さきたま自然日記(別館)

埼玉中心になんでもありの写真日記です。
花鳥風月、自然を中心に撮ってます。

尾島家のクマガイソウ2015

2015年04月29日 | 
今年も、さいたま市見沼区御蔵の尾島家の庭には、クマガイソウが、咲き始めました。

5月の連休には、人も多くなりそうなので、連休前に出かけてみます。

ここ尾島家のクマガイソウとイカリソウは、自生地として、さいたま市の天然記念物に指定されています。

まずは、クマガイソウ(熊谷草)から・・・・・・

クマガイソウやイカリソウの事は、過去に何度か書いてますので、ここでは書きませんが、何度見ても、面白い植物ですね。



正面から見ると・・・・・こんな形です。



先に書いたように、ここのクマガイソウは自生してるのですが、クマガイソウの地下茎は節間が長くて、しかも硬く柔軟性に欠けるため、普通の植木鉢で、育てる事は難しいそうです。

一般園芸店で販売されてることもあるそうですが、枯死してしまうことが多いようです。

台湾産のタイワンクマガイソウはクマガイソウとはちょっと形状が異なりますが、地下茎が短く、鉢植えが可能で、日本国内で栄養繁殖された個体が安定して流通しているみたいですね。(ウィキペディアより)



そして、もう一つはイカリソウ(錨草)です。

このイカリソウも、自生地として、さいたま市の天然記念物に指定されています。



イカリソウの花の色は白、クリーム、淡紅色、淡紫色などがあるといわれているが、ここに咲いてるのは、2種類です。(以前は確か白い花もあったような?)

上の色と下の色の濃淡が微妙に違います。



重なって咲いてるところは、まるでUFOの編隊が飛んでるようです。



そうして、ここのもう一つの目玉はキンラン(金蘭)です。

キンランは、ラン科キンラン属の多年草で、

地生ランの一種です。和名は黄色(黄金色)の花をつけることに由来していますが、直径1センチほどの小さな黄色い花は、どこか上品な雰囲気がします。



花は全開せず、半開き状態のままなので、この姿が、満開なのだと思います。

元々、日本ではありふれた和ランの一種だったそうですが、1990年代ころから急激に数を減らし、1997年に絶滅危惧II類として掲載され、また、各地の都府県のレッドデータブックでも指定されています。



少し横には、まだ蕾状態のものもありました。

キンランの人工栽培はきわめて難しいそうですから、ここでも大事に育てられ、株が増える事を願うのみです。



ここの庭園では、クマガイソウやイカリソウ・キンラン以外にもたくさんの山野草が見る事が出来ます。

その様子は、次回載せますね。

*クマガイソウやイカリソウの事を詳しく書いた以前の記事は…………こちら

興味のある方はどうぞ。
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ハナミズキを宙玉レンズで・・・・

2015年04月27日 | 
ハナミズキが満開の大宮公園に、今年も出かけてみました。

ここのハナミズキは毎年撮ってるので、今回は宙玉レンズの試し撮りも兼ねて出かけてみました。

この日はあいにくの曇り空。バックが青空だったら綺麗だったかもしれません。





ここは、昨年も来た、大宮公園の「ハナミズキの並木道」。

今年もハナミズキが満開です。



同じポイントではないですが、宙玉レンズで撮ると・・・・・



この日は日曜日。たくさんの人が花見物です。生活道路と兼ねてるので、お弁当を広げるわけにはいきませんが・・・・





色とりどりのハナミズキのトンネルです。空に向かってハナミズキが背伸びをしてるようですね。





昨年の、晴れた日の「ハナミズキの並木」の様子は………こちら





おまけは、八重桜。









*今回はコメント欄を閉じてます。
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宙玉(そらたま)レンズを試す

2015年04月25日 | 機材
前から、興味のあった宙玉(そらたま)レンズが、マミンカから発売されることになったので、早速入手してみました。

解説書によると、「宙玉(そら玉)」は、2009年に上原ゼンジ氏が考案したシステムだそうで、透明球をレンズの前に取り付けて、宙に浮かぶ玉に映る光景を撮影して楽しむことが出来ます。

今までは、手作りで自作したもので、楽しんでいたようですが、今回フィルターネジを利用できる製品が発売されたわけです。

簡単に云うと・・・・レンズの前に透明のビー玉のようなものを置いて、写真を撮る・・・・・・ということでしょうか。

次の写真が、その現物の外側です。(立てて撮影するために、10ミリのチューブを装着しています)



