心臓が全身に血液を送り出すポンプとしての働きは心臓が収縮する力の程度に比例します。心臓の収縮力が低下した場合、外側から弾力性のあるものでサポートしてやれば収縮力を増やすことができそうなのは誰もが想像できることです。でも、誰もがどうすればそんなことができるのか、そんなことが可能なのかというところで思考が止まってしまい、それ以上進まないのが現実だと思います。
アメリカが凄いのは、こういうことを先入観の排除と柔軟な思考により実現化してしまうことです。
米国Paracor Medical社製のHeartNetTMは弾力性のあるネット(ニッケルとチタンの合金)で、胃カメラの太さほどの管を肋骨の間から挿入することにより心室を写真のようなネットで包むことができます。
有効性の調査では、重症僧帽弁閉鎖不全、冠動脈バイパス術後、最近の虚血性心疾患、最良の治療下での重症心不全を除いた30名(平均年齢53歳、心不全の罹患期間平均7.2年)を対象にして行われました。装着前の左室駆出率は21.5±6.5%、左室拡張期径は7.4±1.0mm、左室収縮期径は6.2±1.0mmで、装着6カ月後のこれらの指標に差は認められませんでしたが、6分間に歩行できる距離は使用前の337±91mから145±150m増え、左室収縮機能障害による心不全患者に対する安全性と有用性が確認されました。現在、さらなる無作為試験が計画されているそうです。
胃カメラほどの穴から心臓にネットを装着するという発想。私は日頃、日本がアメリカから学ぶべきことはほとんどないと思っているのですが、こういう事を聞かされるとまだまだ日本人は先入観にとらわれてこういう発想ができない、こういう点はアメリカから学ばなければいけないと思う次第です。
そして、こういう奇抜な発想につきあってくれるベンチャー企業がアメリカに存在することも驚異に思います。
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有効性の調査では、重症僧帽弁閉鎖不全、冠動脈バイパス術後、最近の虚血性心疾患、最良の治療下での重症心不全を除いた30名(平均年齢53歳、心不全の罹患期間平均7.2年)を対象にして行われました。装着前の左室駆出率は21.5±6.5%、左室拡張期径は7.4±1.0mm、左室収縮期径は6.2±1.0mmで、装着6カ月後のこれらの指標に差は認められませんでしたが、6分間に歩行できる距離は使用前の337±91mから145±150m増え、左室収縮機能障害による心不全患者に対する安全性と有用性が確認されました。現在、さらなる無作為試験が計画されているそうです。
胃カメラほどの穴から心臓にネットを装着するという発想。私は日頃、日本がアメリカから学ぶべきことはほとんどないと思っているのですが、こういう事を聞かされるとまだまだ日本人は先入観にとらわれてこういう発想ができない、こういう点はアメリカから学ばなければいけないと思う次第です。
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難しいことはさておき発想自体がすごい!
こういう点ではまったくアメリカには歯が立たないような気さえしますよ。
きっと日本にはこういう発想に付き合えるベンチャーが少ないのかな、いたとして^^;
それ以前に発想を起こす医師が少ないんでしょうね。