スカイクロラ(映画)
原作のシリーズを読んでいる時、こんな風に想像していた・・・
登場人物の名前がすべて日本名、出てくる戦闘機の名前も散香とか染赤とか日本語。しかしたまに出てくる基地の描写は欧米(ヨーロッパともアメリカともつかない混じった感じ)風。戦争を執行している組織の成員は外人風。
だから、戦争に出資(?)したり戦闘を上部から指揮したりする組織は海外にあって、戦場となっているのは日本で戦っているのもすべて日本人・・・なんじゃないかと。
この映画では、登場人物はすべて日本名(ただしみかけは日本人離れしている)、読んでいる新聞(パイロットが几帳面に新聞を折りたたむシーンが印象的)は日本語。基地内での日常会話も日本語。しかし、基地をでると風景はイギリスの田舎風で、会話は英語(とポーランド語??)。主人公愛用の食堂はアメリカのダイナー風。
いっそ意表をついて、すべて純和風のみかけにしたら面白かったと思う。桜の花が咲いていて、パイロットたちは出発前に水杯を交わし、基地は木造で、でかける食堂は旅籠風・・・とか。
映画がかならずしも原作に忠実に作られているわけではないが、ササクラ(整備士)が女性というのと(もしかして原作でも女性という設定だったのに、私が気づいていなかっただけ?)、フーコがやや年増の娼婦だったのには、相当違和感があった。
本作は、マジでヒット(商業的成功)を狙ってる、みたいなことを映画公開前に監督がさかんにマスコミに露出して言っていたが、「本気だったの?」と思えるような内容だった。
出来が悪いとか、そういう意味ではなくて、「これじゃあマニアには受けても、親子連れとかには理解できないよな」といったニュアンスで。
生と死の意味合い、人生の希望とむなしさ、みたいな重苦しいテーマを正面からとりあげていて、登場人物はほとんど笑わないし、説明的な部分がほとんどない。
しかし、いい映画についての私の尺度である、「見終わったすぐ後にもう一度見たいと思うか」については、「その通り」と即答できる、見ごたえのある映画であった。
ただ、戦闘シーンが「いかにもCG」という画面だったのだけはちょっと残念。
原作のシリーズを読んでいる時、こんな風に想像していた・・・
登場人物の名前がすべて日本名、出てくる戦闘機の名前も散香とか染赤とか日本語。しかしたまに出てくる基地の描写は欧米(ヨーロッパともアメリカともつかない混じった感じ)風。戦争を執行している組織の成員は外人風。
だから、戦争に出資(?)したり戦闘を上部から指揮したりする組織は海外にあって、戦場となっているのは日本で戦っているのもすべて日本人・・・なんじゃないかと。
この映画では、登場人物はすべて日本名(ただしみかけは日本人離れしている)、読んでいる新聞(パイロットが几帳面に新聞を折りたたむシーンが印象的)は日本語。基地内での日常会話も日本語。しかし、基地をでると風景はイギリスの田舎風で、会話は英語(とポーランド語??)。主人公愛用の食堂はアメリカのダイナー風。
いっそ意表をついて、すべて純和風のみかけにしたら面白かったと思う。桜の花が咲いていて、パイロットたちは出発前に水杯を交わし、基地は木造で、でかける食堂は旅籠風・・・とか。
映画がかならずしも原作に忠実に作られているわけではないが、ササクラ(整備士)が女性というのと(もしかして原作でも女性という設定だったのに、私が気づいていなかっただけ?)、フーコがやや年増の娼婦だったのには、相当違和感があった。
本作は、マジでヒット(商業的成功)を狙ってる、みたいなことを映画公開前に監督がさかんにマスコミに露出して言っていたが、「本気だったの?」と思えるような内容だった。
出来が悪いとか、そういう意味ではなくて、「これじゃあマニアには受けても、親子連れとかには理解できないよな」といったニュアンスで。
生と死の意味合い、人生の希望とむなしさ、みたいな重苦しいテーマを正面からとりあげていて、登場人物はほとんど笑わないし、説明的な部分がほとんどない。
しかし、いい映画についての私の尺度である、「見終わったすぐ後にもう一度見たいと思うか」については、「その通り」と即答できる、見ごたえのある映画であった。
ただ、戦闘シーンが「いかにもCG」という画面だったのだけはちょっと残念。