兵士を追え(杉山隆男 小学館)
自衛隊に同行取材して、隊員のインタビューを中心に構成したドキュメンタリーシリーズの第三弾。レンジャー部隊の訓練に加わったり、F15や潜水艦に乗せてもらったりと、至れり尽くせりの取材協力があるようなので、内容はどうしても自衛隊寄りにならざるを得ない。
「兵士を追え」では、実際の任務につく潜水艦や早期警戒機P3Cに乗り込んでのルポが中心。印象にのこったことをあげると・・・
・潜水艦の搭乗員は、長期間密室に閉じ込められるので燃料や調理の臭いがしみついてしまい、陸にあがると地元の人には正体がバレてしまう。
・潜水艦の操縦の中心は、操舵手ではなくて、バラストタンクの注排水を担当する人。
・潜水艦の搭乗員の航海中の楽しみは食事。で、運動不足のため皆肥満気味。
・アクティブソナーが使用されることはめったにない。
・浮上する時に上に船がいなかどうかを確認するのはソナーが頼り(当り前といえばその通りなのだが、今時はある程度の近距離なら眼で確認できるような機械があるのだと思っていた)
また、P3Cが「海上警備行動」(事実上の実戦)に出動するとき、基地施設からP3Cへ移動する車の運転手(いつも無言)が、別れ際「頑張ってください」と言ったという場面と、生まれて初めての実戦(実際、不審船の前方に爆弾を投下した)に臨んでも自衛隊きってのベテランチームであるP3Cのクルーはほとんど緊張しなかった(いつもの訓練を繰り返す感じだった)という場面が印象的だった。
後者の方は見栄もはいっているのかもしれないが、日夜訓練を職業としている人ならありえることかもしれないと思った。
自衛隊に同行取材して、隊員のインタビューを中心に構成したドキュメンタリーシリーズの第三弾。レンジャー部隊の訓練に加わったり、F15や潜水艦に乗せてもらったりと、至れり尽くせりの取材協力があるようなので、内容はどうしても自衛隊寄りにならざるを得ない。
「兵士を追え」では、実際の任務につく潜水艦や早期警戒機P3Cに乗り込んでのルポが中心。印象にのこったことをあげると・・・
・潜水艦の搭乗員は、長期間密室に閉じ込められるので燃料や調理の臭いがしみついてしまい、陸にあがると地元の人には正体がバレてしまう。
・潜水艦の操縦の中心は、操舵手ではなくて、バラストタンクの注排水を担当する人。
・潜水艦の搭乗員の航海中の楽しみは食事。で、運動不足のため皆肥満気味。
・アクティブソナーが使用されることはめったにない。
・浮上する時に上に船がいなかどうかを確認するのはソナーが頼り(当り前といえばその通りなのだが、今時はある程度の近距離なら眼で確認できるような機械があるのだと思っていた)
また、P3Cが「海上警備行動」(事実上の実戦)に出動するとき、基地施設からP3Cへ移動する車の運転手(いつも無言)が、別れ際「頑張ってください」と言ったという場面と、生まれて初めての実戦(実際、不審船の前方に爆弾を投下した)に臨んでも自衛隊きってのベテランチームであるP3Cのクルーはほとんど緊張しなかった(いつもの訓練を繰り返す感じだった)という場面が印象的だった。
後者の方は見栄もはいっているのかもしれないが、日夜訓練を職業としている人ならありえることかもしれないと思った。