
色を失くして
夜のしじまの
運び手となる
夜鳥の羽音が
あたりを秘かに震わせる
風の速度は
言葉の洪水〜電子のリズムに
干渉されない
ただそこに在る
時間を運ぶ
風の中で舞う
緑の香り
葉陰に映す
風の彩り
文字のない課題
受けとったなら
風凪を待ち
思案をはじめる