セレンディピティ ダイアリー

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金継ぎ ふたたび

2021年05月25日 | 日々のこと

先月金継ぎ体験をした後に割れてしまった小皿や、他にもいくつか欠けやひびのある器があったので、またワークショップに行きたいな~と思っていたところ、まだ~むさんからうれしいお誘いをいただき、いっしょに参加してきました。

今回持っていった器の数々です。手前左の小皿は、松本のなわて通りのお蕎麦屋さんで順番を待っている間に、近くの和食器屋さんで何気なく買った器。欠けてしまった2つの蕎麦猪口風の器は、御徒町の日本百貨店で購入した、たぶん波佐見焼。

左奥はひびの入った、ニューヨークのグルメスーパー ZABERSのコーヒーマグ。こういうポップな器が、金継ぎをしたらどんな風に生まれ変わるのか、興味津々です。

時間の関係で、どこまでできるか先生にご相談したところ、レッスン時間内 (約2時間) で全部できるでしょう、とのうれしいことばをいただきました。

修復方法については前回簡単に触れているので、今回は出来上がりだけお見せしますね。

きれいに真っ二つに割れたので、合わせると継ぎ目がわからないほどぴたっとくっつきました。そこに金継ぎのラインを施していきますが、素人ゆえにだんだんラインが雑になってしまいました。それもまた味わいのひとつになるかしら?

2つの蕎麦猪口風の器は、それぞれ1か所と2か所、欠けてしまいましたが、かわいいワンポイントになりました。

コーヒーマグはひびが入っただけで漏れもなかったので、合成漆を使わず、金のラインを施すだけで修復できました。オレンジに金のラインがなかなか合います。

内側は深くて塗りにくいので、つまようじではなくて、竹串を使いました。きれいな仕上がりに満足しましたが、金継ぎを施した器は60℃以上では使えないため、もはやマグカップとしては使えないというジレンマがあります。^^; ペン立てとして使おうかしら。

ひと手間かけることで、どの器も愛おしく感じられます。

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和泉宏隆さんに捧げる

2021年05月05日 | 日々のこと

4月26日、1980~90年代に日本のフュージョンブームを牽引してきたT-SQUARE (THE SQUARE) の元ピアニストで作曲家の和泉宏隆さんがお亡くなりになりました。

当時、スクエアとカシオペアは日本のフュージョン界の双璧で、私も夢中になって聴いていましたし、何度かコンサートにも行ったことがあります。某大学の学園祭にスクエアが来るというので、知人の伝手をたどってチケットを入手したこともありましたっけ。

スクエアといえば、サックスの伊藤たけしさんがひときわ目立っていたので (モデルさんみたいにかっこよかった) 当時は和泉さんのことは知らなかったのですが^^; 知らず知らずのうちに和泉さんの曲を聴いていたのですね。

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そんな私の青春とともにあったスクエアですが、ここ数年 SNS でピアノのアカウントをフォローするようになって、若い方たちがスクエアのTAKARAJIMAをよく知っていることに、なぜ?なぜ?と不思議に思っていました。

その後、TAKARAJIMAが今は中学・高校の吹奏楽の名曲として受け継がれていることを知りました。今はYouTubeなどで、ピアノやエレクトーンなどさまざまなアレンジを聴くことができますが、今聴いても新鮮で、魅力が色あせないのはすごいことだと思います。

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というわけで、和泉さんの代表曲である TAKARAJIMA と OMENS OF LOVE の2曲をT-SQUARE の演奏でご紹介します。どちらも10年くらい前の録画です。

TAKARAJIMA -- T-SQUARE

ピアノを弾いているすてきなおじさまが和泉さんです。2:00 くらいからはじまるピアノソロも必見ですよ。

OMENS OF LOVE T-SQUARE 30th Anniversary

Wikipediaによると、現在の和泉さんはピアニストとしての全音楽活動を通して制作した作品をソロアレンジで録り下ろし、50曲をリリースする計画を立てられていたそうです。

和泉さんの最近のピアノソロの動画があったので、ご紹介します。数々の名曲が、メロウな大人の曲としてよみがえり、こちらもとてもすてきです。

和泉宏隆Solo Piano Special Liveダイジェスト

すばらしい音楽を残してくださった和泉さんのご冥福をお祈りいたします。

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はじめての金継ぎ

2021年05月03日 | 日々のこと

金継ぎ(きんつぎ)をご存知でしょうか。割れや欠け、ヒビなどの陶磁器の破損部分を漆によって接着し、金などの金属粉で装飾して仕上げる修復技法で、金繕い(きんつくろい)ともよばれています。(Wikipediaより)

