教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

10月最後の教室 コシオガマ咲く

2024年10月22日 | 教室風景

晴れて涼やかな風が吹く朝

コシオガマがそろそろ咲いているだろうと見に行くと
昨年たくさん見られた場所では生育が悪く


道を挟んだ向かいの場所に一株だけ花をつけているものがありました。
自分で光合成もできるが他の植物の根から水や栄養分を分けて
もらうこともあるという半寄生植物。
少しペタペタした手触りで姿もおやっと思わせる個性があります。


ノギクの類も咲き出しました。
いくつか撮影して並べて見ると少しづつ違いがある。。
違いを調べようと思いながら今年も見頃の秋になってしまった。


木陰にはホトトギス


セイタカアワダチソウは今が花盛り。
いつかのようにアサギマダラが飛んでこないか期待したけれど
アブとハエとハチの類が多く蝶はわずか。


大きなスジグロシロチョウがきていました♪

10月最後の教室日でした。


この10月を振り返れば暑くジメジメした日が多かった。。
この日はカラッと晴れて清々しい最高の制作日和でした。


来年の秋に向けてまたのんびり頑張ろう♪とお話しながら。
創作活動はリラックスして無心になれれば最高ですね。

秋らしく空気が澄んでいました。


ウラギンシジミのメスが日向ぼっこ


初めての場所で針金のようなイトトンボを見ました。
ホソミイトトンボかな?
今年は森のあちこちでこのトンボに出会いました。
今まで気づかなかっただけで数多くいるのかもしれません。


多く飛んでいるのはリスアカネ


メスと連結しているペアがいくつか飛んでいましたが
速すぎてどうしても撮影できず。


同じアザミにチャバネセセリとイチモンジセセリが。

絶滅危惧種の基準に相当するペースで急速に減少している
里山の生き物が鳥類106種のうち16種、チョウ103種のうち34種と
いう環境省の調査結果を、先日NHKで放送していました。

その中にイチモンジセセリが入っていて衝撃!
こんなに数多く飛んでいるのに年6.9%減っているなんて。。


この日はこんなキノコがでていました。


裏から見るとたくさんのトゲ。コウタケのようです。

コナラの下にいるとばらばらドングリが落ちてきて帽子必須。
秋の花にキノコにドングリ。彩り豊かな季節となりました。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Aさんの新作パステル画2点(007-008)

2024年10月21日 | 教室風景

Aさんの新作パステル画を2点続けてご紹介いたします。


「静かに移りゆく」 パステル画 F6

あたりにただよう香りでその存在に気づく大輪の薔薇。
暗がりにあっても仄かに輝く優美な姿を透明感あふれる
タッチで表現されました。心ときめく華麗な作品です。

近づいてみました。


かたい蕾がほころび大きく花開く。その様子を見守るなかで
発見した美が詰まった画面は味わい深く喜びに満ちています。
細い線とこすり込んだ色の響き合いも心地よく魅了されます。

2作目です。


「かたちゅむり」 パステル画 F6

幼い子がたどたどしくも夢中でおしゃべりしています。
見つめる先にはかたつむり。その純粋無垢な姿に心打たれ
あたたかい気持ちで表しました。平和で愛に満ちた作品です。

近づいてみました。


桃のような頬、細い髪の毛、可愛い指先、口元。心から
愛らしいと思い大切に繊細に描かれた作品は優しく明るい。
全てがみずみずしく希望に満ちて、心が洗われるようです。

どの作品も穏やかで心癒されるAさんの過去の作品は
HP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」内の
作品集の中のAさんのページに掲載されています。
ぜひこちらもご覧ください。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

