夕方西の空を見上げると、キラッと大きく光る星が見える。いつも、カメラに収めたいと思いながらも、私のコンパクト・デジカメでは無理だろうな…と諦めている。
今夕は少し暗みかけたときの帰宅で、洗濯物がまだ軒先に乾したまま…。慌てて取り込みながら、バッグの中にあったカメラを取り出して、撮ってみようかと挑戦してみたが、果たしてこの画像でわかるだろうか?
上の写真を拡大したが、やはりブレも拡大されてもいるが…宵の明星!
夕方の西の天空に見える星。幼いころの思い出。
“一番星見~つけた” などと言いながら、つい友達の家で暗くなるまで、遊んでしまった帰り道、妹と肩を並べながら空を見上げて、うきうきと楽しみの余韻を温めながら見上げたっけ。暗い道を余計元気な様子で「そこのけそこのけ」の勢いで歩いた思い出。
その少し前の、空がまだ明るんでいる時間なら、勿論 “夕焼け小焼けで日が暮れて、山のお寺の鐘が鳴る~” の歌を、声高らかに歌いながら家路に急いだ思い出が、星を見上げて浮かんできた。
夕方の金星は「宵の明星」、明け方の東天に見える金星は「明けの明星」。
星の煌きは遠い郷愁を呼び起こす。
この写真の空にポツンと白い小さな点が、金星なんだけれど…。
昔は「子どもは太陽が沈む前にお家に帰るように…」とか、「暗くなって外を出歩くな…」「暗いところで一人で居ると神隠しに会うよ…」、「幽霊が出るぞ~~!」と、子どもが怖がるような幽霊話をまことしやかに話してくれる大人たちもいた。脅かされながら子どもは用心深くなって育った。幼かった私たち姉妹は幽霊の脅しには、科学的ではない話だから…なんて親の受け売りだが怖がらなかった。しかし、「人間の怖さ・悪いのは人間なんだ。」とはよく聞かされ、よくよく注意するようにと教えられていた。
いまだ解決しないが、可哀想な話…早くなんとかならないかと胸が痛む「横田めぐみさん」のことを思う。そんなころの話だったか!? もう少し後の話だ。子どもをさらっていく悪い大人たちが暗くなると出没したのだ。そんなふうに具体的には親も言わなかったけれど、戦後の不安定な時代は、それなりの怖さがあった。今も世の中は、別のたぐいの物騒な話が蔓延しているんだけれど……。
金星の“煌き”で夢のような話をしたかったが、こんな具合に発展か!?
横道に反れてしまったが、これも許して下さるかなぁ?