読書の価値(森博嗣 NHK出版新書)
タイトル通り、読書の意義について考察した本で、自分が知らないことを教えてくれることが読書の本質であるので、できるだけいろいろなテーマやジャンルの本を読んだ方がよいとする。
こうした本書のテーマ部分より、森さん自身のエピソードを紹介しているところの方が面白かった。もっとも、森さんのエッセイは何冊か読んでいるので、本書で取り上げているエピソードの大部分は既知のもの。
森さんは読むのは遅いが、それは本の内容を脳内でイメージしているためで、一回読んだ本の内容はすべて覚えているとか、雑誌マニアであるとか。
次の話は、本書で初めて知り、なるほど、と思わされた。
森さんはもともと大学教授で、学生の論文を読むことが多かったのだが、ある時期から急に学生の論文作成のスキルが上がって読みやすくなったらしい。
その時期というのは、入試に小論文を課する大学が増えた頃らしい。受験勉強で小論文のスキルを身に着けるようになったのである。
受験勉強をやっているときは、よく「こんなこと(例えば年号とか数学の定理とか)やっても何の意味もない」なんて思ったものだが、意外と役に立ち、実用的である(のでもっとやっておくべきだった)と、社会人になってから思い知ることが多かった。それをあらためて認識できた。
タイトル通り、読書の意義について考察した本で、自分が知らないことを教えてくれることが読書の本質であるので、できるだけいろいろなテーマやジャンルの本を読んだ方がよいとする。
こうした本書のテーマ部分より、森さん自身のエピソードを紹介しているところの方が面白かった。もっとも、森さんのエッセイは何冊か読んでいるので、本書で取り上げているエピソードの大部分は既知のもの。
森さんは読むのは遅いが、それは本の内容を脳内でイメージしているためで、一回読んだ本の内容はすべて覚えているとか、雑誌マニアであるとか。
次の話は、本書で初めて知り、なるほど、と思わされた。
森さんはもともと大学教授で、学生の論文を読むことが多かったのだが、ある時期から急に学生の論文作成のスキルが上がって読みやすくなったらしい。
その時期というのは、入試に小論文を課する大学が増えた頃らしい。受験勉強で小論文のスキルを身に着けるようになったのである。
受験勉強をやっているときは、よく「こんなこと(例えば年号とか数学の定理とか)やっても何の意味もない」なんて思ったものだが、意外と役に立ち、実用的である(のでもっとやっておくべきだった)と、社会人になってから思い知ることが多かった。それをあらためて認識できた。