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さきたま自然日記(別館)

埼玉中心になんでもありの写真日記です。
花鳥風月、自然を中心に撮ってます。

冬虫夏草(とうちゅうかそう)

2019年02月16日 | 
K公園の野鳥の記事を書いていて、昨年の11月に撮ってきた「冬虫夏草」のことを載せ忘れていたことを思い出しました。
まずは下の写真を見てください。
シダの葉が群生してる場所に、何やら不思議なものが・・・・・・鳥の糞ではありませんよ。


管理事務所で、この正体の解説をした看板も立っているので、すぐに見つけることができたのですが、この正体は、「冬虫夏草」
いかにも摩訶不思議な形をしてますが、蛾に寄生したキノコの一種だそうです。 一見、小さな蛾が止まってるようにしか見えません。
「冬虫夏草」という言葉を聞いたことがありますが、現物を見たのは今回が初めてです。


「冬虫夏草」
漢方薬でよく聞く名前ですが、どういったものなのでしょう? ウィキペディアなど複数のネット情報を参考に沿てまとめても増した。
冬虫夏草とは、菌類のうちで虫に寄生していろいろな形の子実体(キノコ)をつくる菌の総称だそうです。
冬虫夏草という不思議な名の由来は、冬は虫で、夏になると草(キノコ)になると信じられていたことから、冬虫夏草という名が付けられたとか!
冬虫夏草菌類の名前は、発生する昆虫の種類によって決められるそうです。
漢方などで中国で珍重されてる「冬虫夏草」はチベットなどに生息するオオコウモリガの幼虫に寄生するオフィオコルディセプス・シスナンシスのこと。
キノコの種類によって寄生する昆虫の種類が特定されており、アリから発生するアリタケ、蝉の幼虫に発生するセミタケ、カメムシの成虫に発生するカメムシタケ、
トンボ類の成虫に発生するヤンマタケなど極めて身近な昆虫類に発生するものが多いそうです。


不思議なのは、上の写真のように、蛾がシダの葉に止まったままの姿で、まるで生きてるような格好で死んでることです。
菌に侵された昆虫の「死」が、キノコの発生する前なのか?それとも後なのか?まだ判ってはいないそうです。
昆虫が死ぬ瞬間がどんなメカニズムになっているかも謎だそうで、ヤンマタケに感染したヤンマが、羽根を広げて細い枝に止まったまま死んでいたり、
アリタケに感染したアリが、今にも歩き出しそうな姿で死んでいたりする姿も見られるそうです。まさに瞬殺の場面ですね。
このように、冬虫夏草菌類はまだまだ謎の多いキノコなんですね。

この蛾に寄生したキノコが、春から夏にかけてどのように変化するのか?機会があれば見てみたいと思います。


*今回は、分からないことだらけで、ウィキペディアなどネットでの情報を参考にして書いてみましたが、間違っていたらご指摘くださいね。



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