レーシックを施行しているクリニック自体が体験記を載せている「レーシック体験記ブログ」をよくみかけますね。
商魂たくましいというか、それほどレーシックって儲かるの?と感じてしまいます。
という事でレーシックの話題にしてみました。
レーシックがうまくいくために何が大切かという事でJournal of Refractive Surgery 2005;20:790.からの報告です。
(インパクトファクター★★☆☆☆、研究対象人数★★★☆☆)
対象は233人に施された421回のレーシックで、後ろ向き(過去を調べる)に調査されました。レーシックは特殊な器械で角膜の表面を薄く切ってそれをめくり、レーザーを照射して角膜を蒸散させ、再び角膜の表面を元に戻すというものという事は以前お伝えしました。
この研究では、薄く切る角膜(フラップ)の厚みが重要であるという仮説のもとに、厚みを0.1mm以下、0.1~0.13mm、0.13mm以上の群に分けました。手術1カ月後では、非矯正視力20/20(これは分数視力とよばれるもので、一般に使われている少数視力では1.0に相当します)を達成できたのは、それぞれの群で76%、56%、61%で、20/25(0.8に相当)を達成できたのはそれぞれ88%、76%、76%で、0.1mm以下群で統計学上有意に良好な結果が得られました(P=0.015)。しかし6カ月後ではその差は認められませんでした。合併症の割合も差はありませんでした。
フラップを薄くしても成績に違いはないようです。でもフラップを薄くしたいのには訳があります。実はレーシックは4人に1人が受けることはできず、一番多い問題は角膜が薄い事です。日本人の角膜の厚みは0.5mm~0.55mmで、術後に眼内圧に負けない角膜の厚みが0.25mmと言われていますので、(0.5mm 引く0.25mm引くフラップの厚み)がレーザーで蒸散させる事ができる最大の厚みという事になります。そして0.09mm削る事が-6ディオプター(D)の矯正に相当します。
もっと強く矯正するためには削る厚みを増やさなければなりません。結論をいえば、近視が強い方で角膜が薄い場合はレーシックができないのです。フラップを薄くする事ができれば角膜が薄い方でも強く矯正できるのためフラップを薄くしたいのです。
ちなみに、若手の眼科医も結構メガネをしているのって気になりませんか?眼科医はレーシックをしないのかな?と思って、私の施設の眼科医に聞いてみました。
理由は
(1)50歳になれば老眼でいずれ眼鏡が必要となるから。
(2)合併症の確率が1%であっても、自分がその1%に当たってしまえば結構大変である事を知っているから。
(3)自分が眼科の知識を持っていると、将来加齢により発症する白内障の手術が必要になった時、角膜が濁る可能性が1%ではすまないだろうと推測できるから。
(4)眼鏡やコンタクトレンズでも困っていないから。
だそうです。
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この研究では、薄く切る角膜(フラップ)の厚みが重要であるという仮説のもとに、厚みを0.1mm以下、0.1~0.13mm、0.13mm以上の群に分けました。手術1カ月後では、非矯正視力20/20(これは分数視力とよばれるもので、一般に使われている少数視力では1.0に相当します)を達成できたのは、それぞれの群で76%、56%、61%で、20/25(0.8に相当)を達成できたのはそれぞれ88%、76%、76%で、0.1mm以下群で統計学上有意に良好な結果が得られました(P=0.015)。しかし6カ月後ではその差は認められませんでした。合併症の割合も差はありませんでした。
フラップを薄くしても成績に違いはないようです。でもフラップを薄くしたいのには訳があります。実はレーシックは4人に1人が受けることはできず、一番多い問題は角膜が薄い事です。日本人の角膜の厚みは0.5mm~0.55mmで、術後に眼内圧に負けない角膜の厚みが0.25mmと言われていますので、(0.5mm 引く0.25mm引くフラップの厚み)がレーザーで蒸散させる事ができる最大の厚みという事になります。そして0.09mm削る事が-6ディオプター(D)の矯正に相当します。
もっと強く矯正するためには削る厚みを増やさなければなりません。結論をいえば、近視が強い方で角膜が薄い場合はレーシックができないのです。フラップを薄くする事ができれば角膜が薄い方でも強く矯正できるのためフラップを薄くしたいのです。
ちなみに、若手の眼科医も結構メガネをしているのって気になりませんか?眼科医はレーシックをしないのかな?と思って、私の施設の眼科医に聞いてみました。
理由は
(1)50歳になれば老眼でいずれ眼鏡が必要となるから。
(2)合併症の確率が1%であっても、自分がその1%に当たってしまえば結構大変である事を知っているから。
(3)自分が眼科の知識を持っていると、将来加齢により発症する白内障の手術が必要になった時、角膜が濁る可能性が1%ではすまないだろうと推測できるから。
(4)眼鏡やコンタクトレンズでも困っていないから。
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タウン誌に載っている美容整形の先生が美形でないのも...でしょうか。
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以前外国に住んでいたときに手術を受けました。
近所で腕利きの眼科医が見つかり信頼できる医者だと思えたからです。
初診では白内障の罹患率が高くなることや、新技術ゆえに未知の合併症のリスクなどを説明されました。
術前と術後の半年間は医者の言うとおりにして過ごしたせいか、特にトラブルはありませんでした。
かれこれ9年近く経ちますが、現在まで全く目に問題ありません。数年前に日本の眼科に検診に行ったところ、傷跡が殆ど見えず「手術が上手だ」といっておられました。
結果の出方は人それぞれなので、他人にお薦めすることはしませんが、手術をしてよかった~と心から思いました。というより、もっと早くしとけばよかった~という気持ちです。
僕はまだメガネも不要ですがきっとレーシックをする事は無いと思います!
光がーっ
色がーっ
眼圧がーっ
乾きがーっ
副作用の数々を見てるだけで鳥肌モノです…
このオペは現状、チャレンジと言うより敵が何人いるか分からない戦場に入場料払って向うような事じゃないかと思います。