Coffee, cirrhosis, and transaminase enzymes.
Achives of Internal Medicine. 2006;166:1190.
(インパクトファクター★★★★☆、研究対象人数★★★★★)
この研究では、健康保険に加入している様々な国の人々の中で、肝疾患がなかったと申告された125,580例から、1978年~1985年の健康診断におけるデータが調査されました。
2001年までに、これらの加入者の中の330例が肝硬変と診断され、そのうち199例はアルコール性肝硬変、131例は非アルコール性肝硬変でした。
コーヒーを1日に1杯未満飲用する人は飲用していない人に比べてアルコール性肝硬変の発症は0.7倍、1~3杯では0.6倍、4杯以上では0.2倍でした。非アルコール性肝硬変のリスクは、1杯未満では1.2倍、1~3杯では1.3倍、4杯以上では0.7倍でした。
カフェインを含む紅茶類の飲用は、アルコール性または非アルコール性肝硬変の発症を減少させなかったために、コーヒーの中に含まれるカフェインが原因となっているとは考えられませんでした。
また、コーヒーを飲用する人では、肝臓の障害時に上昇するアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼとアラニンアミノトランスフェラーゼが高レベルである人の割合が低いことも明らかになりました。
1日に4杯以上飲用する人における、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ異常高値のリスクは0.5倍であり、アラニンアミノトランスフェラーゼ異常高値に関しては0.6倍でした。
ただしこの研究では、研究を始めたときのコーヒーの飲用に関するデータを調べているので、その後に変化した習慣に関しては考慮されていないこと、肝硬変の程度ではなく肝硬変による入院や死亡を評価項目として使用したことが限界としてあげられています。
コーヒーにはいろいろな有益な作用があるようですが、、今回の結果に関して言えば、アルコール性肝硬変の予防には多量の飲酒を回避または中止することが一番ですから、アルコールの多飲が止められないからといってコーヒーを多飲するのはナンセンスのような気がします。
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コーヒーを1日に1杯未満飲用する人は飲用していない人に比べてアルコール性肝硬変の発症は0.7倍、1~3杯では0.6倍、4杯以上では0.2倍でした。非アルコール性肝硬変のリスクは、1杯未満では1.2倍、1~3杯では1.3倍、4杯以上では0.7倍でした。
カフェインを含む紅茶類の飲用は、アルコール性または非アルコール性肝硬変の発症を減少させなかったために、コーヒーの中に含まれるカフェインが原因となっているとは考えられませんでした。
また、コーヒーを飲用する人では、肝臓の障害時に上昇するアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼとアラニンアミノトランスフェラーゼが高レベルである人の割合が低いことも明らかになりました。
1日に4杯以上飲用する人における、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ異常高値のリスクは0.5倍であり、アラニンアミノトランスフェラーゼ異常高値に関しては0.6倍でした。
ただしこの研究では、研究を始めたときのコーヒーの飲用に関するデータを調べているので、その後に変化した習慣に関しては考慮されていないこと、肝硬変の程度ではなく肝硬変による入院や死亡を評価項目として使用したことが限界としてあげられています。
コーヒーにはいろいろな有益な作用があるようですが、、今回の結果に関して言えば、アルコール性肝硬変の予防には多量の飲酒を回避または中止することが一番ですから、アルコールの多飲が止められないからといってコーヒーを多飲するのはナンセンスのような気がします。
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