さきたま自然日記(別館)

埼玉中心になんでもありの写真日記です。
花鳥風月、自然を中心に撮ってます。

街中が好きなイソヒヨドリ

2021年08月31日 | 野鳥
10日ほど前から、イソヒヨドリの爽やかな鳴き声で目を覚ますことが多くなりました。
数年前から毎年この時期に我が街までやって来るイソヒヨドリですが、今年はなぜか長く居座ってます。


隣のビルの屋上がソングポストなのか???今では朝だけでなく、夕刻にも綺麗な鳴き声が近くで聞こえることが多くなりました。
実は、この兆候は今年の春からあり、一時は雄と雌が近くのホームセンターの駐車場にいたことがあるんです。
その後、この周辺に住み着いて、営巣??  この子をよく見ると、雨覆いの先端が白いので、雌の若鳥かもしれません。
もしかすると、春に見かけたカップルが営巣して生まれた子??


もともと磯などがある海岸線が好きなイソヒヨドリですが、最近、都市・内陸に続々と進出、特に近年は多く目撃されるようになってきました。
イソヒヨドリはスズメ目ヒタキ科イソヒヨドリ属に分類される鳥類で、日本には留鳥として全国に分布(北海道では夏鳥)しています。
ヒヨドリと名がついてますが、ヒヨドリとは近縁ではなく、ツグミに近い仲間ですね。

お気に入りのソングポストから隣のマンションへ移動!!


主に、海岸線にいたイソヒヨドリが、最近特に内陸部に進出し始めたのはなぜでしょうか??
当初は、繁殖期が終わった秋ごろから、単独行動の季節に気まぐれに内陸地に逗留するものと考えられていたそうです。
最近、次第に各地で繁殖も確認され、本格的にイソヒヨドリが内陸、しかも何十キロも海岸から離れた都市にも分布域を広げていることが分かりました。
都会に進出したイソヒヨドリは、人工構造物に巣を作り、近くの草地の地面には、予想以上に昆虫や小動物が豊富なことに気付いたのかもしれませんね。
オスは、高層マンションなどを、縄張り行動に利用することで、都会生活に順応し始めてきたのかもしれません。


今回のイソヒヨドリが、このまま居ついて、近く繁殖し始めることを期待しながらしばらく様子を見て見たいと思います。



*撮った写真が空抜けで、色味もないので、少し悪戯してみました。
上の写真のうち3枚のバックを青空と夕暮れ空にしてみましたがいかがですか??




こんな風景が実写で撮れればいいのですが・・・・・

今回は久々の鳥写真ですが、自宅からのズボラ写真でした!!


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ハナイカダとエゴノキの実

2021年08月28日 | 
自然観察散策第2弾です。
北本自然観察公園では、季節ごと、いろんな生き物が観察できますが、ポイントごとに説明の札が立っているので有り難いです。
遊歩道の中ほどには、こんなものが・・・・ハナイカダの実です。私にとって、初めてのご対面です。


ハナイカダ(花筏)はモチノキ目に属する落葉低木で、別名、ヨメノナミダ(嫁の涙)とも呼ばれています。
以前は、ハナイカダ属、サンシュユ属、アオキ属、ミズキ属などはミズキ科に含まれていましたが、DNA分析などにより、
ハナイカダ科ハナイカダ属として、モチノキ科といっしょにモチノキ目に分類されるようになったそうです。
北海道南部以南の森林に自生し、葉の上に花が咲くユニークな植物です。
花には雌雄があって、 雌花が咲いた後にはこのような実ができ、黒く熟します。
名前の「ハナイカダ」は、花や実の様子を筏(イカダ)に乗った船頭に見立てたもの。また、花や果実の様子を子供のママゴトに見立てたり、
枝から離れてできる花や果実を継子(ままこ)に擬えて、ママッコ、ママコナ、ママコノキと、呼ばれるところもあるとか!
(以上、ウィキペディアなど参照)


次に見つけたのは、ヤマガラが大好きなエゴノキの実です。


下の写真、よく見て下さい!!  実の表面に小さな穴が開いてます。
実の中に虫が卵を産んだ後なんです。穴の位置は様々で、実の真ん中やお尻の部分など様々です。どんな虫が卵を産んだのでしょか??


エゴノキはエゴノキ科の落葉小高木で、日本全国の雑木林に多く見られますが、漢字名を探しても見つからないんです。
ご存じの方がおられたら教えてくださいね。
実の皮には、エゴサポニンという有毒物質を含んでいて、実を口に入れると喉や舌を刺激して「えぐい」ことからこの名前が付いたそうです。
花期は5月頃で、枝の先端に房状に白い花を下向きに咲くそうですが、私は、まだ見たことがないかも・・・??
ヒゲナガゾウムシ科の甲虫・エゴヒゲナガゾウムシ(ウシヅラカミキリ)が果実に穴を開けて産卵するそうですから、上の写真の穴も・・・


