蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

明日の記憶

2007年03月27日 | 映画の感想
広告会社のヤリ手営業部長は、激しいモノ忘れにみまわれるようになって診療を受ける。診断は若年性アルツハイマー。自暴自棄になりそうになるところを、妻の献身的な努力により一時的には救われるが・・・という話。

主人公役が渡辺謙さんで妻役が樋口可南子さんという配役なので、病気との闘いを通して、夫婦の対立とか家族の不和みたいなのを激しく描き、そこから救済が昇華される、というストーリーだと勝手に想像していたのだが、一場面を除いて二人が対立することはなく、恵まれた高級サラリーマンの優雅な闘病記みたいな感じの映画になっていた。

ただし、主役二人のみならずその他の登場人物役の俳優も演技がとても良く、私にとってはやや期待はずれの筋書きを補って余りある満足感が得られた。
コメント
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