10月四回目の教室 裏が紫色のきのこ

2024年10月19日 | 教室風景

霧雨がふったりやんだり、雲の多い朝
アザミの花に2種のホウジャクの仲間が飛んできました。


ホシホウジャクに


ヒメクロホウジャク

飛ぶのが速く形が似ているので一瞬同じホウジャクに見えますが
ヒメクロホウジャクの腹部背面は緑がかっていて、
全体に白っぽく、翅の基部のオレンジ色が狭い印象です。

キノコがいくつか出ていて


表面がみたらし団子のような色のこのキノコ


裏側は綺麗な紫色!ウラムラサキシメジのようです。
この時期近所でもよく見かけます。

ススキ野原に行くと半透明の繊細なクモがいました。


コガネクモダマシ
夜行性ということですがまだ網をたたんでいなかったようです。

10月4回目の教室日でした。


あいにくのお天気でお休みの連絡をくださったメンバーも。
動けば暑く梅雨時期のよう。体温調節が難しいですね。


午後には隣の体育館で活動する子供たちの歓声を聞きながら
時折談笑し情報交換しつつ、自身の課題に向き合いました。

お昼休みには雲間から太陽が顔を出しました♪


ツリフネソウに雫がきらめいて思わずパチリ☆


秋らしくヤマノイモにむかごができています。


つるに一枚だけ残ったヤマノイモの葉

つづられているので横からそっとのぞくと


大きくなったダイミョウセセリの幼虫が隠れていました。
いつもこのムチムチな可愛い姿を見ると白い求肥を連想します。

ダイミョウセセリの幼虫はつづった葉を巣として隠れ
食事時外に出てくるようですが、この幼虫に残された葉はこれだけ。

この時期の幼虫は終齢まで食べ続け、枯れ落ちた巣の葉の中で
越冬し、翌3月頃蛹化するのだそう。

この幼虫の越冬する様子を忘れず見ていきたいと思います。


ダイミョウセセリの成虫はこちら
暑い時期に飛びまわっている珍しくはない蝶、という印象が
ありますが近所の散歩コースではあまり見ない。
多種のツル植物がある環境自体貴重なものだと感じます。


この日会えたトンボはリスアカネ
そして撮影できませんでしたが黒っぽい大きめのトンボも
見ました。もしかしてカトリヤンマかも!

それにしても気温が高く10月下旬とはいえ未だに半袖。
森も鬱蒼として、冬支度は先のようです。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Sさんの新作日本画(006)

2024年10月16日 | 教室風景

Sさんの新作日本画をご紹介いたします。


「紅葉」 日本画 F4 

華やかに染まる立派な紅葉を目にした時の驚きと喜びを
水彩スケッチでしっかり描きとめ、あらためて岩絵の具で
表現されました。濃密で鮮明、迫力ある秋の光景となりました。

近づいてみました。


うねりながら枝を広げる幹は作品の要。粗い粒子の岩絵具を
重ねて質感と量感をだし、生命力あふれる木となりました。
筆以外にも海綿を用いた葉も味わい深く表情豊かな作品です。

愛らしい世界を情熱的に創造されているSさんの過去の作品は
HP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」内の作品集の中の
Sさんのページに掲載されています。ぜひこちらもご覧ください。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

10月三回目の教室 初秋のきらめき

2024年10月12日 | 教室風景

清々しく晴れた朝


木漏れ日を小径をのんびりゆくと


虹色に輝く蜘蛛の網がいくつも♪


オオアオイトトンボの翅もきらめいて


時を忘れます。。


スジグロシロチョウ


キタキチョウ

よく出会うチョウたちも秋の光に照らされて
より美しく豊かな表情を見せてくれました。

10月3回目の教室日でした。


久々の冷暖房いらず、光も澄んで最高の制作日和♪
下地作りの方が多く快調に作業を進めることができました。


秋は興味深い美術展が多々あり、その情報交換をしつつ
静かに課題に向き合って芸術の秋を堪能しました。

森にはいくつかキノコが出ていて


全身毛羽だったものがありました。
傘がひらけば特徴がはっきりするかもしれませんが
多くは幼菌でホコリタケのように丸く、並んでいました。
検索するとスギタケモドキというキノコが近いように思えましたが
よくわからず。


栗に


カラスウリ


成虫越冬するキタテハ
秋らしい彩りが増えていました。


アザミにホシホウジャク


セイタカアワダチソウにきていたのはホシヒメホウジャク
すばしっこくてなかなか綺麗に撮れません。

セイタカアワダチソウが満開になればいよいよ秋本番です。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Yさんの新作日本画2点(003-004)