私はSNSを通じて金継ぎのことを知りましたが、当初はそれなりの訓練を受け、技術を習得しないとできないものだと思っていました。でも金継ぎのことが少しずつ広まるにつれ、ひょっとしたら自分でもできるかも?やってみたいと思うようになりました。

というのも、昔友人が焼いてくれた手作りの湯呑茶碗に何カ所か小さな欠けができてしまい、そのままなっていたのです。他にも小さな欠けのある食器がいくつかあるので、この際まとめて修理したいと思いました。

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早速ググったところ、金継ぎのキットなるものがあることを知りましたが、修復方法を見てみるとなかなか難しそうで、とても一人でできそうにありません。これではキットを買っても、放っとらかしになりかねないと思ったところ

金継ぎが体験できるワークショップがあることを知り、申し込んでみました。

修復前の写真を撮るのを忘れましたが... こちらのワークショップでは天然の漆の代わりに初心者でも扱いやすい漆の代用素材と接着剤、パテを使って修復を行います。

まず、パテを粘土のようにこねこねしてから、欠けているところに埋め込み、乾いてから、紙やすりで表面がなめらかになるまでこすります。

この後、真鍮粉とうるし風塗料をよく混ぜたものを、修復したパテの上に塗っていきます。私は塗料がちょっと多すぎて、液垂れしたようになってしまいました。(´・ω・)

塗料が乾いたら、金粉を筆で軽くなでるようにのせていきます。この後は家に持ち帰って、完全に乾くまで3日ほどおき、はみ出た金粉を洗い流してできあがりです。

できあがり。金継ぎしたところがワンポイントのアクセントになっています。

友人からもらった手作りのお茶碗は、小さな欠けが6カ所できていましたが、修復した金の部分がもとのお茶碗の色に違和感なくうまくなじみました。

横から見るとこんな感じ。もともとあった模様のように見えます。欠けたお茶碗が魅力的によみがえり、新たな宝物にになりました。

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ルース・ベイダー・ギンズバーグに捧げる

2020年09月24日 | 日々のこと

9月18日、アメリカ最高裁判事のルース・ベイダー・ギンズバーグ(以下RBG)がお亡くなりになりました。

女性が大学で学ぶことが難しかった時代に、ハーバードやコロンビアのロースクールで学び、クリントン政権時の1993年に女性として2人目の連邦最高裁判事に就任。性差別の是正のほか、全ての人の法の下の平等の実現に向けて尽力しました。

RBGをモデルにした映画「ビリーブ 未来への大逆転」(On the Basis of Sex) で、彼女が初めて手掛けた裁判が、女性ではなく男性が不利益を被らないための裁判 (男性に介護休暇を認める裁判) だったと知った時には感動しました。

男性の権利を認めることが、女性の権利を認めることにも通じる。全ての人権を考えることがよりよい社会を築くことにつながる。RGBは60年代にして、すでに今の多様化社会を見据える先見性を持っていたのですね。

RBGの死を悼んで、連邦最高裁判所に集まった人々

リベラル派の代表として絶大な支持のあったRBGは、女性や若者たちのアイコンでもありました。先日見た映画「ブックスマート 卒業前夜のパーティデビュー」(Booksmart) でも、ヒロインが目指す憧れの女性として描かれていましたよ。

主演したビーニー・フェルドスタインの追悼ツイート(画像は映画からのワンシーン)

ニューヨークでは、アーティストのAdrian Wilsonさんが、地下鉄の 50th St. 駅の表示を RUth St. と変えて追悼の意を表しました。

ニューヨークのウォール街にある Fearless Girl (恐れを知らない少女) の像には、RBGのトレードマークであるレースの襟がつけられました。

RBGのレースの襟は、男性ばかりの法曹界において、女性の存在をアピールするという意味があったそうです。こういうしなやかな考え方にも、同性としての魅力を感じます。

RBGが亡くなられてからも、彼女の生き方、考え方は、私たちに多くの励ましと指針を与え続けることでしょう。

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新しいリップと、好きな香り

2020年07月08日 | 日々のこと

めずらしくコスメの話です。^^ 銀座のギャラリーを訪れた後、久しぶりに新しいリップを買いました。

今まで使っていたのは、シャネルの la merveilleuse という色で、信じられないほどすばらしいもの、といった意味があります。たしか数年前のクリスマスシーズンに買った限定色だったと記憶していますが

