旅路 とまりぎ

いくつかのグループでのできごと(主に旅)

見沼

2009年07月27日 | ウォーキング
                   見沼
                                  とまりぎ
 武蔵野線の東浦和駅集合で、駅からハイキングの見沼田んぼを、右回りにぐるっとまわるコースがスタートしたのは午前9時。見沼田んぼは駅の東側にある。到着が少し遅れたが晴れて、朝のうちは快調だった。

 駅は高台にあって、見沼田んぼへは坂を下ることになる。あまり太くない、流れはゆっくりの見沼代用水西縁を上流の北へ向って進む。桜が植えられていて、花の季節には桜のトンネルになる。新見沼大橋の下を通って、見沼氷川公園で案山子の像を見ながら通り抜けて氷川女体橋を越え、氷川女体神社で参拝しさらに進み、見沼代用水西縁からはなれ、下に見える芝川を見沼大橋で越えると、今度は見沼代用水東縁へ出る。これを越えて国昌寺へ入る。
見沼代用水西縁、芝川、見沼代用水東縁は並行していて低地にあるから、国昌寺は駅側とは反対側の高台の端にある。時間にして10時半ころだろうか、太陽が照り付けてかなり暑く、汗が噴出す。頻繁に水分補給をしないと熱中症になる恐れがあるので、自動販売機を見つけて飲む。
 新見沼大橋の下を通って、見沼代用水東縁から芝川へ戻り、これに沿って下流へ進み、民家園で休憩になる。ここでもできるだけ水分を摂っておかなければと、大き目のボトルを飲み干す。この水分がまた汗となって出る。武蔵野線の下も通って下る。
 芝川を下って歩いてくると、大勢が説明を聞いて見物している。ここが見沼通船堀だ。船が通っているわけではないが、その設備から大よその動きを想像できる。芝川が低いところにあって、西と東の代用水は見沼田んぼの縁のちょっとだけ高い位置にある。輸送のために、この高低差のある三本の流れを船で行き来するには、パナマ運河のように閘門(こうもん)の開閉による水位の調節が必要である。芝川と見沼代用水東縁の間の出来をよく見て、江戸時代によく造ったものだと感心する。
 駅へ向ってあとわずかの道のりだが、暑さで道に座り込んでいる人がいる。水は足りているのだろうかとちょっと気になったが、とにかく東浦和駅へ向う。電車に乗って、シャツが汗でびっしょりになっているのに気づき、赤羽で途中下車して新しいシャツを手に入れ、着替えた。それほど暑い日だった。

 芝川は直接荒川へ、見沼代用水の東縁は下流で低地を通り東京都へ入り、舎人線の終点、見沼代親水公園駅のところを通っている。さらにこの流れは綾瀬川から荒川へ、水元公園を通ったルートは江戸川へと注ぐ。灌漑が主目的であったのだろうが、江戸のむかしによく造れたものだ。
コメント
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