人形町
とまりぎ
営団地下鉄日比谷線、都営地下鉄浅草線の人形町、営団地下鉄半蔵門線の水天宮が近い。あるいは都営地下鉄浜町からもそう遠くない。
たしかに便利になったが、都電がなくなって地下鉄ができるまでの間は都バスが補っていたのだが、バスでは補いきれなかったのだろう、この街へ来る人の数は減った。落語の末広亭もとうにない。
商店主は店が住まいになっていたのだが、営団地下鉄日比谷線が開通すると北千住から東武線乗り入れになり、店は人形町にして、その沿線へ住まいを移した人が多かった。
当然のように学齢期の子供たちの数は減って、小学校は統合され数が減った。
昔ほどではないが、活気を取り戻す力になったのが、成田空港から海外へ出る人のための箱崎ターミナルの存在だろう。これによってホテルもでき、地下鉄がいくつも通るようになった。浜町駅からは明治座がすぐそばだが、この存在も大きい。
人形町の甘酒横丁を通っていく人も多いからだ。
住民が減って会社が増えたため、有名な濱田家はあるし、芳町に残ってはいるが料亭が減って、サラリーマンのための店が増えた。このバランスが実はサラリーマンを呼び寄せることになって、若干高めの料金だと思うのだが、暗くなると案外客の多い店がある。これからの再発展に期待。