さて骨粗鬆症に対する古典的な薬としてカルシウム製剤、カルシトニン製剤、エストロゲン製剤、活性型ビタミンD3製剤があります。高コレステロール血症の場合に、たとえコレステロールが高くても心筋梗塞にならなければいいのと同様、骨の密度が減ったといっても骨折をしなければいいわけで、今回はその辺について調べてみました。まずカルシウムそのものを投与するというカルシウム製剤ですが、Endocrine Reviews 2002;23:552からの報告です(インパクトファクター★★★★★、研究対象人数★★★★☆)。ちなみにこのEndocrine Reviewsってインパクトファクターが25以上もあるんです。
研究の対象は閉経後の1,806人の女性でカルシウム製剤内服群と非内服群で腰椎と骨盤と前腕の骨密度と骨折の頻度が比較されました。結果は、最低1年間の観察でカルシウム製剤投与は有意に(2.05%)骨密度を上昇させましたが、脊椎に骨折の既往を有さない患者に骨折予防効果がなかったばかりか、脊椎に骨折の既往を有する患者でも有意な骨折予防効果は認めませんでした。つまりカルシウム単独の投与は骨密度を上げるけれど、骨折は防げないという事です。
それではビタミンD製剤はどうでしょうか。Endocrine Reviews 2002;23:560からの報告です(インパクトファクター★★★★★、研究対象人数★★★★★)。これは25の研究をまとめたメタアナリシスなのですが、カルシウム製剤に加えてビタミンD製剤を内服していた群では脊椎骨折は37%減少しました。厚生労働省から出されたガイドラインに、ビタミンD製剤はカルシウム骨代謝関連の作用以外にも筋力増強作用による転倒頻度の減少や認知機能の改善による転倒頻度の改善の可能性があると報告されています。
牛乳に骨折の予防作用があるのは、牛乳がカルシウムとビタミンDを両方含んでいるからなのでしょう。つまり、骨を強くするという点では、コンビニでカルシウム製剤だけ買って飲んでいても無駄という事です。
こんな事を調べていたら、私も毎日牛乳を飲むようになりました。子供たちは3人で一日2リットルの牛乳を消費しています。買い込むのが結構重いのです。
今は何位かな?
研究の対象は閉経後の1,806人の女性でカルシウム製剤内服群と非内服群で腰椎と骨盤と前腕の骨密度と骨折の頻度が比較されました。結果は、最低1年間の観察でカルシウム製剤投与は有意に(2.05%)骨密度を上昇させましたが、脊椎に骨折の既往を有さない患者に骨折予防効果がなかったばかりか、脊椎に骨折の既往を有する患者でも有意な骨折予防効果は認めませんでした。つまりカルシウム単独の投与は骨密度を上げるけれど、骨折は防げないという事です。
それではビタミンD製剤はどうでしょうか。Endocrine Reviews 2002;23:560からの報告です(インパクトファクター★★★★★、研究対象人数★★★★★)。これは25の研究をまとめたメタアナリシスなのですが、カルシウム製剤に加えてビタミンD製剤を内服していた群では脊椎骨折は37%減少しました。厚生労働省から出されたガイドラインに、ビタミンD製剤はカルシウム骨代謝関連の作用以外にも筋力増強作用による転倒頻度の減少や認知機能の改善による転倒頻度の改善の可能性があると報告されています。
牛乳に骨折の予防作用があるのは、牛乳がカルシウムとビタミンDを両方含んでいるからなのでしょう。つまり、骨を強くするという点では、コンビニでカルシウム製剤だけ買って飲んでいても無駄という事です。
こんな事を調べていたら、私も毎日牛乳を飲むようになりました。子供たちは3人で一日2リットルの牛乳を消費しています。買い込むのが結構重いのです。
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