医者から詳しく聞かされない医療情報:セカンドオピニオン

誤解と批判を恐れない斜め後ろから見た医療情報

3年ひと昔(雑感その3)

2006年07月02日 | 雑感
日本に帰ってきました。空港ではチップ制でもないのに職員がきびきびと働き、両替カウンターでは偽札ではないかとお札をかざす人もいません。アメリカにも日本にはない良い点がありますが、10の事象をランダムに取り上げてみると、7つは日本の方がいい事、3つがアメリカの方がいい事という印象を受けます。日本は素晴らしい国です。


ところで、私が留学から帰国して最初にしたかったことの一つに、日本の寿司(アメリカでも寿司は食べられますが、カルフォルニア巻きとかではなくて、という意味です)を心ゆくまで味わうということがありました。早速、近所の回転寿司に行きました。勘定の時、店員さんは皿の数をかぞえるだろうと無意識の先入観を持っていた私は、驚きのあまり言葉がありませんでした。彼は手のひらほどの大きさのセンサーを取り出し、山積みになった皿の上にそのセンサーを軽くかざした一瞬で合計額を提示しました。皿には金額によって区別されたICタグが埋め込まれていたのです。そして合計額は手持ちICタグにコピーされ、カウンターにはそのタグを持って行くのです。その時の私は日本という玉手箱を開けた浦島太郎のようであったでしょう。

3年前、少なくとも私が行った回転寿司でそのようなICタグ入りの皿を見かけたことはありませんし、当然アメリカにはこのような技術が日常に浸透していることはありません。このように最近の日本の科学技術の発展には目を見張るものがあります。昨年1年間のアメリカでの特許取得数上位10社には2位のキャノンを筆頭に松下、日立、東芝、富士通と日本の会社が5社もランクインしています。新聞によりますと、バイオメトリクスの一つとして手のひらの静脈で個人を認識し管理する銀行や図書館が今後日本で急展開するそうです。

こういう事を考えますと、以前は「十年ひと昔」と言っていましたが、最近ではそういう言葉は通用しなくなっていることに気がつきます。今や「三年ひと昔」であり、三年前の発想や概念が今に通じなくなりつつあります。

「以前もそうだったから」という先入観を捨て、常に新しい発想で考える。しかもそれが3年前の事であっても・・・そんな事の重要性を思い知らされた帰国第1日目となりました。日本でも頑張ります。

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