レンタルDVD全盛期の2003年、カナダを舞台に映画好きの高校生を描いた自伝的青春映画。カナダのチャンドラー・レヴァック監督のデビュー作です。
I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ (I Like Movies) 2022
お正月に久しぶりに映画を見に行こうという話になりましたが、驚いたことに、ハリウッド大作が一本も劇場上映されていませんでした。「どういうこと?!」と思いながら、昔はこの時期に合わせて大作がたくさん公開されていたなあ、と時代の変化を感じました。
いろいろ迷った末に選んだのがこの作品。カナダ映画という珍しさと、自伝的青春映画というジャンルに惹かれ、淡い期待を抱いて観ることにしたのですが、主人公の男の子にまったく共感ができなくて困りました。
後日、この映画がグレタ・ガーウィグ監督の自伝的青春映画「レディ・バード」と比較されているという紹介記事を目にし、「たしかに!」と思い返しました。ちなみに「レディ・バード」を観た後に、私はこんな感想を書いていました。
本作でシアーシャが演じる主人公クリスティンは、気が強くてしたたかで、時に他者への思いやりに欠け、正直共感できないところも多かったです。
それでも自分がイヤ、家族がイヤ、友達がイヤ、自意識過剰で、自信と劣等感のアンビバレントな感情に苛まれる、この時期特有のあれこれは、遠い昔を思い出しつつ、理解できるような気がしました。
まさにこれです! 「I Like Movies」の主人公ローレンスもまた、勉強しないのに絶対的な自信を持ってニューヨーク大学を目指しますが、不合格に終わり、お母さんが見つけたカナダの大学に入学することに。
寮で初めての友人たちと出会う場面がとても素敵でした。コミュニケーションが苦手なローレンスを、先入観なく受け入れる友人たち。おずおずとしながらも、どこかうれしそうなローレンスの様子が微笑ましかったです。
映画を観たのは新宿シネマカリテ。久しぶりに訪れたミニシアター独特の雰囲気にわくわくしました。雑誌の切り抜きをスクラップしてあったり、立体パネルが飾られていたり、俳優の直筆サイン入りポスターが並んでいたり。
手作り感あふれる飾り付けにスタッフの映画愛が伝わってきました。今年はもっと映画館で映画を観たいと思います。
映画を見た後は、伊勢丹のシャネルで新しいリップを購入しました。最近気に入っているベージュ系のピンクです。色の名前は、フランス語でJour(ジュール)。英語でDay、日本語で ”日” という意味です。いい気分で新年をスタートしたい、という願いを込めて買いました。
そうなんですよ、昨年の12月あたりから、娯楽大作みたいな映画がほとんど上映されてなかったんですよね。
何でなんでしょうね。ほとんど、配信のほうにまわっちゃってるんでしょうか?
でもたまに訪れるミニシアターって、ちょっとワクワクしますよね。
鑑賞した作品が良かったりすると充実感も増します。
今回の作品はちょっと共感し辛かったみたいですね。それでも作者が描きたかったものを感じ取れたのはやっぱり映画好きだからこそですね。
この映画、実は随分前から予告編を見て、絶対劇場公開になったら観よう!って思っていた作品だったんだけど、周りから今一つな感想聞いてちょっと…ってなっていたんです。
なるほどそういう事だったのね…実は評価の高い「レディ・バード」も未見なの。
ごみつさんもやはり気がつかれましたか!
どうしてなのでしょうね? ハリウッドのストライキも影響しているのかな?と思いますが、だんだん配信が主流になってきているのかもしれませんね。
でもこの作品は、ほぼ満席でとても人気がありました。
映画を見終わった後も、みなさんパネルといっしょに写真を撮ったりしていて。
シネマカリテはこじんまりとした映画館ですが、ロビーがたくさんの人で賑わっていて、なんだかうれしくなりました。
この作品自体にはあまり共感はできなかったのですが、久しぶりに映画館のわくわくした雰囲気に触れて、今年はもっと映画館に足を運びたいな~という思いを強くしました。
まだ~むさんもこの作品、気になっていらしたのですね。
古くからの映画ファンの方からは、共感する声も聞こえていましたよ。
新人監督のデビュー作で、しかもカナダの映画ということもあって、ちょっと粗削りなところもあるけれど、それもまた愛おしさに通じたりして...。
ちょっと厳しめなことを書いてしまいましたが、決して悪い作品ではなかったので、配信などで機会があったらご覧になるのもよいかと思います。
グレタ・ガーウィグもクセがあるので、好き嫌いが分かれる監督さんかもしれません。
私は基本好きなのですが、作品にもよるかな~
「ストーリー・オブ・マイ・ライフ」は大好きだけど、「バービー」は5分と見れなかったです。
「レディ・バード」と本作はよく似ていて、”青春あるある”の作品でした☆