ボーイスカウトとはどんな組織?
メンバーは男子だけ?
どのような活動をしているの?
そんな疑問をお持ちの方のために、
しみさぽ(札幌市市民活動サポートセンター)のメルマガ対談をご紹介します
◆「日本ボーイスカウト北海道連盟札幌第12団」のお話を伺いました◆
ボーイスカウトとはどのような組織ですか?
第1次世界大戦後に、イギリスのロバート・ベーデン・パウエルという退役軍人が、子どもたちにさまざまな野外活動を通じて、仲間との交流や社会奉仕精神を広めようとしたことが、ボーイスカウト運動の始まりです。
仲間たちと「遊び」を通して、好奇心や探究心を育て、心身ともにバランスの取れた人格形成を目指しています。
わたしたち第12団は、札幌で活動している18団のうちの1つで、発足して57年目になります。
「ボーイ」というとメンバーは男子だけですか?
以前は、男子のみの組織でしたが、近年は女子も参加するようになりました。
スカウト活動がはじまった当初は「女子は家庭を持って子どもを育て、男子は外に出て仕事をこなし健康的に生きる」という理念もありました。
しかし、これからは、男女共同参画の時代です。ボーイスカウトの活動も少しずつ変化しており、男女一緒に活動することはとても有意義なことだと思っています。
現在は、幼稚園児から高校生まで、男女合わせて22人程参加しています。
どのような活動をしているのですか?
野外活動を中心に、子どもも大人も一緒に楽しめるバラエティに富んだ企画を考え、月3回程度活動しています。
具体的には、スポーツ、施設見学、キャンプ、釣りなどの野外活動、ボランティアや共同募金などの社会福祉活動、市内ボーイスカウトが集まる札幌市主催イベントにも積極的に参加しています。
外での活動は、学校や家庭ではできない経験ができ、他校の子どもや大人と関わり合うことができるのが特徴です。
例えば、ホタルの観察や、盲導犬の老犬ホームで社会福祉体験を行ったことがあるのですが、直接見聞きし、体験することによって、初めてその環境や命を守っている人たちがいるということを知ります。
これらの活動を通して、ただ楽しむだけではなく、物事の背景や意味を教えたいと考えています。
夏のキャンプでは、自分たちで草をならして寝床やトイレなどの場所を作るところから始めます。
この経験は、3.11の東日本大震災のときにとても活かされたようです。
被災地のボーイスカウトの子どもたちは普段から野外活動として行っていたことを、避難所でも発揮でき、また団のメンバーも、自分の家庭のことだけではなく、状況を的確に把握し、さまざまなサポートを行ったと聞きました。
大災害は、今後いつどこで起きるかわかりません。
どこへ行っても、どのように命を守るか、周りの状況はどうなっているのか、その判断力を会得して欲しいと願っています。
昔と違って、今は外に出たがらない子どもが多いですが、外の楽しさと同時に危険を教えていく必要があります。
子どもによって活動の好き嫌いもあると思いますが、みんなで一緒に考え過ごしていく中で、自発的な行動や発想力が身に付くと思います。
そのために、子どもたちが関心を持ち飽きないようなプログラムをこれからも工夫していきたいです。
課題としてどのようなことを感じますか?
子どもたちの加入数が少ないことが課題です。
現代の子どもたちは、塾や習い事などへ時間を割くようになり、大きくなるとアルバイトを始めるなど、昔とは生活の仕方や環境が大きく変わりました。
そして、昔は親にも時間的余裕があったように感じていますが、最近は、ボランティアなど子どもへのバックアップが必要な活動へあてる時間が少ないのかなと感じます。
子どもたちが健やかに育っていくためのひとつの方法として、ボーイスカウト活動へ興味を持っていただきたいです。
最後にメッセージをお願いします
ボーイスカウトの活動では、年上の子が、年下の子の面倒をよく見ています。
いつもお世話されていた自分よりも年下の子が参加すると、自分がしてもらったことを思い出して、助けたり教えたりと面倒を見る姿も見られます。
ボーイスカウトの約束にある「幼いものをいたわります」という言葉が、浸透しているのではないでしょうか。
また、時には言い合いやケンカもありますが、それはそれで良い訓練だと思っています。
さまざまな出会いや環境の中で、仲間が増え、言葉遣いや礼儀を学び、経験を積むことができます。
1日だけでも活動に参加できますので、ぜひ気軽に遊びにきてください。
~大人の願いが込められていて、仲間と楽しく、一緒に学んだり考えたりできる経験が、とてもうらやましく感じました。子どもたちが伸び伸びと過ごしている様子が頭に浮かび、元気をいただきました。(Y)~
メンバーは男子だけ?
