勝地勝福寺裏の小高い所に覆屋を建て金剛界五仏の石仏が祀られています。
青山町勝地
金剛界大日如来
東・ 阿閦如来
西・阿弥陀如来
南・宝生如来
北・不空成就仏
金剛界四仏は高野系で最も尊重された仏様であるが、大和に入ると
弥勒仏教が盛んであり 、又高野も弥勒信仰の強く働いた
宗旨であったので、顕教四仏とミックスしたものであるそうです。
金剛界四仏 阿閦・無量寿・宝生・不空成就のうち、無量寿が
顕教四仏薬師・阿弥陀・釈迦・弥勒(地蔵)の阿弥陀になっています。
難しい事は判らなくても、この五仏は惹かれるものが在ります。
五仏は梵字で彫られたものが多いですが、この様な別石のものは見応えがあります。
この北面一体は江戸中期の補作だそうです。
この石仏には太夫名が彫られており
大和山添の法楽地蔵にも太夫の刻銘があります。
太夫は伊勢神宮の御師で、伊勢参りの人々を世話したり、宿泊させたり、祈祷をしたりと
修行僧と似た役割をつとめたので、寺とのつながりがかなり強かったと思われます。