内側は、ビー玉のような、透明の球体が飛び出しています。



この「宙玉レンズ」、どのカメラにも、取り付けが出来るわけではなく、マクロ系の標準レンズが、焦点距離が調節できるので、一番適してるようです。

今回は、いちいちレンズ交換するのが面倒なので、宙玉撮影専用機として、防湿庫に眠っていた40D(APSーC)とタムロン28-75mmレンズを使うことにしました。

そして、取り敢えずセットしたのが、次の写真です。

レンズの前に、ビー玉のようなレンズが付いてるでしょう。



セッティングの方法は、使用するカメラとレンズによって変わりますが、今回は次のような組み方をしてみました。

①撮影最短距離を縮めるために、20ミリの接写リングをレンズに装着。

②「宙玉レンズ」のリング径は72mmなので、タムロンレンズ(フィルター径67mm)に取り付ける為、67-72mmステップアップリングを装着

③玉の大きさとフォーカスが合う位置を調整する為に、今回は、5ミリ(別売)・10ミリ(別売)・20ミリ(付属)の延長筒(エクステチュ-ブ)を使用

そして、出来上がったのが、こんな感じ。

ちょっとレンズ部分が長くなってしまいましたが、後日、他のカメラやレンズでも試してみますね。



上でも書きましたが、カメラの方式(センサーサイズ)やレンズの組み合わせによっては、セッティングが出来ない場合もあるようです。

(特に使用するレンズは、限定されそうですね。)

今回は、この組み合わせですが、フルサイズやミラーレスでも試してみたいと思います。

デジイチを使用の場合は、接写リングが必要になることが多いようで、12・20・36ミリの接写リングが必要かもしれません。

(私は、ケンコーの接写リングセットを使ってます)

また、コンパクトデジカメでも、レンズにネジ切りがあれば、マクロ機能を利用して、使える可能性があるのかも知れません。

 
 
それでは、このセットを外に持ち出して試写してみます。(この組み合わせでは、焦点距離:28~45ミリまで使えそうですが、今回の焦点距離は:44ミリ)

まずは、公園のチューリップとスミレの花壇です。

玉の中が写って、その周辺がボケた写真が出来上がります。

宙玉レンズのセンターに、ピントを合わせてみます。



MFで、少し外側にピントを合わせてみます。センターが歪んで見えます。



さらに少し外側に・・・・・



そして、宙玉の一番外側に、ピントを合わせると、玉の中はボケて、まさに宙に浮いた球のようです。



次は、空に向かって、大きく枝を張った樹を、見上げながら同じように撮ってみました。







この3枚の写真、ピントの位置以外に、ちょっと変だとは思いませんか??

1枚目と、2・3枚目を比較してみて下さい。

1枚目の写真と、チューリップの写真は、180度回転させて現像したもので、最後の2枚は回転させずにそのまま載せたものです。

ということは・・・・・

もう一度、チューリップの写真を見て下さい。

玉の中は、上下があってますが、その外側のボケた部分は、当然逆さまになっています。

(もともとぼけてるので、宙玉写真には、関係ないですが・・・・)

実は、このレンズの中は、当然のことながら、上と下が、逆に写ります。

如何でしたか?  宙に浮いた玉に映る異次元の世界。

どんな使い方が出来るか、ボチボチ試しながら、これからもサンプル写真を載せていきますね。

なお、参考までに、この「宙玉レンズ」の価格は・・・・・・(接写リングとステップアップリングは、自前のものを使用)

アマゾンで購入

「宙玉レンズ」本体(20ミリのエクステチューブが付いてます):5994円

「エクステンションチューブ」(5ミリ・10ミリ・20ミリセット):4762円



次回は、いろんな試し撮りした写真を載せますね。

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ノウルシ(野漆)など

2015年04月23日 | 
田島ヶ原には、サクラソウ以外にもいろんな花が咲いてます。

ノウルシ・スミレ・ツボスミレ・ヒキノカサ・カントウタンポポ・シロバナタンポポ・・・・・・・など

咲いてる花をいくつか紹介すると・・・・・

まずは、大群生のノウルシ(野漆)です。

ノウルシは、この辺り一帯に自生していて、勢力範囲も拡大してるようです。



別に、綺麗な花をつけるわけでもないのですが、日本固有種なんです。

和名の由来は、茎葉に傷をつけるとウルシ(漆)に似た白乳液が出ることからきていますが、この白乳液には有毒なユーフォルビンが含まれ、かぶれ、皮膚炎、嘔吐、下痢などを引き起こす有毒植物です。



