小泉武夫先生の体当たり講演会から。

アイディアが凄かった。
希望の持てるお話でした。
福島県はこうした人をなぜ、大事にしないのですかね。
食で日本を建て直せ
これからの食と農を考える
講師は小泉武夫先生
いわき経済同友会主催・・・11月21日・・・ワシントンホテルにて
1)日本の食糧自給率・・・現在40%を切ってきました。
・・・危機意識が足りないのでは?
食物=兵器として考えなければいけない時代だ(外交でも)。
以前は日本は魚を世界一とって食べていた(現在では54%)。
しかし誰も動かない。国も動かない。
が、
食料需給率を上げないといけない時代なのだ。
日本はすべてアメリカになってはいけない!!
農家の現在の平均年齢は?
66、2才。
①若いものなんかいない。②働きたいけど作れない。
その結果:39万ヘクタール(埼玉県と群馬県の一部が作られていない面積が…)
ではどうすればいいのか・・・・思い切った事をしないといけないとも思いが。
2)流通を確保しないと作れないと。
現在の農政は流通を考えないでやっているのが問題だ。
例:3年前の兵庫県での実験
・・・農協・漁協・林業・生協で4つのユニオンの協力で生協を販売の核としてスタート
・・・AMでなくなる=新しい顧客の創造で。
午後は一般の主婦が。
レストランの板前さんの話:
①朝採りの野菜なので新鮮。
②安い。
③朝早く市場に行かないでもスーパーに10:00に行けばOK。
このように
お客さんの事を気付く事が大事だ。
本当の意味で地域に開かれたスーパーを目指すべきだ。
別府のトキワスーパーの例では11%の手数料をスーパーに払っているとのこと。
後は農家の収入。
3)食料自給率を上げるために・・・
イギリスの成功例を学ぶ必要あり。
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日本
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イギリス
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1968年
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78%
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42%
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2009年
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40%
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74%
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現在では逆転。(これ以上はあげない・・・外国から購入するため。)
ちなみにアメリカは127%・フランスは160%の自給率。
ではイギリスは何をしたのか。
①地方に仕掛けを作った・・・地域に食糧事務所を作り農家1軒1軒に農作物を委託した。
結果:作りすぎも不足もなくなった。
州の税金で購入→地域の学校で使う・市場で売った→安全・安心を守れた。
②日本ではこのような仕掛けはだれが作るのか・・・先生の提案あり。
4)若者が農に入るとは
・・・JA大山農業協同組合の成功例・・ネットで調べると面白い。
・・・一村一品運動の原点の地域でもある。
矢羽田正豪組合長(カリスマ)は何をしたのだろうか
みんな同じ事をしているからダメなのだと→プロフェショナル農家集団への転換(640戸の組合員)
①何をしたのか・・・農家がプロになるとは?
土作り・・・25日で完熟たい肥ができる仕組みを作った。
(たい肥作り専門の農家も作る。)
②大分県なので、取れた麦は売らない(高く売れるが。)
・・・パン・うどんにして売る方法への転換。
パンを焼いて自ら売る方法へ。(街のパン屋さんが工場長にして)
どこに売るのか・・・大分市の街のホテル・レストランに売る。
博多にも持っていく。
すなわち6次産業を実践して成功
1次産業・・・農作物を作る
2次産業・・・加工する
3次産業・・・自分で付加価値を付け販売する。
(1×2×3=6次産業)
③村に農民食堂を作った・・・・観光バスが来るように。
今までの食堂の成功例
早い・安い・うまい→+「心のケア」が大切と・・・「心のケア」のレストラン。
1日40代の観光バスが来るように。
2件目の農民食度を大分市のど真ん中に。
3件目を福岡の天神に(400万商圏人口)
このようにして地域が「食」を起点として
経済システムが回りだした。
こうした経験を地方でやることが大事と。
5)岐阜県中津川の「サラダコスモス」の例・・・ネットで見てください。
6)三重県の相可(おうか)高校の高校生レストラン(まごの店)の事例
売り上げ2億円を超す勢、・・・ネットで見てください。
7)青森県トキワ養鶏さんの事例。
休耕田を利用して餌米を播き鶏に食べさせた。
その結果、1個127円で販売に。
日本のお米で育てた「たまご」=「こめたま」として。
その卵は自給率100%としてもカウントされるおまけまで。
8)「農」は
やり方次第と結ばれました。
今の日本は本当におかしな国!!
我々がやらねばならないと。
小泉先生。
元気の出るお話ありがとうございました。
次回は「魚」のお話でお願いします。