枝に垂れ下がった実を、動物の乳房に例えて「乳成り」、それがチシャに転訛し、別名「チシャノキ」とも呼ばれてるそうです。
皮に含まれるエゴサポニンは、水に溶けると石鹸のように泡立つ性質があることから、古くは実を石鹸代わりに利用していたそうで、
万葉集にも「ちさ」の名で登場しているところからも、昔から人と深く関わり合いがある木だったんでしょうね。

ちなみに、ヤマガラは両足で実をはさみつけ、くちばしでつついて有毒な果皮を割り、中の種子だけを取り出します。
その実を幹の割れ目や朽木、地面などに埋め込んで貯える習性があり、冬のエサになるのですが、地中などに取り残された実からは新しい命が芽生えます。
面白いのは、ヤマガラによって果皮が除去されたエゴノキの種子の方が、果皮がついたままよりも発芽率が高いそうですから、上手くできてますね。

……続く!


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夏休み自然観察

2021年08月26日 | 花と昆虫
まだまだ残暑厳しい日が続いてますが、朝晩、そろそろ秋の気配を感じるようになってきました。
8月12日、久しぶりに北本自然観察公園へ自然観察散歩です。懐かしい高校生時代、生物部だったころの夏休みを思い出しながら・・・・
(肝心の部活は怠け放題でしたが、懐かしい思い出です。)

クサギの花はすでに枯れ始め、赤い実が付き始めてます。


隣では、クズの花が空中遊泳?? 花にはヒメアリの仲間でしょうか??


こちらのツルは???  これもクズのツル。


虫でも集まってるかな??・・・と、キバナコスモスの咲いてる所に行くも、めぼしい虫に出会えず。


これは?? カラスウリの花がしぼんだもの。 やはり夜でないと見れないものですね。


今回は写真ネタも切れ始めたため、何回かに切り取って載せていきますね。
・・・・・・・続く!!

*今回はコメント欄を閉じてます。



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オオセイボウ不発

2021年08月23日 | 花と昆虫
8月10日、この日も朝からじりじりと暑い太陽が照り始める。
この暑い中、オオセイボウが現れる公園に行こうかどうか迷いながらも、オオセイボウに魅力には勝てず、猛暑の中、出かけることに!
この公園では、この時期オミナエシの花が咲き、オオセイボウがやって来る確率が高いらしい。
現地に着くと、花壇の整備をしてる人が、「今年も来てますよ!」とのこと。
しかし、待てど暮らせどオオセイボウは一向にやってくる気配がなく、太陽が容赦なく照り付ける中、1時間ほどで断念。

そんな訳で、今回はオオセイボウ待ちの間、周辺で撮った花や虫たちです。


ヒメアカタテハが一斉に羽化したのか、蝶の姿はこのヒメアカタテハだけ。



エキナセアでしょうか? ぼんぼりが可愛くて、パチリ!



日陰では、ツユクサがひっそりと!


シロガネヨシでしょうか?最近はあちこちで見られるようになりました。
シロガネヨシは、イネ科シロガネヨシ属の多年生植物で、パンパスグラスとも呼ばれてますね。
原産地はブラジル・アルゼンチン・チリなどの南米大陸で、日本には明治時代に入ってきたとか・・・・


池の方を覗いてみると、アサザがたくさん咲いてます。この池では夏になるとアサザの群生が見れます。


アサザ(浅沙、阿佐佐)は、ミツガシワ科アサザ属の多年草。小さな黄色い花が池の表面を彩ります。
アサザ(浅沙/阿佐佐)という名前は、湖沼やため池などの浅い水辺に生息することからつけられたとか。
別名はハナジュンサイ(花蓴菜)とかイヌジュンサイ(犬蓴菜)などと呼ばれてます。



炎天下のオオセイボウ探しでしたが、結局、この日のオオセイボウは不発に終わりました。暑かったぁ~!!


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この花は??

2021年08月20日 | 
「市民の森公園」の「リスの家」を見た後、のんびり園内を散歩してみます。
さすがに、この日の暑さでは、人もまばらです。
小さな温室前で、こんな花を見つけました。何の花か??? 生まれて初めて見る花の名は?


リュウゼツラン(竜舌蘭)の花です。
メキシコを中心に米国南西部と中南米の熱帯域に自生するほか、食用・繊維作物、あるいは観葉植物として広く栽培されているらしい。
リュウゼツランの仲間は、300種を超すと言われているほど品種の多い植物だそうで、日本では「アガベ」と呼ばれる方が多いそうです。
一般に成長は遅く、花を咲かせるまでに数十年を要するものも多いそうで、今回見れたのはラッキー!!
また、あの世界的に有名なお酒テキーラの原料だとか・・・・・


すでに下の方は枯れ始めてるようで、花の盛りは過ぎていそうです。
花が咲いた後は、そのまま枯死してしまうそうですが、枯死する寸前に子株を根元のところに作って、子孫を残すそうです。


ここのリュウゼツランは、花札の説明によると、さいたま国際芸術祭2020に出品されたものだとか・・・・
次に花を咲かせるのは何年後でしょうか????


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