goo

ボンベイじゃないんですよ。

 ボンベイじゃないのです、ポンペイの方なのです。

01_pompei
 そんなわけで、会期末が6/13に迫った
横浜美術館で開催中のポンペイ展に行って参りました。
まータイムカプセル的な意味で有名な悲劇の街のお話ですね。 
 

02_green
 行きはちょっぴり贅沢に、総武線快速グリーン車で。
藤子不二雄フェア開催中のローソンで、
限定のからあげクンドラえもんVer.を購入しつつ優雅な電車旅です。

03_bakurochou
 視点の高いグリーン車2階から馬喰町を見下ろしつつ。
あんまり乗らない車両ですが、普通車とは明らかに待遇が違いますね(笑

04_sakuragichou
 暫くまったりしていると横浜に到着。
そのまま市営地下鉄で桜木町まで。
ランドマークタワーを遠景に見つつ、かなり長い動く歩道を繋ぎ歩きます。

05_randmark
 ランドマークタワーの真下から。
雨が降っていますが、なかなか目にしない角度が圧巻でした。

06_queens
 Queen's Squareの手前を左へ。
なんでしょねコレ。ジェットコースター?
現代アートは奔放です。感じる人だけが感じればよいのです。

07_yokohama
 いよいよ見えてきました横浜美術館。
一般チケット1枚1400円です。
(注:修正済、当初1600円と記載しましたごめんなさい)
美術館入り口脇のベンチがちょっと洒落ていて
【 I LOVE PEACE 】と並べてありました。
 
 
 
 会期末が迫ってか、
かなり混雑している美術館に入り展示を堪能・・・
と思いきや、最悪でした(笑
入り口で順列を作る指示があるものの、
展示経路1発目から
係員が「空いてるところから入って見てください」と信じられない指示。

 私、どんな場所でも割り込みしないタイプなので
ひたすら割り込まれ続けているうちにすっかり嫌になりました。
「あーめんどくさいなぁ」そんな言葉が口を突いて出た頃には
すっかり見る気分も消え失せておりまして
展示スペース中央から遠巻きに見るだけになってしまいました。

 展示物は撮影禁止なので写真の類は御座いませんが

08_fact

 こういった装飾品、フレスコ画などが主に展示されていました。
2000年程前、突如として火砕流に飲み込まれ滅亡した
ポンペイ市街地の在りし日の姿がそのまま灰に飲み込まれ、
時代の変遷から切り離されたまま状態よく保存されていた為に
とても2000年前のものとは思えない鮮やかな姿を目に出来ました。

 写真は左から
【踊るマエナス】【カメオのパテラ】【アキレスとキローン】
【ウェヌス像】【アキレスの円形浮彫】【庭園】です。
平面的なものはフレスコ画ですね。

 撮影禁止なのになんでこんな画像を持っているのかと申しますと

09_pompeitou
 実は土産物なのです。
その名も 【 ポンペイ糖 】。
このネーミングセンスにキュピーンと来まして、迷わず購入しました(笑
中には”コンペイ糖”が入っているんですよ♪
裏面が先ほどの画像で、表面はこの写真のようなイタリアンなトリコローレです。
 右下の妙ちくりんなチャームは、はっちゃけ過ぎた感のあるイルカ。
 
  
 肝心の展示内容で印象に残ったものといえば
ポンペイ人の、退廃を極めたであろう熟しすぎた文化。
飽食国家のなれの果てとはかくあらんと言うような清廉とは対極の生活でした。
奴隷を使い捨てる、女を買うなどの事は当然であり
寝たまま食物を喰らい、飽きるほど食べた後は吐きまた喰らう。
華美な装飾は下品な程でさえあり、ギリシャ-ローマ文明の色と欲を濃縮した社会。

 滅亡は天罰(神罰に非ず)なのかと感じるぐらい。
ただ、時のタイミングも民族の流入も含め
胡散臭い某宗教の押しつけの影響が無い状態のまま滅亡した為か
その文化の純度たるや、驚嘆に値するものでもありました。
 
 個人的に好きになれた展示物は

・ヤマネ(齧歯類のアレ。ネズミ的な)を食用にする為の土器の飼育器。
・クピド(キューピッドですね)がガチョウを抱えた姿の、
 円柱上に置く像で、ガチョウの口からは噴水が迸るというお洒落な像。
・現代でも通用するような、ボイラー付きの大理石の浴槽
・ララリウム(祭壇)に祀られていた小さなディアナ像
・モザイク画のイルカ
・群青色のカメオガラス

 といった所、どれも今までの知見の中にはない素晴らしいものでした。
 
 
 
 そんな興味深い展示も一通り見終え、
夕方のラッシュが来るまえに帰宅することと致しました。

10_early
 ランドマークタワー内では、初夏のセールをやっているようです。

11_nippon
 ”傘寿”の幕が垂れた日本丸(1930年進水です)を横目に。

12_aqua
 帰りは横浜駅からアクアラインバスで帰宅です。
電車より早くて安いのが魅力ですね。
でも、アクアラインは自分のバイクで走りたくなって困ります(笑
 
 
 
 自然災害に埋もれ、2000年を経て現代に姿を現したポンペイ。
日本に居るとなかなか目に出来ないのが現実ですが
本当に観に行ってよかったと思います。

 会期は6/13までなので、
まだおいでで無いかたは週末にでも是非行ってみてください^^

コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )