世田谷区議会議員・田中優子の活動日誌

「区議会議員って何をしているの?」がわかるブログです。議会報告、議員活動、趣味・日常・プライベートもアップ!

初めての体験!まるでテレビドラマのような証人喚問!「世田谷ナンバー問題損害賠償請求訴訟」

2016年07月13日 | 世田谷ナンバー反対!

7月12日午後1時30分〜3時30分、東京地方裁判所第527号法廷において、

「世田谷ナンバー問題損害賠償請求訴訟」の証人喚問が行なわれました。

 

平日にもかかわらず傍聴席は満席!

 

まず、原告側証人の私と、被告側証人の進藤商業課長(当時)が裁判長の

前に立って、嘘をつかないことを宣誓します。


まさにテレビドラマのような光景でした。

 

弁護士の先生方の進藤商業課長(当時)に対する尋問のカッコよかったこと!

 

 


あらためて不信感を持ったのは、


「世田谷ナンバーに関しての区民ニーズを調べるアンケート」のやり方に

ついて、区議会での答弁(内田産業政策部長(当時))は、

「区民意識調査とは異なり、委託ではなく職員で行なう。4000名の抽出は、

政策経営部等々と相談しながら、機械的に行なっていく。区民意識調査の

策定と同様な形を考えている」と、答弁しています。


しかし、実際には、「富士通に抽出を委託していた」ことを平成25年5月

には知っていた、というのです!!


部長も課長も、議会ではそのことを隠し、正確に答えませんでした。

議会軽視も甚だしい!!


議会では納得いく答弁が得られなかったから、訴訟に踏み切ったわけです

が、裁判に訴えたことで、真実がわかってきました。


被告証人→原告証人、と、それぞれ尋問が続き、最後に、保坂区長の代理人

杉本秀夫弁護士から私への尋問のところで、傍聴席に爆笑が起こりました!


保坂区長の代理人弁護士が、「埋もれている世田谷区を全国に知ってほしい

と商店街の方は心から願っているんですよ!」というところです。


この言葉には心底驚きました。

傍聴席が爆笑の渦となってしまったのも当然ではないでしょうか?!


世田谷区はすでに全国で有名です。

全国どこに視察に行っても、「世田谷区からですか。いいところですね」と

言われます。

私は「え…、世田谷ってどこですか?」と聞かれたことは一度もありません。


裁判長に、「静かにしてください」と、傍聴者の皆さんは注意されてしまい

ましたが、、、。


保坂区長の代理人ということは、保坂区長の意思を代弁しているのでしょう

けれど、世田谷区のこと何もわかっていないのでは?という感じで、、、、

「まるでギャグみたいでしたね」とは、傍聴者の方の弁。


以下、保坂区長の代理人の杉本弁護士から受けた尋問(結構、強い口調!!)

と私の答え。(記憶の限り要旨を記したもので、この通りではありませんが)

  ↓       ↓       ↓

杉本弁護士「世田谷区に名所はありますか?」

私「等々力渓谷や烏山寺町などありますが…」

杉本弁護士「世田谷区の名産はなんですか?」

私「区民が選んだ世田谷土産などもありますが…」

(いったい、何が言いたのか質問の意味がわからない〜と思っていたら、、、)


杉本弁護士「全国に世田谷を知ってもらうことで、世田谷にたくさん人が来て

くれる。世田谷の名所や特産品を知ってもらえる!障がい者が作ったものを、

あちこちで並べていたって買ってもらえないんですよ。広がらない。もっと

知ってもらいたいという商店街の人たちの気持ちがあるのです。下北沢も開発

が進み、二子玉川などすごく変わりましたからね。そういうことも知ってもら

って、産業を活性化させたいと熱い気持ちなんですよ。そういうことがわかり

ますか」

私「さきほども申し上げましたが、車のナンバープレートと産業振興や商店街

の活性化、観光振興などにはほとんど効果がないということが第一次ご当地

ナンバーの自治体調査でわかっています。それよりも、例えば”LOVE世田谷”

とか、”下北沢”とか”二子玉川に行こう!”とか、ステッカーを作って、それを

売って、売り上げを商店街の活性化に使って、全国にアピールすればいい、と

いうことも議会で提案しています。世田谷区は商店街も工業地もありますが、

だいたいが住宅地ですから、商店街の方たちだけではなく多くの世田谷区民の

ニーズがどうなのかということが反映されるべきです」

(やりとりの状況説明、ここまで)


本当に、本気で、「世田谷ナンバー」にすればモノが売れる!と思っているの

でしょうか?

すでに、「世田ナンバー」が導入されて1年8ヶ月になりますが、そんな話は

全く聞いていません。

 

私が今回、一番強く裁判長と裁判官の方々に訴えたのは、以下です。

    ↓         ↓         ↓    

私は議員なので、本来、議会質問でいろいろな問題を明らかにしていきたいと

考えていますが、訴訟まで起こしたのは、議会において全く納得のいく説明が

なされない、議会での限界を感じたから、やむなく訴訟を起こすに至りました。

今回のような不適切なアンケート調査によって、世田谷区の民意がつくられて

しまうことが許されたら、ほかのことでもいくらでも区長の独裁が起こり得る

と思います。区民の方は不正だと言っています。不正が行なわれ区政に対する

信頼が裏切られたことが何よりも大きな損害です。


最後に、被告側証人として出廷した進藤商業課長(当時。現烏山総合支所長)

ですが、傍聴者の方の感想を拝借すると…、

    ↓         ↓         ↓

「何を問われても”無作為抽出しました”と耳タコのように繰り返し、背後から

凝視していましたが、追い詰められていく様子がよくわかりました」とのこと。


「面白かった!」「2時間があっという間だった」と、傍聴にきてくださった

皆さんがおっしゃていました。


傍聴席が満席という大勢の方に来ていただき、とても心強かったです。

有難うございました。


また「行きたかったけれど仕事で無理でした。頑張ってください!」という

メールを何通もいただきました。

みなさまに心から感謝申し上げます!!


次回は、9月27日(火)午前10時〜。「結審」されるとのことです。


結果がどうなるかわかりませんが、「世田谷ナンバー」導入には問題がある!

「品川ナンバー」を復活させたい!と思っていらっしゃる方、あきらめず、

希望を持って、引き続き頑張ってまいりましょう!!

 

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