蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

カメラを止めるな

2018年09月27日 | 映画の感想
カメラを止めるな

ゾンビ映画のロケ中に、リアルな恐怖を追求する監督は、本物のゾンビを登場させようとして、撮影現場に伝わる恐怖伝説通りのふるまいをする。そうしたら、出演者やスタッフが本当にゾンビになってしまい、他の出演者たちは脱出しようとする。しかし、監督はここを先途と自らカメラを握って撮影を続ける・・・という話(ですが、ホラー映画ではありません)。

公開当時、日経新聞夕刊の映画評で絶賛されていたので、見てみたかったのだが、上映館が極小数だったので、あきらめて忘れていた。公開してみると爆発的な人気になったらしく、近所のシネコンでも上映されることになり、ちょうど時期外れの夏休み(有休)になったので見に行った。

平日の真つ昼間にもかかわらず、そこそこ席はうまっていて、後半では館内が大笑い(というのは大げさだが、私を含めてクスクス笑いが止まらない人が多かった)。

三重構造のストーリー、伏線の見事な回収、映画製作者の悲哀と歓喜・・・などなど、今ブームになっている作品ということを差し引いても、見た後にまだ見ていない人に薦めたくなる、とても面白い、多分映画館で見たからこそ面白さがさらに増した作品だった。

蛇足:作品中で映画監督役の人が、この作品の監督本人だったりしたら、もっと楽しいんだけどなあ、と思ったが、残念ながらそうではなかった。

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