旅路 とまりぎ

いくつかのグループでのできごと(主に旅)

宝登山

2009年07月13日 | 
               宝登山
                                 とまりぎ
 東京では梅の花が終わろうとしているころ、駅からハイキングで長瀞の宝登山(ほどさん)の企画に参加した。行きは東武東上線の寄居から秩父鉄道に乗り換え、長瀞駅で降りる。駅前の広場に係りの人たちが地図を渡してくれる。

 西へ向って歩くと、山の入口に宝登山神社があって、通り過ごすと山に入る。ロープウェイに乗れば難なく上れるのだが、受け取った地図のコースにしたがって歩いていく。地図で見た標高は500mにちょっと欠けるぐらいだから、高尾山へ上るよりは楽だと予測してのことだ。
たしかに高尾山の1号路は登り始めが急で、息が切れた記憶がある。それにくらべればたしかに緩い上りではあったが、続く坂道はきつい。見晴らしの良さそうなところで、休み休み行く。
 同じ企画への参加者が多いから、流れに遅れないように歩くと、およそ一時間ぐらいで頂上に近づく。案内の説明にあった蝋梅が黄色く見える。昔来たときには動物園へ行った記憶があったので、地図を見ると頂上へのコースから離れているので、やめにする。それでもようやく頂上である。
皆昼食になっているので、よさそうな場所を見つけて座る。頂上から見ると、蝋梅はこの付近にたくさん咲いている。気品のある甘い香りもする。晴れて遠くの奥秩父の山々がよく見えるが、若干逆光ぎみでまぶしい。
 下りの道を歩くと、梅林もあって梅の花も咲いている。参加者が多いので、蝋梅にはこれだけの種類がありますと写真で展示していたり、みやげを売っている屋台があってにぎやかだ。下山は上りと同じ道を行く。宝登山神社を過ぎ、舗装道路を駅に近いところまで来ると、孟宗竹林の向うに旧新井家住宅と長瀞町郷土資料館があるので、寄って中を見せてもらう。
帰りは長瀞駅からお花畑駅まで秩父鉄道で行き、少し歩いて西武秩父駅から西武線で帰ることにする。西武秩父駅には秩父の名産品を売る店が並んでいて、試食品もおいてあるから、電車の出発待ちの時間をけっこう楽しく過ごせる。西武が秩父まで延びたときに来たことがあったが、このような店はなかった。
一方、昔は東武にはロマンスカーがあったのだが、それがなくなってずい分年月が経った。東武の寄居駅には何もないのと比較すると、秩父の市街へ行くには西武の方が便利だから、やむを得ないことなのかもしれない。

 最近は車で来ることが多く、秩父、長瀞方面へはよく来たところで、知っているはずだったが、ちょっと方向を変えると知らなかったところが多いことに驚かされた。それだけいつの間にか発展進歩しているのだと、改めて感じた次第である。
コメント
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