あまりに気に入りすぎて、ここまで使い切ってしまいました。^^ 限定色なので同じ色が手に入らないにしても、近い色が欲しいと思っていました。

店員さんが次々とお勧めしてくださるトレンドの色を、ことごとくお断りするのは申し訳なかったですが、私が選んだのはこちら。

palpitante というこちらの色は、どきどきさせる、といった意味があります。刺激的で、挑発的で、今の気分にぴったりかしら?? こういう古めかしい色が好きです。

せっかくの新しいリップも、今はマスクで見えなくて残念ですが、隠れたおしゃれを楽しんでいます。

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ついでといっては何ですが、私の好きな香りの話。

香水の瓶が好きで、昔はよく集めていましたが、今はだいぶ処分してしまいました。若い頃は、ディオールの Diorissimo が好きで私のトレードマークになっていましたが、いつしか自分の気分に合わなくなっていました。

その後、いろいろ変遷があったものの、今ひとつしっくりくる香りに出会えなかったのですが

数年前に恋に落ちた?のが、ディオールの Forever and Ever です。風に消えてしまいそうなくらい軽い香りなので、スメハラ的にも安心? 自分の気持ちを引き立ててくれる、守り神のような香りです。

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Zoom飲み会と、駒沢公園ウォーキング

2020年05月03日 | 日々のこと

既にお仕事などでZoomを頻繁に使っていらっしゃる方もいらっしゃると思いますが、私は在宅勤務がはじまって、最近ようやくZoomデビューしたばかりです。

そして先日、学校時代の友人が計画してくれて、初めてZoom飲み会なるものを経験しました。(最初はZoomお茶会の予定でしたが、夜開催することになったので自然とZoom飲み会に。もちろんお酒じゃなくてもOK)

途中から参加するのも、途中で退出するのも自由ですが、一番多い時で15人、時間にして3時間半もおしゃべりを続けていました。

仕事だと(動画とか超苦手なので)恥ずかしさの方が先に立ってしまいますが、この時は勝手知ったるメンバーということもあって、リラックスして楽しめました。

ちなみに私が最近気に入っているナイトキャップは...

オレンジーナに赤ワインをほんの少し入れる、簡単サングリアです。(口当たりよく油断すると酔いが回るのでご注意を)

ZoomはPCだけでなくスマホでも簡単に参加できることから、友人から聞いた話では、自宅待機の子どもたちの間でも流行っているとか。これもコロナ特需ですね...。

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そして、在宅勤務が始まってから毎朝6時に皇居を2周ウォーキングしているという友人に刺激を受けて、私も早朝駒沢公園ウォーキングをはじめました。

大きな木がたくさんあって気持ちがいい。早朝にも関わらず、結構多くの人がウォーキングやジョギング、サイクリングをしています。といっても広い公園なので、密にならないのがいいですね。

フィットネスクラブも休館していて、すっかり運動不足になっているので、しばらく自分のペースで続けてみようと思います。

運動した後は、朝ごはん(この日はハムとチーズのホットサンド)もおいしいです。

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Pope Francis

2019年11月26日 | 日々のこと

今日はミーハーな投稿をお許しください。

昨日、都内某所を歩いている時に、警察官が何人も出動していて何事か...と思ったら、ローマ教皇が通られるとのこと。30分ほど待って、お姿を拝見しました。

長崎、広島に続き、都内でも、東日本大震災の被災者や、若者たちとの交流、そして東京ドームでのミサと連日のハードスケジュールにもかかわらず、通り一遍のあいさつではなく、心のこもったお祈りのおことばに大きな希望と慰めをいただきました。

今日はお帰りの途につかれるとのこと。感謝とともに、これからのますますのご健康をお祈り申し上げます。

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交通規制がはじまって、幹線道路に車一台通らず、しばしの沈黙が訪れた時。唐突ですが、2012年の金環日食で鳥の鳴き声が止まった数分間を思い出しました。

