駈込み女と駆出し男
江戸時代末期の縁切り寺(東慶寺)に駈込んだ女性たちの人生模様と東慶寺の御用宿で働きながら戯作者見習いをする男の恋を描く。
何人もの人物のエピソードが並行して描かれるので、前半はやや話がわかりにくかったが、終盤になってうまく収束されていた。
ストーリー展開よりもセットや美術の美しさに目がいった。映画村のセット風の映画やテレビでよくみるようなお仕着せ?の江戸時代の風景はほとんどなく、浮世絵や古い写真などで見かけたような景色が多く、御用宿のセットもかなり凝ったデザインになっていたように見えた。
本作のエンディングによると東慶寺は2000人余もの離縁を実現させたそうである。厳しい身分制・男女差別の中でもラストリゾートは確保し、縁切りまでのプロセス(本人や縁者からの聴取→2年間の寺修行→男性側から形式的に離縁状を出させる)も非常に民主的で?改めて江戸の行政機構の精妙さを感じさせられた。
江戸時代末期の縁切り寺(東慶寺)に駈込んだ女性たちの人生模様と東慶寺の御用宿で働きながら戯作者見習いをする男の恋を描く。
何人もの人物のエピソードが並行して描かれるので、前半はやや話がわかりにくかったが、終盤になってうまく収束されていた。
ストーリー展開よりもセットや美術の美しさに目がいった。映画村のセット風の映画やテレビでよくみるようなお仕着せ?の江戸時代の風景はほとんどなく、浮世絵や古い写真などで見かけたような景色が多く、御用宿のセットもかなり凝ったデザインになっていたように見えた。
本作のエンディングによると東慶寺は2000人余もの離縁を実現させたそうである。厳しい身分制・男女差別の中でもラストリゾートは確保し、縁切りまでのプロセス(本人や縁者からの聴取→2年間の寺修行→男性側から形式的に離縁状を出させる)も非常に民主的で?改めて江戸の行政機構の精妙さを感じさせられた。