どのような活動をしているの?
そんな疑問をお持ちの方のために、
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◆「日本ボーイスカウト北海道連盟札幌第12団」のお話を伺いました◆
ボーイスカウトとはどのような組織ですか?
第1次世界大戦後に、イギリスのロバート・ベーデン・パウエルという退役軍人が、子どもたちにさまざまな野外活動を通じて、仲間との交流や社会奉仕精神を広めようとしたことが、ボーイスカウト運動の始まりです。
仲間たちと「遊び」を通して、好奇心や探究心を育て、心身ともにバランスの取れた人格形成を目指しています。
わたしたち第12団は、札幌で活動している18団のうちの1つで、発足して57年目になります。
「ボーイ」というとメンバーは男子だけですか?
以前は、男子のみの組織でしたが、近年は女子も参加するようになりました。
スカウト活動がはじまった当初は「女子は家庭を持って子どもを育て、男子は外に出て仕事をこなし健康的に生きる」という理念もありました。
しかし、これからは、男女共同参画の時代です。ボーイスカウトの活動も少しずつ変化しており、男女一緒に活動することはとても有意義なことだと思っています。
現在は、幼稚園児から高校生まで、男女合わせて22人程参加しています。
どのような活動をしているのですか?
野外活動を中心に、子どもも大人も一緒に楽しめるバラエティに富んだ企画を考え、月3回程度活動しています。
具体的には、スポーツ、施設見学、キャンプ、釣りなどの野外活動、ボランティアや共同募金などの社会福祉活動、市内ボーイスカウトが集まる札幌市主催イベントにも積極的に参加しています。
外での活動は、学校や家庭ではできない経験ができ、他校の子どもや大人と関わり合うことができるのが特徴です。
例えば、ホタルの観察や、盲導犬の老犬ホームで社会福祉体験を行ったことがあるのですが、直接見聞きし、体験することによって、初めてその環境や命を守っている人たちがいるということを知ります。
これらの活動を通して、ただ楽しむだけではなく、物事の背景や意味を教えたいと考えています。
夏のキャンプでは、自分たちで草をならして寝床やトイレなどの場所を作るところから始めます。
この経験は、3.11の東日本大震災のときにとても活かされたようです。
被災地のボーイスカウトの子どもたちは普段から野外活動として行っていたことを、避難所でも発揮でき、また団のメンバーも、自分の家庭のことだけではなく、状況を的確に把握し、さまざまなサポートを行ったと聞きました。
大災害は、今後いつどこで起きるかわかりません。
どこへ行っても、どのように命を守るか、周りの状況はどうなっているのか、その判断力を会得して欲しいと願っています。
昔と違って、今は外に出たがらない子どもが多いですが、外の楽しさと同時に危険を教えていく必要があります。
子どもによって活動の好き嫌いもあると思いますが、みんなで一緒に考え過ごしていく中で、自発的な行動や発想力が身に付くと思います。
そのために、子どもたちが関心を持ち飽きないようなプログラムをこれからも工夫していきたいです。
課題としてどのようなことを感じますか?
子どもたちの加入数が少ないことが課題です。
現代の子どもたちは、塾や習い事などへ時間を割くようになり、大きくなるとアルバイトを始めるなど、昔とは生活の仕方や環境が大きく変わりました。
そして、昔は親にも時間的余裕があったように感じていますが、最近は、ボランティアなど子どもへのバックアップが必要な活動へあてる時間が少ないのかなと感じます。
子どもたちが健やかに育っていくためのひとつの方法として、ボーイスカウト活動へ興味を持っていただきたいです。
最後にメッセージをお願いします
ボーイスカウトの活動では、年上の子が、年下の子の面倒をよく見ています。
いつもお世話されていた自分よりも年下の子が参加すると、自分がしてもらったことを思い出して、助けたり教えたりと面倒を見る姿も見られます。
ボーイスカウトの約束にある「幼いものをいたわります」という言葉が、浸透しているのではないでしょうか。
また、時には言い合いやケンカもありますが、それはそれで良い訓練だと思っています。
さまざまな出会いや環境の中で、仲間が増え、言葉遣いや礼儀を学び、経験を積むことができます。
1日だけでも活動に参加できますので、ぜひ気軽に遊びにきてください。
~大人の願いが込められていて、仲間と楽しく、一緒に学んだり考えたりできる経験が、とてもうらやましく感じました。子どもたちが伸び伸びと過ごしている様子が頭に浮かび、元気をいただきました。(Y)~