主にオートバイ。時々クルマ。
なんだかんだと永年のブログです。
風に向かう刻
I Am the Walrus
先日買ったこのDVD 【earth】ですが
先ほど漸く見る時間がとれました。
それにしても実によい映像でした。
BBC制作ゆえか、子午線付近を北から南に辿るという流れですが
劇場公開に際しとても短い時間的制約の中にうまく詰め込んであり
ドキュメンタリーにありがちな『眠くなるかも?』という懸念もどこへやら
過去に類を見ない、極端に力の入った映像の連続に終始刮目したままでした。
太陽のエネルギーと生物との関係を主軸に
太陽の照射角が造り出す、季節事の環境の変化に伴って
様々なエリアで沸き立つ命を鮮やかに描き出しています。
印象に残る映像の連続ではありますが
とくに心に残ったのは、カラハリ砂漠のオカバンゴデルタ。
デルタというだけあって湿地帯なのですがそこはサバンナ。
サバナ気候によって、乾期と雨期の差が明確であり
雨期に至り、デルタに水が満たされた後の動物たちの姿は
今まで一度も見たことがありませんでした。
キリンが膝上まである水を掻き分け進み
その波紋が広大なデルタに広がってゆきます。
ヒヒ(このエリアだとチャクマヒヒかな?)が諸手を挙げて
まるでヒトのようにおどおどしながら、草を弄びつつ歩みます。
水を求めてカラハリ砂漠の長旅を終えたゾウは
体中を使って、水にたどり着けた喜びを表現するかのごとく
水かさの増したデルタの水中で、踊り狂っています。
昼と夜が入れ替わり、夜目の効くライオンと
昼間はその巨体故に他を圧倒していたゾウとの
パワーバランスがまったく入れ替わったのにも驚きました。
更に場面は転じ、終盤は海洋の話。
ザトウクジラの親子が南極海まで旅をするのですが
全編に渡って雑念が消えていた私のなかに
『クジラのようになにものも侵さず、侵されない生き方は美しい』
そんな気分が湧いてきました。
勿論、鯨とて捕食もするわけですし狩られる事もあるわけで
全てに於いてそういうわけにはゆかないのが真実ですが
こと、どこまで行っても様々なものを傷つけないと生きられないヒトと違い
純粋な生物は本当に美しく、気高いものに感じられました。
他にもまだまだいくらでも話はありますが
それは是非いつか観ていただくとして・・・(笑
そうそう、映像特典として人間側のメイキング動画もあったのですが
これがまたイギリス人らしいブラックジョークが随所に挟まれつつも
とても人間臭いもので、壮大な自然の映像との対比が面白かったです。
まー、どこまで行ってもヒトはヒトなんだなと。
映像を糧に、どこまでもヒトらしく生きてやろうという気分にもなりました(笑
ただ、惜しむらくは・・・これは劇場で観るべきでしたね。
DVDなどの単位時間あたりのデータ量が極端に制限される映像では
とても自然の情景などが良く伝わるはずもありません。
映像制作側も、データ量の制限に関しては相当苦労したのではないでしょうか。
これはBlu-rayとても同じ事ですが、遠くない未来に改善されるとは思います。
自分の目ではなかなか見られない映像だけに、綺麗なもので見たかったです。
普段から、オートバイという生身で、生の目で世界を見ていると尚更ですね。
オークションすごいな・・・
最近、買えるわけでもないのに、
Yahooオークションなどでバイクの車体を見て回るのが好きなのですが(虚しい
現在、私のSC57型CBR1000RRと同じタイプで
”トップブリッジが割れる程の大転倒”をした車体が
フロント回りを換装した上で、
社外品(中華?)のロスマンズカウルを取り付けて10000円~の売り切りで出ています。
積算走行距離は25,000km超え。
誤解のないように申し上げておくと、
出品者様は正直な方らしく適切に出品されているので悪意は無さそうですが
車検にすら通らないパーツが複数ついた状態の車両です。
もちろん入札される方には、それぞれ色々なお考えがあるのでしょうが・・・
現在価格は 【 671,000円 】 !! (更に69,1000円まで確認)
トップブリッジが割れるということは、完全なる事故車でして。
SC57型CBR1000RRのような、
昔のツインスパーと違いエンジンを複雑に包み込むフレームでは
そこまでのストレスがかかった状態なら、絶対に乗りたくありません。
・・・これもロスマンズカラーマジックなのでしょうか(笑
中華のロスマンズカウルなんて、5万円もあれば買えるんですけどね・・・。