一瞬の天気雨のあと、空は美しい秋晴れでした。

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首里城の思い出

2019年11月02日 | 日々のこと

12月31日の朝、ニュースをチェックしようとスマホを見たら、首里城正殿が燃え上がる衝撃の映像が目に飛び込んできて言葉を失いました。首里城の正殿から出火し、北殿、南殿を含む主要7棟が焼失したということです。

首里城は2011年3月、沖縄旅行の際に訪れました。ゆるやかな坂道を上り、奉神門をくぐって現れる赤い壮麗な正殿、対照的に日本の趣が感じられる南殿など、今も鮮明に覚えています。

沖縄旅行記より 首里城

太平洋戦争で焼失した後、県民の悲願のもとに復元された首里城。日本にとっても大きな損失で、特に沖縄の皆様の悲しみはいかばかりかと思いますが、いつかまた美しい姿が蘇ることを心から願っています。過去記事から一部を再掲して、お見舞いのことばに代えさせていただきます。

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ようやく正殿にたどりつきました。ここは、王と家族が居住する王宮であり、王国統治の行政機関の本部であり、宗教儀式の場でもありました。公式行事は、正殿前の御庭(うなー)で行われました。

中国と日本の建築様式が取り入れられているということですが、色彩の鮮やかさは中国の影響をより強く受けていると感じました。復元にあたっては、中国の紫禁城などを視察し参考にしたということです。

中も見学することができますが、ちょっと驚いたのは国王の任命を中国の皇帝が行っていたということです。(冊封(さくほう)) 廃藩置県で沖縄が日本となるまでは、どちらかというと中国との結びつきが強かったのかもしれません。

正殿の横の南殿は、木目をそのまま生かした、趣が少し違う建物です。これは朱に塗り忘れたわけではなくて(笑)薩摩藩の接待に使われたため、日本風に作られたのだそうです。

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ピンクフレンチレース

2019年05月25日 | 日々のこと

来週提出する課題が4教科、テストが1教科あるので、しばらく更新をお休みします。

写真は、先週 神代植物公園にバラを見に行った時にひとめぼれして買った、ピンクフレンチレースというバラです。写真だとわかりにくいですが、少しグレーがかったピンクで、落ち着いた大人かわいい色味です。

買った時には開きかけの小さな花でしたが、このところの暑さで次々と咲き始め、あっという間に大輪のバラになりました。お花がひと段落したら、地植えにしようか、大きな植木鉢で育てようか、迷っているところです。

明日も夏のような陽気で、東京は33℃まで上がるとか??
どうぞ皆様ご自愛ください☆

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お菓子の空き箱で ボックスフラワー

2019年03月16日 | 日々のこと

お世話になった方への小さなお礼に、お菓子の空き箱を使ってボックスフラワーを作りました。

きれいだなーと思ってとっておいた、いただきものの焼菓子の小箱。

箱の色に合わせて、お花屋さんで3束セットのサービスフラワーを購入しました。ペールオレンジの小さいバラ、それより少し濃いめ・少し大きめのオレンジ色のバラ、アクセントカラーにピンクとパープルのチューリップをそれぞれ選びました。

先日教わったやり方で、箱の中にアルミホイル、透明フィルム、水をたっぷり吸わせたオアシスをセットします。

あとはバランスを見ながら自由に挿していきます。家にあるアイビーもところどころに入れました。

角度を変えて見るとこんな感じ。

箱の本体とふたを重ねると、ツートンカラーがきれいです。

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これはまた別の日。ガーベラやバラなど、ピンクのお花を使った春らしいアレンジメントを教わりました。ユリが開いたらもっと華やかになりそうです。細かいサクラコマチがなんとも愛らしい。

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限定販売のようですが、キリンからグランドキリンという新しいクラフトビールのシリーズが出ていました。真ん中のIPA(インディア・ペールエール)は、以前ベルギービールのイベントで知ったビールです。

インドがイギリスの植民地だった18世紀、イギリスからインドにビールを輸送する際に、防腐剤代わりにホップの量を増やしたのがそもそもの始まりだとか。ホップが濃厚でアルコール度数がやや高いですが、苦味とコクがあっておいしいです。

右のホワイトエールは華やかさがあって、IPAよりはライトなお味。左のJPLはまだ飲んでいませんが楽しみです。

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