古い良い映画を単館で細々とやってる名画座「テアトル銀座」に通い詰める「ゴウ」のお話
≪あらすじ≫
主人公歩(女性です)は再開発企業に勤めていたが、故あって退職
おりしも、父親が心臓の手術
で、この父親、ギャンブル好きで借金まみれ
母親と歩の頭痛の種
退院後は一切の外出を禁じられ、趣味の映画鑑賞にも出かけなくなって、
ところが、ある日出かけたまんま帰ってこない父親のゆくえは、
ネットカフェで使い方を教えてもらって映画のDVDを見ていた
歩はネットワークの利便性を教えながら、映画ブログサイトとかも見られることを説明
ある日、歩が父親の部屋で数々の映画感想があるのを発見
そこに、自分の「メモ」を挟んでいたのを、父親が「映友社」に送ったことから事態は一変して
歩の元に映友社から仕事をしないかと誘われ、
映画評論をやり始めるが、父親の映画観のユニークさを編集部に進言する
そして、父親「ゴウ」が書く『キネマの神さま』のブログをスタートさせることに
ぐんぐん増えていくPVに、歩のかつての部下で、今はアメリカに住んでいる清音が英訳することに発展し、
そこに、「ローズ・バッド」と言うハンドルネームの書き込みが入る
それからは「ゴウ」と「ローズ・バッド」のバトルがヒートアップして、
ついにその正体が・・・
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やっぱり映画館よねぇ、って思わせる本でした
初めこんなに感動する本とは思わなかったです
タイトルで「映画」の小説らしかったんで買いましたが、
いやいや途中からどんどん引き込まれ、
まず「フィールド・オブ・ドリームズ」ゴウの感想に涙腺が壊れ初め、
あと、「ローズ・バッド」とのふたりのやり取りで、もうボロボロでした
数々の映画タイトルがでてきます
「ニューシネマパラダイス」「父親たちの星条旗」「硫黄島からの手紙」「七人の侍」とか・・・・
ちょっと古めかしい映画タイトルですけど、やっぱり、殆っど見ている私は「フムフム・・」と頷きながら読むことができて、
「ニュー・シネマ・パラダイス」はあんまり感動してないんだけどもっ一回見ようかな、と思わせられました
とにかく良かった、おススメです
「映画館に行こう!!」