機動戦士Gundam GQuuuuuuX
****作品の内容に触れています。見ていない方は読まないでください****
新しいテレビシリーズのダイジェスト版だと聞いて、映画館で見る気はなかったのだが、スタジオカラー&サンライズ制作で、かつ、世評がとても高いので、見に行ってみた。
宇宙世紀0079年サイドセブン、つまり最初のテレビシリーズ(以下、ファースト)と同じ場面から始まる。登場するのも赤いザクと普通のザク2機。この部分はビギニングという新シリーズの前日談という位置づけなのだが、それを知らなかったので、新シリーズの舞台も0079年なのかと思っていた。
実際には、シャア率いるザク部隊がサイドセブンに侵入するところもファーストと同じなのだが、ザクの膝関節の動きは新しくなっていて、これが如何にも、というもっともらしさで感心していたら、ここで早くも本作最大の見せ場とサプライズが訪れる。シャアが横たわるガンダムに乗り込んでガンダムを大地に立ち上がらせるのである!
いやあ、驚いた。
と思っているうちに、シャアはホワイトベースも乗っ取ってしまう。そしてガンダムは赤く塗り替えられ、サイコミュを装備したビットを搭載する。それに乗るシャアは、ルナ2を陥落させられ苦境に陥った連邦の最後のあがきのソロモン落としも阻止したが行方不明になってしまう。
つまり、ビギニングはファーストに対する「高い城の男」=ジオンが1年戦争で勝つまでの経緯を描いている。キャラはすべて安彦デザイン(ドレンとかキシリアとか本当に生き写し?なのであるが、なぜかシャアの仮面はオリジナルとは雰囲気が違うような気がした。わざとだろうか)。メカの方は多少改変されている。前述のザクの関節もその一つだが、ガンダムの顔面が心無しかエヴァ初号機に似ているような・・・というか初号機の顔面がガンダムのオマージュだったんだろうなあ。特にマウスに当たる部分が。
肝心の本体部分は、まあ、可もなく不可もなくというか、プロローグ部分だけなので何ともいえない。サイド6の日常生活描写(地下鉄?が走っていたり、お風呂が20世紀の日本風だったりする)のは庵野風だった。
キャラの絵面がアニメアニメしていてビギニング部分が実写だったかのような錯覚に陥った。シャリア・ブルが主役級のキャラというのは富野さん(というかサンライズ)の罪滅ぼしだろうか。ファーストでシャリア・ブルは重要キャラだったのに、人気不振で1クール削られたためにチョイ役になっていしまった・・・という裏話を聞いたような気がする(うろ覚え)。
ま、とにかくビギニング部分には、毎週ドキドキワクワクさせられたファースト初見の45年前を思い出させてくれた。45年前のドキドキには「今週の作画はマトモだろうか?」(回によって動画の質の差がものすごくあった)というのもあったが・・・
ビギニング部分のシリーズを是非つくってもらいたい。シリーズが無理なら「グラナダを救え!ソロモン落としを阻止せよ」でもいいけど。
****作品の内容に触れています。見ていない方は読まないでください****
新しいテレビシリーズのダイジェスト版だと聞いて、映画館で見る気はなかったのだが、スタジオカラー&サンライズ制作で、かつ、世評がとても高いので、見に行ってみた。
宇宙世紀0079年サイドセブン、つまり最初のテレビシリーズ(以下、ファースト)と同じ場面から始まる。登場するのも赤いザクと普通のザク2機。この部分はビギニングという新シリーズの前日談という位置づけなのだが、それを知らなかったので、新シリーズの舞台も0079年なのかと思っていた。
実際には、シャア率いるザク部隊がサイドセブンに侵入するところもファーストと同じなのだが、ザクの膝関節の動きは新しくなっていて、これが如何にも、というもっともらしさで感心していたら、ここで早くも本作最大の見せ場とサプライズが訪れる。シャアが横たわるガンダムに乗り込んでガンダムを大地に立ち上がらせるのである!
いやあ、驚いた。
と思っているうちに、シャアはホワイトベースも乗っ取ってしまう。そしてガンダムは赤く塗り替えられ、サイコミュを装備したビットを搭載する。それに乗るシャアは、ルナ2を陥落させられ苦境に陥った連邦の最後のあがきのソロモン落としも阻止したが行方不明になってしまう。
つまり、ビギニングはファーストに対する「高い城の男」=ジオンが1年戦争で勝つまでの経緯を描いている。キャラはすべて安彦デザイン(ドレンとかキシリアとか本当に生き写し?なのであるが、なぜかシャアの仮面はオリジナルとは雰囲気が違うような気がした。わざとだろうか)。メカの方は多少改変されている。前述のザクの関節もその一つだが、ガンダムの顔面が心無しかエヴァ初号機に似ているような・・・というか初号機の顔面がガンダムのオマージュだったんだろうなあ。特にマウスに当たる部分が。
肝心の本体部分は、まあ、可もなく不可もなくというか、プロローグ部分だけなので何ともいえない。サイド6の日常生活描写(地下鉄?が走っていたり、お風呂が20世紀の日本風だったりする)のは庵野風だった。
キャラの絵面がアニメアニメしていてビギニング部分が実写だったかのような錯覚に陥った。シャリア・ブルが主役級のキャラというのは富野さん(というかサンライズ)の罪滅ぼしだろうか。ファーストでシャリア・ブルは重要キャラだったのに、人気不振で1クール削られたためにチョイ役になっていしまった・・・という裏話を聞いたような気がする(うろ覚え)。
ま、とにかくビギニング部分には、毎週ドキドキワクワクさせられたファースト初見の45年前を思い出させてくれた。45年前のドキドキには「今週の作画はマトモだろうか?」(回によって動画の質の差がものすごくあった)というのもあったが・・・
ビギニング部分のシリーズを是非つくってもらいたい。シリーズが無理なら「グラナダを救え!ソロモン落としを阻止せよ」でもいいけど。