ここでは、大きな勢力を保ってるノウルシですが、最近では、湿原や河川敷の減少などに伴い、存続基盤が脆弱な種となっています。

県版レッドデータブックでも、東日本の都道県を始めとして、26の都道府県で準絶滅危惧種以上に指定しているそうですから、意外ですね。

彩りが無いので、サクラソウをバックに撮ってみました。



ヒキノカサ(蛙の傘)

カエルが傘をさすかどうか分かりませんが、花を蛙の傘に見立てて名付けられました。

キンポウゲの仲間は見分けがつきにくいですが、花弁の表面はロウを塗ったようにツヤツヤしています。

この花も絶滅危惧種に指定されています。



ツボスミレ(坪菫)

「坪」とは庭の事で、庭に生えるスミレという意味だそうです。

1センチほどのあまり目立たない小さな花ですが、スミレの仲間です。

日本国内では個体数でタチツボスミレに次いで多いとも言われています。





傍らの芝生近くには、真っ赤なボケ(木瓜)の花が綺麗でした。



柵には、お菊さんが・・・・・・

ジャコウアゲハの蛹ですね。近くに食草のウマノスズクサでも生えてるんでしょうか。

この蛹の横から見た姿を、各地に残る怪談《皿屋敷》に出てくるお菊さんに例えて、お菊虫とも呼ばれていますが、こんな逸話もあります。

(ウィキペディアより)

寛政7年(1795年)、播磨国・姫路城下に後ろ手に縛られた女性のような姿をした虫の蛹が大発生し、城下の人々は「昔、姫路城で殺されたお菊の幽霊が、虫の姿を借りてこの世に帰ってきているのだ」と噂したという。

このことに因み、兵庫県姫路市ではジャコウアゲハを市の蝶に指定している。

戦前まではお菊虫を姫路城の天守やお菊神社でも売っていたといい、志賀直哉の長編小説『暗夜行路』では、主人公がお菊虫を買う描写がある



余談になりますが、私が高校生の頃、このジャコウアゲハの幼虫を部屋の中で育てていたことがあり、逃げ出した幼虫が、部屋の壁のあちこちで蛹になってたことを思い出してしまいました。


この蛹も、しばらくすると、綺麗なジャコウアゲハが誕生することでしょう。

 
 
 

*????レンズの面白写真の紹介記事は、引き延ばしてる訳ではないのですが、いろいろ検証中なので、次回載せますね。


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天然記念物「田島ヶ原のサクラソウ」

2015年04月20日 | 
埼玉県さいたま市桜区にある国の特別天然記念物に指定されたサクラソウの自生地「田島ヶ原のサクラソウ」が見頃です。

久しぶりに、サクラソウの様子を見に出かけてみました。

田島ヶ原のサクラソウが天然記念物に指定されてるのは、「サクラソウは野生の状態において種々の先天的変異に富み、遺伝研究実験材料として、また武蔵野の古来有数の名勝地として保存の必要がある」という事だそうです。



ここのサクラソウの事は、過去に何度か載せていますので、詳細は割愛しますが、地元の人たちの手厚い保護によって、毎年綺麗な花を楽しませてくれます。

サクラソウ(桜草)はサクラソウ科サクラソウ属の多年草で、日本のサクラソウ類の代表選手です。

花弁が5個に深く裂け、さらに各弁が半分近く裂けてるのが標準なのですが、よく見て下さい!!

次の写真、よく見て下さい。右のサクラソウは花弁が5枚なのに、左側のサクラソウは、花弁が6枚ありませんか??



次の写真は、花弁が5枚の代表的な種類ですが、花弁と花弁の間が詰まってます。

(バックの黄色い花はヒキノカサ(蛙の傘)です)



そして、同じ花弁が5枚でも、花弁と花弁の間が離れてるサクラソウです。

また、4枚の花弁のサクラソウもあるそうで……捜してみたのですが、この日は見つかりませんでした。



サクラソウの中には、まれに白い花が咲くシロバナサクラソウもあるようなのですが、今回初めて見る事が出来ました。

今まで何度かここに来てるのですが、咲いているのは一か所だけで、今回が初登場です。貴重品ですね。



カントウタンポポがたくさん咲いてる中で、シロバナタンポポ(白花蒲公英)も咲いています。

サクラソウをバックに撮ってみました。



そして、ヒキノカサとのコラボ!!



オオイヌノフグリ(大犬陰嚢)の淡い紫色と一緒に撮ってみました。



サクラソウの過去の記事に興味のある方は・・・・・・・こちら


 

今回もおまけつきです。芝桜かな??

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