いちよう:二千和会だより

 会報「いちよう」を通して、人生がさらに豊かに広がるよう「今も青春!」の心がけで楽しく交流しながら散策しましょう。

春の陽気(3)

2010年04月27日 | SO-Color

 二日続きの明るい日差しで、ほっ!
 花の美術館で楽しませてもらいました。花を少しキャッチしましたのでその美しさを愛でましょうか…。そうしましょう…。

 
石楠花(シャクナゲ)

 まだ、うちの庭では咲いていません。今年は花をつけないで春を越そうとしているのかも…なんて、思ってしまいます。

  
雛罌粟(ポピー) 

 日向の明るい日差しのなかで咲くポピーです。房総半島のまだ浅い春に、満開のポピー畑…友達と連れ立ってお花畑でポピーを摘んだことを思いだしました。

 
三色菫(サンシキスミレ・パンジー)

 日陰の場所でもパンジーが咲いています。健気な姿勢に応援団になって、カメラを向けました。しかし今は午後4時過ぎになっています。午前中なら一面に暖かな日差しを受けていたのかも知れません。 うん、きっとそうだと思います。そうでなかったら、紫色がこんなに美しい色にはなりませんよね。

 花時計は4時を指していました。最近でも、冬かと勘違いするほどの寒い日があって驚かされますが、こうして日照時間が延びている……《あ~、春の中に自分たちは居るのだ》と、改めて思いました。

 この八重桜は、咲きかけの花を摘めば、おめでたい席によく登場する桜湯になるものだと思います。湯呑茶碗に塩漬けにした桜の花を入れ、白湯(さゆ)を注げば桜の花びらが優しく茶碗のなかで開いてくれるのです。八重桜を見ると、優しさ溢れる好きな飲み物を連想してしまいます。
 あの香り、あのゆかしさ…風情のある雰囲気に浸れます。あ~、障子を通した明るい日差しの日本間で、着物姿で厳かにゆかしく頂く…など、またまた懐かしく思い出す…、イヤダ~。 また、年寄りの口癖となってしまうような感じです。
 ちなみにウィキペディアを開いて見たら、『その場だけ取り繕ってごまかす意味の「茶を濁す」ことを忌み嫌うことから、祝いの席ではお茶を用いず、代わりの飲み物として桜湯を用いることが多い。』とあった。

 ここは花の美術館ですから、もっともっとお花いっぱいなんですが、何気なく咲いている花たちに目をやってしまうのは、きっと午後の、時計と競争したくなるような深層心理が働いているのでしょう。 
 感情ある人間の心は、一色に染められるものではありません。俵万智さんの歌にありますが、言い得ていると感心し共鳴したことがありましたっけ。

   我という三百六十五面体ぶんぶん分裂して飛んでゆけ (サラダ記念日)  俵 万智