CINEMAとMOVIE?

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映画大好き、ごきげんな毎日・・・そして、やってきた猫の話

「ソロモンの偽証」前編・後編

2016-02-10 11:22:05 | 映画・邦画
2015年  CS

  

宮部みゆきさんの長編小説の映画化と知りながら先に本を読んで
文庫本6冊で結構長かったですが、とっても良かったです
で、一気に二本見ちゃいました、

話は・・
中学二年生の柏木卓也の死体がクリスマスの朝学校で発見され、
自殺だとされますが、ある告発状が届いたことで、事件性を帯びてきます、


映画だと、やはりかなり省かれているところがあって、
柏木卓也の家庭のこと、兄の事、
野田健一の家庭のこと、
森内先生の隣人のこと、
など、込み入った事情が背景にあったんですが、

また、浅井松子と涼子の友人関係もありましたし、
津崎校長や後任の校長、教師たちのこともあったけど、
とてもシンプルにまとまっていましたね

見やすかったと思います、

多感な中学生たちの心の傷が大きく、フタをすることでは過ごしていけないこと、
その彼らが自分たちで真実を知ろうとしていく、向き合っていく、
そして乗り越えていく、

原作者のこころに何があったのか、何を訴えたいのか、
言葉だけの偽善者・・・

とてもとても深くて、子どもたちのキズが憐れでなりません、
強がっているだけでは本当の強さじゃないんですよね、
ちゃんと向き合って、裸になって、探って、涙を流していかないと次には進めません、

親たちの問題も本にはあって、ドキリとさせられます、

みんな自分ことだけで精いっぱいだけど、愛が要るんですよね、
この年になり、とっくの昔に子どもたちも成人しているのに、いろんな事が問題になって出てくる、
今ごろになって、ようく理解できます、
難しい時代だからこそ、お互いのことを思いやる、そして心に筋肉をつけていく、


なんてちょっと語ってしまいました、

藤野涼子、神原和彦くんたち、中学生役の彼らは良かったです、
見入りました



エンドロールに、U2の「With or without you」が流れてまた涙・・



コメント
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