2024年10月10日 | 教室風景

Yさんの新作日本画を2点続けてご紹介いたします。


「和の色彩」 日本画 F6

家にあった古裂を、日本画で色鮮やかに蘇らせました。
精緻でお目出度い柄に感動しつつその色や線をお手本に
慎重に描きこみ、発見と楽しみが多い作品となりました。

近づいてみました。
新たに朱を買い求め胡粉と合わせ用いました。進めるごとに
デザインの妙を感じ取り新しくなり過ぎぬよう調和させました。
描くほどに心が浮き立ち、その明るさが作品にも表れています。
 
2点目です。

「琉球の出逢」 日本画 F3

数十年前の沖縄。著名陶芸家の窯元に出向き心惹かれて
買い求めた壺です。南国の土と太陽を練り込んだような
力強さ、質朴さと感動を岩絵具を厚く重ねて表現されました。
 
近づいてみました。

深い色、手触り、重さ。独特の風合いをだすのに時間をかけ
二度三度練り直した背景も豊かな味わいとなりました。
泳ぐ魚は生き生きとして壺の外にとびだしていきそうです。

華やかで骨太な作品を描いてこられたYさんの過去の作品は
HP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」内の作品集の中の
Yさんのページに掲載されています。ぜひこちらもご覧ください。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

10月二回目の教室 わが子を見守るオオトリノフンダマシ

2024年10月08日 | 教室風景

朝10分家を遅く出たら渋滞にはまって
いつもより30分森に着くのが遅くなりました。

良いお天気だからゆっくり朝の散策をしようと思ったのに!
せかせか小道をゆくと


タタタッ

驚いたコジュケイの一家が急いで道を横断しました。


違う場所でも走る走る!

飛ばずに猛スピードで駆けぬけるコジュケイの後姿を見ていたら
何だか力がぬけて癒されました♪

久しぶりの出会いもありました。


オオトリノフンダマシです☆
今年は7月に成体をよく見かけ、珍しいオスにも遭遇しました。
あれだけいたのに卵のうがないな~と思っていたのです。


こちらがオオトリノフンダマシの卵のう
長さ25mmほど。

そしてそれを見守るように卵のうの上部に


オオトリノフンダマシのお母さんが!体長15㎜ほど。
10月に卵のうは見かけても親蜘蛛を同時に見たのは初めてだと思います。

7月頃はぷりっとして艶やかで鳥のフンにそっくりだったのに
すっかり角張り、所々くぼんでしまっています。
お母さん、お疲れさま。。

10月2回目の教室日でした。


展覧会が終わった今、様々な切り口で新たな試みを始めた皆さん。
遊び心をもって試行錯誤した先にどんな世界が見えてくるのでしょう?


いつのまにか窓から差し込む光の角度が変わっていました。
木漏れ日キラキラ。。制作にぴったりの季節到来です。

お昼には気温が上がりました。


まだ暑いですが風が爽やかで木陰に入れば汗がひきます。


強い日射しに照らされてコミスジの背部が虹色に見えました。


見る角度により彩りが変わってとても綺麗♪


トンボでよく会ったのはリスアカネ
あんなにいたシオカラトンボやオオシオカラトンボの姿は見えず

ふわ~っと糸のようなものが視界を横切りました。


ホソミイトトンボです♪


晩夏から秋に羽化し、未成熟のまま越冬するという越冬型のようです。
何を食べているのかな?

少しずつ秋。空気が澄んできました。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Gさんの新作日本画3点(004-006)

2024年10月06日 | 教室風景

Gさんの新作日本画を三点続けてご紹介いたします。


「守神」 日本画 F6

青い空に白い雲、どこかユーモラスで頼もしい守り神シーサー。
沖縄で出会った光景に感動し明るく生き生きと表現されました。
赤瓦屋根の表現も真に迫り濃密な空気を感じる爽快な作品です。

近づいてみました。



瓦は盛り上げシーサーも粗い粒子の岩絵具を用いて存在感を
際立たせました。様々な緑を重ね量感を出した木立、胡粉を
使い分け表した薄絹のような雲。南国らしい活力に満ちています。

2点目です。


「出会い」 日本画 SSM

銀箔をおした画面に淡い赤と白の絞りのバラを配しました。
緻密な水彩スケッチを元に岩絵具でボリュームとツヤを出し
箔の強さに負けないよう描きこみました。鮮麗な作品です。

