いままでは「上野の森美術館」で発表されていた「日本新工芸展」。二千和会会員(ただいま休会中)の松岡さんが、例年のように彫金作品を出品され入選されたというご案内で作品を鑑賞させていただいた。
このたびの会場は黒川紀章デザイン設計の国立新美術館に、文学散歩ならぬ美術散歩に、二千和会女性運営委員トリオが出かけた。
松岡さんは、以前の話だがお忙しくて、そしてお父さんの介護で作品製作に集中出来ずということで、嘆いていらした。あんなに一生懸命に父君の介護をされていたけれど、昨年残念なことにお亡くなりになられた。製作することは集中する時間や心のゆとりがないと出来ないものだ。
この作品の題名は「みなものステージ」。彼女は題名のつけ方にも拘りを持たれる。これは当たり前かも知れない。作品の題名は作品の命とも言えると考えている私でもあるからよく判る。初めて拝見させて頂いた頃の作品では、万葉集の歌をヒントにつけたとか凝っていらした。木蓮の花と蕾をテーマに彫金作品を作成されたその作品は「“蓋”と書いて“きぬがさ”と読むのよ…」なんておっしゃっておられたが、私はとても読めなかった。その時「流石に伊藤会長は、読めたんですよ。一応あの時読めたのは伊藤さんだけ…」だと、後で耳にした。
しかし今度の題は「みなものステージ」 、「水面の…」となぜ漢字表記しなかったのだろう。きっと彼女なりの拘りがあるのだ。今度お会いしたら尋ねてみたいと思った。
オニバスの葉の上に、蛙たちの演奏会。今回は打楽器だったが、フルートなどの吹奏楽器や、ピアノが蛙たちの演奏する楽器に選ばれていた。その画像から耳を澄ますと音が聞こえてくるような物語性があり、楽しい作品に仕上がっていた。
ご案内や招待券を頂いて鑑賞の機会…ありがとうございました。
さて その帰り道は、食事と楽しみな寄り道…!!
ミッドタウンの地下にあるオブジェ。上からの柔らかい光は自然光。
オブジェは地球の胎内だそうで、あの中心の丸い穴に抱かれることを
試みていいそうである。それにしても足が疲れたぁ!
食事は大体の店の前で客が並んで順番を待っていたが、ミッドタウン・ウェストの「東京ミッドタウン 今井屋茶寮」で、“ぴゅあぴゅあの玉子どんぶり”という名前だったか?美味しくて¥1200であったから、これはお勧め!
何より良いことは、お食事がすんでコーヒーまたは紅茶、オレンジジュースをお好みで頂けるのは当たり前のなかに入るが、ここでゆっくりおしゃべりも出来たことであった。
お腹も満たされて、今日のお天気は「午後からにわか雨」らしいから、そんなにゆっくり出来ないね…と言いながらも、折角だからミッドタウンを探検しましょうと…。
YGさんはこの前、ここのガイド嬢を雇って案内をお願いしたとかで、彼女に、“雇ってお願い”ではないのだけれど、その方から案内されたツボの所を案内していただいた。儲かっちゃったかも!
左図は3階のお箸の店。
若狭塗りのお箸が、なんと一箭3万円台の目を見張るような高価さ。NHK朝のテレビ小説・前シリーズの「ちりとてちん」のセカンド舞台は、この若狭塗りの箸を作っている職人さんを、ヒロインは父にもつ設定。
塗り重ねて磨いて磨いて、本物になるんだということを箸を作る職人さんの作業を通してテーマにしていた。
お箸の上に賑々しく見えるのは、吊るし雛や郷土人形。お話の種にここのお店もお勧めです。
心がけのよい3人組は、雨に降られないで稲毛に無事到着となったことを報告したい。(SO)