本日は、決算委員会「企画総務領域」の質疑が行なわれました。
うちの会派からは大庭正明議員が区役所本庁舎建て替え問題を
取り上げて質問。以下に要旨をまとめて報告します。
★保坂区長によって一方的に非合理的な方向に引っ張られている。
常総市役所の被害の実例を見ても明らかなように、庁舎は災害対策
が最優先されなければならず、離れていてはダメ。(常総市役所は
非常食の備蓄倉庫が別の場所にあったため、役に立たなかった…)
★にもかかわらず、保坂区長は「国士舘とセブンイレブン側から
見た区役所の中庭の景観が世田谷らしさだから残したい」と言って
何も進まない。
★たしかに、1960年頃は、このように、庁舎と中庭が見えた。
★しかし、今、同じ場所から区役所を見ると…
★このような状態で、中庭など見えない。
そんな光景はもう存在していない。これのどこが「世田谷らしさ」
なのだ?
★そもそも、今年の3月に「庁舎の中間まとめ」が作成され、我々
議員が手にしたのは6月だが、そこで出されていた案(10パターン)
が、突然、8月に、別の3パターンに変わって出されてきた!
★しかも、庁内のオール部長が集まった「庁舎計画推進会議」は、
2回開催されているというが、いずれもたった15分!!
何も議論をしていない。集まって、状況を聞いてオシマイという
お粗末さ。
★こんな状況で、いったい、誰が、なぜ、10パターンの案から別の
3パターンの案に変更したのか?!
↓ ↓ ↓
★振り返れば、平成20年に出されていた案は、(区民会館はのぞいでだが)
235億円。区民会館分を入れて、駐車場を広くして、免震構造を入れたとし
ても300億円以下。
今回の3パターンの案は、340億円~380億円にもなり、工期も長い。
★そのうえ、中庭(広場)は、平成20年の案の方が1,6倍も広いのである!
(平成20年の案=4000㎡、現在の3つの案=2500㎡)
なにより、第1庁舎と第2庁舎が一つにまとまっていることが重要!
庁舎が分散していることで、今、どれほどわかりにくくて不便なことか!
災害対策としても一つにまとまっていることは必須条件。
★この案だと、第3庁舎を残すこともできる。
第3庁舎は平成25年に、非常用電源も500キロワット72時間もつように、
災害対策機能を施したばかり!
★横浜市役所も2020年に新庁舎が完成するが、非常用電源は2系統
用意している。
世田谷区の第3庁舎は、第1庁舎の予備ともなり得る。
これをすぐに壊してしまうのはあまりにももったいない!
それこそ、税金の無駄遣いである。
(まとめ、ここまで)
区民の皆さん、どう思われますか?
庁舎を建て替えても、相変わらず区役所が分かれていて、どこに行けば
いいのかわからない、とか、災害対策上、支障をきたすような区役所で
は建て替える意味がないと思いませんか?
すでに存在していない「中庭が見える景観」に固執して、それを何より
も再優先すべき「世田谷らしさ」だと、誰が決めたのでしょう?
来年の2月には案をまとめる、という答弁がありました。
本当に世田谷区民のためになる庁舎となるように、ここ2、3ヶ月が勝負
です!!
今後、パブリックコメントなど、区民意見を募集すると思いますので、
ぜひ、皆さんの意見を届けてください。
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