CINEMAとMOVIE?

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映画大好き、ごきげんな毎日・・・そして、やってきた猫の話

新田次郎・著「銀嶺の人」

2015-09-10 12:22:10 | 読書


≪ストーリー≫
勝ち気で何もかもよく出来る「泣かない子」駒井淑子、
無口で芯を持つ若林美佐子、
ふたりは天候の荒れた八ヶ岳で遭遇、
小屋で避難するが、美佐子は口数少なく、ひとりしゃべる淑子

数日後そこにやってきたJAC山岳会の3人の山男たちと出合う
そして、岩登りに誘われ、ふたりは魅了される

JACに入会し、岩壁登攀を繰り返し、ものにしていく
敏子は医大の医師となり、
美佐子は鎌倉彫の若手の彫刻家として未来を期待される、

JACは彼女たちを「マッターホルン北壁」登攀に挑戦するように勧め、ふたりは熱いものを感じながら成功させる
日本で女性の初登攀の結果を出したことで会は一躍注目を浴びるが、
ジャーナリストたちに追われ、話すことが苦手な美佐子は会を辞めてしまう、

その後淑子は、医師の仕事をしながら、会とともに登攀を続け、
同じように美佐子は鎌倉彫の文様に悩みながら山を続けていた、

JACは、アイガー北壁にアタック、淑子もメンバーに入るが、
男たちの中で先兵にはなれず、また過酷な状況で幾度も危険な場面に遭う、

成功させた会のリーダー佐久間から求婚された淑子は断るが、
佐久間はそのままスイスに残り、帰国した彼らの会は解散する、

美佐子は仕事に行き詰まりを覚えながらも没頭していた、
そのなかで、初心者ふたりを岩登りに連れて行くことを約束させられ、周りの山だけに登っていたが、
ふたりには才能がなく、
最後にそのうちのひとり、ひろみの懇願で冬の谷川岳に入ることになるが、
ひろみの性急さで遭難してしまう、
助けをじっと待つふたりに、救助に来たのが、JACのメンバーと淑子だった

美佐子と淑子はときを同じに婚約者を持ち、
淑子は結婚式を「グランドジョラス」ですることに、
そしてすでに夫婦となっていた美佐子は新婚旅行で同じくドリュー西壁へと、・・・

・.・*・.・*・.・*・.・*・.・*

山に詳しくもないのに山岳小説が好きなんですよね
新田次郎さんは「孤高の人」を読んでから、ちょっと尊敬しますね
崇高な感じがして、

この小説、今井通子さんと若山美子さんがモデルだそうです
今井さんはよくメディアにも登場していたし私でも知ってるけど・・

※最後のネタバレしますが




美佐子はこの岸壁で夫も一緒に亡くなるんです、
哀しくも美しく、

また淑子のほうも難局に遭いながらも、なんとか生き延びます
美佐子の声を聞きながら・・

女性登山家の話なんで、んん?と思いながら古本をゲットして、
~上巻が古くて字が小さかったw

切り口は柔らかく、繊細で、良かったですね

山行のくだりはやっぱり一気に読みます、

色んな男性が出てきます
そして、ふたりに恋心を持ちます
そんな恋愛部分もありながら、

サスペンス要素がたっぷりです、やっぱり好いですね





コメント
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