健康診断で発見されるレベルの肝機能異常のうち、比較的多い原因は、脂肪やカロリーの摂りすぎによる脂肪肝です。健康診断の二次検査のために病院に行くと次に行われるのは腹部の超音波検査だと思います。
超音波検査は、体のどの部分であっても侵襲(痛みや身体的負担)が少ないために盛んに行われています。今回は超音波検査の値段についてお伝えします。
超音波検査の値段は方法や施行する場所によって異なっています。一番多く行われるのは腹部の検査で、この検査では肝臓、胆嚢、脾臓、膵臓、腸、膀胱など多くの臓器が対象になります。
腹部超音波検査は5,300円で、3割負担ですと会計窓口で支払う金額は1,590円です。
最近のほとんど装置にはパルス・ドプラー法といって血流を検知し流速を測定できる方法が搭載されており、その装置で血流や流速を測定すると2,000円が加算されます。
その他、甲状腺や頚動脈などの頚部や、手足、皮膚などの体表などでは3,500円で、ここでも同様にパルス・ドプラー法を行うと2,000円が加算されます。
超音波検査の利点を最大限生かせるのは心臓超音波検査で、レントゲン撮影などと異なり、動いている状態をリアルタイムで表示でき機能を評価できます。従って値段は少し高く、7,800円で、検査の性質上パルス・ドプラー法は必ず行われますので、実際は2,000円が加算された9,800円です。
さらに経食道超音波検査という方法があり、胃カメラのようにファイバーのようなものを飲み込んで食道から心臓の裏側や大動脈を観察します。特殊な状況では非常に有益な方法です。値段は8,000円で心臓超音波検査と同様にパルス・ドプラー法は必ず行われますので、実際は2,000円が加算された10,000円です。
ちなみに超音波検査ではないですが、心電図は3,200円です。超音波検査をした時は会計窓口で支払う金額が1,500円~3,000円増えると覚えておくといいと思います。
ただし、ここには問題があります。ボロボロの超音波装置で検査しても最新の装置で検査しても値段が同じという事です。それに、例えば頚動脈が狭くなっている状態を調べる頚動脈エコーで、探触子と呼ばれる鉛筆を太くしたような物をちょろっと首に当てても、10分以上かけて入念に検査するのと検査代が同じなのです。
さらに、医療機関が患者さん負担以外の7割分を請求するのは1カ月ごとですから、悪徳開業医の場合は、1カ月ぐらいでは変化しない頚動脈の状態を毎月超音波装置で検査して医療費を稼ぐということも可能です。
肝硬変から肝ガンが出来てくることを早期発見するための3~6カ月ごとの腹部超音波検査は必要ですが、ふつうは開業医レベルでは3カ月ごとに何度も超音波検査しなければならない場合は少ないと思います。
「なるほど、ためになった」と思われた方は、こちらから投票をよろしくお願いいたします
今は何位かな?
超音波検査は、体のどの部分であっても侵襲(痛みや身体的負担)が少ないために盛んに行われています。今回は超音波検査の値段についてお伝えします。
超音波検査の値段は方法や施行する場所によって異なっています。一番多く行われるのは腹部の検査で、この検査では肝臓、胆嚢、脾臓、膵臓、腸、膀胱など多くの臓器が対象になります。
腹部超音波検査は5,300円で、3割負担ですと会計窓口で支払う金額は1,590円です。
最近のほとんど装置にはパルス・ドプラー法といって血流を検知し流速を測定できる方法が搭載されており、その装置で血流や流速を測定すると2,000円が加算されます。
その他、甲状腺や頚動脈などの頚部や、手足、皮膚などの体表などでは3,500円で、ここでも同様にパルス・ドプラー法を行うと2,000円が加算されます。
超音波検査の利点を最大限生かせるのは心臓超音波検査で、レントゲン撮影などと異なり、動いている状態をリアルタイムで表示でき機能を評価できます。従って値段は少し高く、7,800円で、検査の性質上パルス・ドプラー法は必ず行われますので、実際は2,000円が加算された9,800円です。
さらに経食道超音波検査という方法があり、胃カメラのようにファイバーのようなものを飲み込んで食道から心臓の裏側や大動脈を観察します。特殊な状況では非常に有益な方法です。値段は8,000円で心臓超音波検査と同様にパルス・ドプラー法は必ず行われますので、実際は2,000円が加算された10,000円です。
ちなみに超音波検査ではないですが、心電図は3,200円です。超音波検査をした時は会計窓口で支払う金額が1,500円~3,000円増えると覚えておくといいと思います。
ただし、ここには問題があります。ボロボロの超音波装置で検査しても最新の装置で検査しても値段が同じという事です。それに、例えば頚動脈が狭くなっている状態を調べる頚動脈エコーで、探触子と呼ばれる鉛筆を太くしたような物をちょろっと首に当てても、10分以上かけて入念に検査するのと検査代が同じなのです。
さらに、医療機関が患者さん負担以外の7割分を請求するのは1カ月ごとですから、悪徳開業医の場合は、1カ月ぐらいでは変化しない頚動脈の状態を毎月超音波装置で検査して医療費を稼ぐということも可能です。
肝硬変から肝ガンが出来てくることを早期発見するための3~6カ月ごとの腹部超音波検査は必要ですが、ふつうは開業医レベルでは3カ月ごとに何度も超音波検査しなければならない場合は少ないと思います。
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