近づいてみました。


久しぶりに扱う銀箔に四苦八苦しながらも綺麗に押すことが
でき、優しい花にぴったりの味わい深い空間となりました。
見る時間や角度でも見え方が変わり情趣にあふれています。

3点目です。


「風光」 日本画 F8 

獲物を探す眼光鋭いアオサギが見上げた満開の桜。
儚くも力強く咲く花と孤高の生き物の命の煌めきを
丁寧に描き出しました。早春の彩りも優雅な作品です。

近づいてみました。

桜はしっかりしたスケッチを元に花びらを薄く繊細に
表現されました。草むらは特に時間をかけて描きこみ
静かで美しい生命感あふれる水辺となりました。

ひと筆ずつ丹念に温かな世界を創作されるGさんの
過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」内の
作品集の中のGさんのページに掲載されています。
ぜひこちらもご覧ください。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

10月一回目の教室 アミメクサカゲロウ舞う森

2024年10月05日 | 教室風景

朝のうちは小雨が降りとても蒸し暑く梅雨時のようでした。

ハタハタと白緑色の羽虫が飛んだので追いかけると


触角の長~いアミメクサカゲロウ♪


美しい翅のふちには細かい毛。
天女の羽衣を思わせる繊細さに思わず見入りました。


小雨の中でも吸蜜する花を探すスジグロシロチョウは
ほの暗いところを飛びまわっていましたが


キタキチョウが多くいたのは明るくひらけたところ。
メドハギにとまったと思ったら葉先に産卵しました!
産んでいる瞬間、力が入っているのがわかります。


その場所を見ると1㎜ほどの紡錘形の卵が産み付けられていました。
お母さんお疲れさま。。

10月はじめての教室日でした。


すべてを出し切った作品展後、新作は何を描こう?と楽しくも
悩ましい時期。考えすぎも良くないのでひとまず手を動かします。


午後、Aさんの日本画の新作を撮影することができました。
順次ご紹介してまいりますのでお楽しみに☆

お昼にはすっかり晴れ、さらに気温が上がりました。


セミの声はなく、秋虫の歌を聴きながらベンチでお昼を食べていたら

足元で小さなバッタの仲間が集まっているのに気が付きました。


首の付根らへんに2つ突起があるというイボバッタのようです。

5匹ほど砂利面で集まったり離れたりを繰り返していたので
恋の駆け引きかな?としばらく観察。バッタの類は
あまり撮影してこなかったので初めて見つめたような気がします。


立派なオオカマキリの触覚が風になびいていました。


一歩もひかない、凛々しいファイティングポーズ


ママコノシリヌグイの花で吸蜜するイチモンジセセリを撮ったら
小さなクモも写りこんでいました。


アザミの花にはチャバネセセリ
今年はまだコチャバネセセリやキマダラセセリを見ていない。。

少し歩けばもう汗だく。それでも吹く風には金木犀の香りがして
夏はいつのまにか遠くへ去ってしまったのだと寂しく思いました。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Sさんの新作日本画(043-044)

2024年10月02日 | 教室風景

Sさんの新作日本画を2点続けてご紹介いたします。


「霧氷の朝」 日本画 F8

凍り付いた山間。気まぐれな日光に照らされて一瞬浮かび
あがった木々。その幻想的な煌めきを、氷を育てるように
緻密に描きこみ張り詰めた冷気漂う快い水辺となりました。

近づいてみました。


清らかな氷雪を際立たせ冬山の奥深さを表す地色として
あたたかみある下地の色で変化をつけ暗色を重ねました。
氷雪の奥深く潜む生き物の息遣いが聞こえてくるようです。

2点目です。


「清らかな心」 日本画 F6

夏の盛りに蓮池で取材されました。朝日を浴びた蓮の花の
神秘的な輝きを表すため葉の暗部を効果的に配分しました。
伸びやかな葉の曲線と鮮やかな色面の構成が美しい作品です。

近づいてみました。


時間をかけ岩絵の具を重ね複雑な葉の重なりを濃密に表し
納得のいく発色と質感が得られるまで描き込みました。
緑に包まれた花が光を放つようで生命感にあふれています。

細やかにあらわされた作品はどれも透明感あふれるSさんの
過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス
作品集”の中のSさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする