医者から詳しく聞かされない医療情報:セカンドオピニオン

誤解と批判を恐れない斜め後ろから見た医療情報

グレープフルーツが影響を及ぼす薬剤

2005年11月13日 | 総合
グレープフルーツは飲用でも食用でも多くの薬物の代謝に大きな影響を及ぼしますから常用薬がある方は注意しなければいけません。

それは、グレープフルーツには肝臓に存在するシトクロムP450(CYP)の酵素活性を低下させる特異的なフラボノイドが含まれているためです。このため、CYP酵素系によって代謝される薬物の分解が阻害され、最高薬物血中濃度が高まります。他の柑橘類にはこのような作用は認められていません。

グレープフルーツが影響を及ぼす薬剤を以下に示します。

シンバスタチン(商品名リポバス)高脂血症の薬
フェロジピン(商品名スプレンジール)高血圧・狭心症の薬、カルシウムブロッカー
ニフェジピン(商品名アダラート、セパミット)高血圧・狭心症の薬、カルシウムブロッカー
サキナビル(商品名インビラーゼ)エイズの薬
タクロリムス(商品名プログラフ)免疫抑制剤・アトピー性皮膚炎の薬
シクロスポリン(商品名サンディミュン)免疫抑制剤
エリスロマイシン(商品名エリスロシン)抗生物質
カルバマゼピン(商品名テグラトール)てんかん・三叉神経痛の薬
アミオダロン(商品名アンカロン)抗不整脈剤
ベンゾジアゼピン系(商品名ハルシオン、ドルミカム、リスミー、ネルボン、ユーロジン、ロヒプノール、ドラールなどの睡眠薬)

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