はじまりへの旅
ベン・キャッシュ(ヴィゴ・モーテンセン)は、資本主義に絶望して?妻と子供6人と山奥で自給自足の生活をめざす。妻は躁鬱性になってしまうが、子供たちは心身強健、数カ国語を話し、難解な数学や物理学を理解できるまでに育つ。
妻は(仏教徒として火葬を望む)遺書を残して自殺するが、大金持ちで保守的な妻の家族は教会で葬儀を行い埋葬することを望んでいた。ベンは子どもたちと自家用バスで葬式に参列しようとする。子供たちは初めての世間というものを体験する・・・という話。
ベンは、文系、理系両方の学問に精通し、強靭な体力を持ち、自然の中でサバイバルできる知識も豊富というスーパーマン。長男は(その父親の教育で)こっそり受験した有力大学に軒並み合格、8歳の末っ子ですら憲法の判例をそらんじることができる・・という設定は、まあ現実にはありえないんだけど、もしこんなことができれば、ある意味、爛れた生活を送るアメリカや日本の都会人には理想とも言えるステータスかもしれない。
ベンはあくまで自らの主張を貫き通そうと、かなりの無茶をしたあげく、自らが招いたある事故により考え方を180度変えてしまう。その結果、平穏無事なエンディングを迎えるのだけど、ベンの浮世離れした生活にあこがれを感じた者としては、ちょっと納得いかない結末かな、と思った。
ヴィゴ・モーテンセンは、出演する作品ごとに隔絶したキャラを上手に演じ分けていて、いつも感心する。演じているというより、もうその人そのものにしか見えない。
ベンの義父(フランク・ランジェラ)もとてもよかった。
ベン・キャッシュ(ヴィゴ・モーテンセン)は、資本主義に絶望して?妻と子供6人と山奥で自給自足の生活をめざす。妻は躁鬱性になってしまうが、子供たちは心身強健、数カ国語を話し、難解な数学や物理学を理解できるまでに育つ。
妻は(仏教徒として火葬を望む)遺書を残して自殺するが、大金持ちで保守的な妻の家族は教会で葬儀を行い埋葬することを望んでいた。ベンは子どもたちと自家用バスで葬式に参列しようとする。子供たちは初めての世間というものを体験する・・・という話。
ベンは、文系、理系両方の学問に精通し、強靭な体力を持ち、自然の中でサバイバルできる知識も豊富というスーパーマン。長男は(その父親の教育で)こっそり受験した有力大学に軒並み合格、8歳の末っ子ですら憲法の判例をそらんじることができる・・という設定は、まあ現実にはありえないんだけど、もしこんなことができれば、ある意味、爛れた生活を送るアメリカや日本の都会人には理想とも言えるステータスかもしれない。
ベンはあくまで自らの主張を貫き通そうと、かなりの無茶をしたあげく、自らが招いたある事故により考え方を180度変えてしまう。その結果、平穏無事なエンディングを迎えるのだけど、ベンの浮世離れした生活にあこがれを感じた者としては、ちょっと納得いかない結末かな、と思った。
ヴィゴ・モーテンセンは、出演する作品ごとに隔絶したキャラを上手に演じ分けていて、いつも感心する。演じているというより、もうその人そのものにしか見えない。
ベンの義父(フランク・ランジェラ)もとてもよかった。