医者から詳しく聞かされない医療情報:セカンドオピニオン

誤解と批判を恐れない斜め後ろから見た医療情報

医者の俸禄、功名が辻

2007年01月06日 | 雑感
新年明けましておめでとうどざいます。


年末にNHK大河ドラマ「功名が辻」のスペシャル番組を見ていました。

その中で、豊臣秀吉に仕えていた山内一豊が3,800石の俸禄を手にして「親方様にあれだけ尽くしたのに、たったこれだけ・・・」と愕然とするシーンがありました。このシーンを見てふと感じたことです。

このシーズンになりますと、確定申告のための昨年度の源泉徴収が送られてきます。私の勤めている施設ですと、私の立場で1年間勤めて俸禄は800万円です。「医員」という立場ですと1年間の俸禄はたった400万円です。これでは、アルバイトをしないと勤労に見合う報酬が得られない状況です。私は正月休みの6日間毎日欠かさず病棟に顔を出していました。いや、出さなければならない状況でした。

医者として勤める歳月も半分を過ぎかかった私はこれでもいいです。これ以上俸禄が欲しいとは言いません。ただ、問題は後輩たちです。日本の医療のレベルを維持あるいは向上させようと、後輩たちに「こうしてくれるか」と頼んでも、年収400万円や800万円では山内一豊と同じように「親方様にあれだけ尽くして、たったこれだけ・・・」とモチベーションが下がるのは避けられないのです。

俸禄が上がらないと働かないという後輩たちが悪いということではなく、むしろこんな俸禄で理想を実現できるはずがなく、そういう気持ちははるか400年以上前の戦国時代の人たちも同様であり、番組のタイトルが「功名が辻」とうたいながらも、モチベーションがけっして功名心ばかりでなかったということは実に興味深いことです。



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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2007-04-13 11:49:56
親方様→御館様、ね。
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