蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

コンクールでお会いしましょう

2007年03月25日 | 本の感想
コンクールでお会いしましょう(中村紘子 中公文庫)

「チャイコフスキー・コンクール」を読んで、中村さんのエッセイの素晴らしさを知り、以後、出版されたほとんどのエッセイを読んでいたのですが、本書はまだ読んでいませんでした。文庫で発売されたので、呼んでみることにしました。

短い文章で音楽界のエピソードや音楽コンクールのエピソードを紹介する語りのうまさはあいかわらずで、特にフランツ・リストを描いた部分のまとまりの良さには感心しました。数ページの短い文章で、リストのスーパースターぶりがとても上手に描写されています。文章については夫君の助言もあるのだろうか?と思うほどです。

美貌とピアニストとしての天凛と文才と・・・天は三物も与えたもうたのでしょうか。
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