桜子の † 智天使工房 † 

カラーセラピストでメタルスミスの私が歩む日々。
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銅の中空ペンダント:ハイドロリック・フォーミング

2017-09-26 09:15:11 | ジュエリーメイキング

今年の学校のサマーセミナーで、また新しい技法を学びました。
ハイドロリック・フォーミングといいますが、その時間に作ったものが、ようやく作品として完成しました。

8月の始めでしたので、約2ヶ月弱掛かりました

ハイドロリック・フォーミングとは、プレス技法のことで、油圧プレス機を用いジュエリー工具で制作した型に金属板をプレスして立体形状に成型する技法です。

彫金あるいは鍛金は、音が出る(しかもかなりの)のが付きもので、住宅事情によっては作業時間帯が制限されることも多いです。
ハイドロリック・フォーミングはその点、静かに美しい型が成型出来る利点があります。
ただ、小型とはいえ自動車鈑金用のプレス機(荷重60㎏)を自室に置けるか?という問題がありますが。

これがプレス機です↓ 10トンの加圧ができます。
                                          

原型はあまり尖った形でない方が向いていると言われたけど、細かいディテールがどれくらい再現できるのか知りたくて、複雑な形にしたのです。
太い銅線に細い線を巻き、アンモナイト型に。

さすがに厚めの銅板では無理でしたが、薄めの板でかなりの部分が成型されました。


                

この技法の面白いところは、原型の裏表を成型できるので、中空のものを作れるところ。
そこで私も挑戦しようと頑張ったんですが・・・。
形が不定形過ぎて、うまくロウ付けできず、かなり苦労しました。゚(PД`q。)゚。

おまけに、ロウ付けが甘い部分から酸化膜を取るための希硫酸が内部に侵入してしまい、研磨の摩擦熱で希硫酸が漏れてしまい、磨いても磨いても曇ってしまうという・・・。

結局、最後に銅メッキして仕上げるのを諦めて、UVレジンで仕上げました。

           

           
上が表面で、色ガラスのフリットを貼り付け、裏面はレジンのみです。

そういうわけでひと月以上掛かりました。

何事もやってみないと分からないことばかり。


私もプレス機欲しいなあ。